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Tchaikovsky (1840-1893)

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    ニャンコ先生  |  Tochigi  |  不明  |  23/May/2013

    チャイコフスキーのVn協奏曲は、1980年代以降の「ニュータイプ」の演奏としては最高の出来の1枚であり、折にふれて愛聴している。録音も申し分ない。「ニュータイプ」と私が呼ぶのは次のような条件を備えた演奏だ。1.細かい音符がちゃんとごまかさずに弾けてる点で、かつての「巨匠時代」の演奏家より明らかに技術レベルが上。2.高い技術をもとに、速いところはより速く、遅いところはより遅く、とコントラストをつけた派手な演出。3.第3楽章のロンド主題の後の経過部の繰り返しをカットしない(巨匠達、および現代でも例えば五嶋みどり等はカットして演奏している)。4.以上、つまりは諏訪内が優勝した頃からチャイコフスキーコンクールの本選でほとんどの独奏者がやっているような演奏、ということだ。一方、ラトルと組んだシベリウスの演奏はシベリウスらしい透明感、清涼感と独特の情熱的表現を備えた正統的な名演奏である。「巨匠達」より細かい音符がちゃんと弾けているのはこの曲でも同じ。ただし、こちらの曲は録音にクセがある。ミキシングであえて独奏を強調していないため、管弦楽に埋もれがちになる。聴き慣れるとこれもコンサート会場の特等席で聴いているくらいの感じでなかなかよいのだが、慣れるまではけっこうフラストレーションがたまる。(カヴァコス、ヴァンスカ指揮ラハティの例の改訂版&初演版の録音を聴き慣れた方には、あまり違和感がないかもしれない。)

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