Symphony No.2 : Kahchun Wong / Halle Orchestra (2CD)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 28/October/2025
カーチュン・ウォン/日本フィルのマーラーは最初の5番のみナマで聴いていないが(その代わりCDがある)、4番、3番、9番、2番、6番と聴いて、すべて感心した。指揮者がこの世代随一の才能であることは疑う余地もないが、このコンビの良さは現時点で是非ともやりたいこと、今は先送りしてもよいことの見定めがちゃんとできている点だと思う。たとえば第9番の第3楽章。オケがベルリン・フィルならキリル・ペトレンコのような爆速テンポをとったかもしれないが、今はそれは諦めて、やや遅めのテンポでポリフォニーの絡みを丁寧に表出することに専念している。 さて、そこでこのディスク。拍手入り一発ライヴで、音の録り方に少し不満があるのだが、久しぶりに聴くハレ管は大編成の音量で圧倒するという感はなく、かなり細身の印象。それでも指揮者のシャープな解釈は若きマーラーの意欲作にぴったり。(作曲者も言葉による詳細な指示をつけている)第1楽章冒頭主題のこだわりのフレージングから始まって、面白い箇所が山盛りだ。これまで埋もれていた声部がちゃんと聞こえるスコアの冴えた読みは、どの曲でも聴かれるこの指揮者の美質だが、第1楽章コーダ、葬送行進曲でのフルート・パートなどは、とりわけ美しい。サラ・コノリーの歌う『原光』も的確だし、最後の盛り上げも堂に入ったもの。個人的好みとしては、無伴奏での出だしはもっと音量を抑えてほしいが、合唱団も健闘している。1 people agree with this review
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