Der Rosenkavalier: Bechtolf Welser-most / Zurich Opera Stemme Kasarova
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bobprn | 不明 | 不明 | 03/January/2011
値段が安かったので,購入した.内容はここでの評判どおり.舞台美術はすばらしいし,歌手もまあまあなので,星2つは可哀想と思い,3つにした.とにかく演出はまるっきり?で,ひどい. ばらの騎士の献呈の場が何でキッチンなのか? マリオネットのような付け人の意味は何なのか? さっぱりわからないし,こうした演出が効果を上げているとも思えない.第3幕も元帥夫人の居間にテントを張ってレストランにしているのも,台本からしてつじつまが合わないし,必然性も感じられない. 歌手を褒めている人が多いが,確かに実力はあるとは思うが,最後の3重唱では,3人が雁首揃え叫ぶように歌っている様のアップは猛獣が3匹吼えているようで(特に元帥夫人)どうにもいただけない. これを見た後,クライバーのバイエルン盤を見たが,主役3人の女声歌手の実力の違いは明らか.どんなに叫ぶように歌っていても,そこには涙を誘うような情念の演技が横溢している.これを見ると今回の3重唱はスポーツ選手の筋力競技のようだ.歌の迫力の点でもゾフィーはルチア・ポップに到底及ばない.この3重唱では,ゾフィーがオーケストラのバイオリンのように底辺で全体を主導していく役割があると思うが,ルチア・ポップを見習って欲しい.カサロヴァは確かに歌はうまいし,縁起もいいが,角張った顔に歌舞伎役者のような化粧とつり上がった眉,大きな目で,3枚目的喜劇役者を思わせ,美男・美女による本来のばらの騎士のイメージからはほど遠い. 歌唱の点だけでも,これまでの名盤と同等では絶対ないと思う.クライバーやカラヤンの名盤の歌手は筋力勝負でも負けない上に,とびきりの情念の演技の点で比較にならない.今回の元帥夫人がギネス・ジョーンズ以上という人がいれば,お目にかかりたい.0 people agree with this review
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