Symphony No.6 : Leopold Stokowski / London Symphony Orchestra +Violin Concerto : Eugene Fodor(Vn)Erich Leinsdorf / New Philharmonia (Hybrid)
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slave | 東京都 | 不明 | 30/January/2026
ストコフスキーの1969年のロンドン公演、アメリカ交響楽団のリハーサル、1965年の日本公演、他を見る限り、ストコフスキーのこの時期のオーケストラ配置は、前段、中段、後段とステージを前から後に3段階に構成している。前段に左からヴァイオリンとヴィオラ、右に木管という並びである。中段に金管楽器、後段の一番高い部分にチェロとコントラバスが配置されている。 私は、ストコフスキーの演奏が大好きで、片っ端から聴いているのだけれど、実は、こうして楽器配置を映像で確認したことは今までなかった。 ヴァイオリンの両翼配置は、確かに昔風の配置である。しかし、この両翼配置は、実際に演奏してみれば、きっと、互いの音が聞き取りにくく、ピッチを合わせられないことが分かる筈だ。そして、殆どの場合、両翼配置は演奏効果を持たない。ステレオ効果があるというのは、ホールの「かぶりつき」で聴いている場合のみに体験できることであって、2階席から上や平土間でも後半分では、まず分からない。サントリー・ホールで行われたサイモン・ラトル指揮ウィーン・フィルのベートーヴェンの7番で、ヴァイオリンのトップが必死の形相で両翼配置のお互いの音を聴き合おうとしていた姿が印象的だった(サントリーホールはステージ上への音の返りが抜群に優れているホールで、客席では音が良くないけれど、ステージ上では最高のホールだと思う)。 さて、この録音が、こうしたストコフスキーは配置で演奏されたものかどうかは分からない。少なくとも、木管は中央から聴こえて来るし、トランペットは右後方から聴こえる。まぁ、楽器配置としてどうであるかはともかくとして、ストコフスキーのオーケストラの音についてのイメージは明確なもので、楽器の混合と分離の手腕は見事なものだ。何よりも、ストコフスキーは、音楽を他の楽しく美しく演奏する。彼の演奏では、どの作曲家も人生の現実の苦難の中で、はるかな地平に憧れと夢を見出し、希望を遠くに眺めて、生きてゆく人々であることが分かる。ストコフスキーの音楽における精神性というものは、フルトヴェングラーのそれとは異なる。ストコフスキーは日常の繰り返される惰性の時間の流れにくさびを打ち込んで、生きている瞬間を作り出すことで、生きて行くために必要な憧れを思い出させてくれる演奏家だ。何か、彼を三流のように言うことが定番のようであるが、彼の現代音楽への貢献一つを取り上げても、彼ほど真摯な音楽家を他に見出すことは難しい。0 people agree with this review
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