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Brahms (1833-1897)

CD Complete Symphonies : Yannick Nezet-Seguin / Chamber Orchestra of Europe (3CD)

Complete Symphonies : Yannick Nezet-Seguin / Chamber Orchestra of Europe (3CD)

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    ソロ活人  |  奈良県  |  不明  |  17/July/2024

    次回はシューベルトを是非!

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  14/July/2024

    これは名盤だ。曲ごとの描き分けが見事である。基本的にはベートーヴェンの全集同様、HIPを取り入れ、セガンなりの譜読みを合体させた演奏。まず第1番だが、冒頭聴くだけで、なんと言うか、空虚な音が鳴り響く。ティンパニの強打が空々しい。そう、これこそがブラームスの音楽そのものである。この曲は第一楽章が最後に書かれた事は皆知っているが、すでに頂点は第四楽章で書かれているため、ブラームスが困ってイヤイヤ書いた楽章という感触が手に取るようにわかる。セガンは忖度などしない。赤裸々に曲自体を描き出す。第四楽章も同じで、取ってつけたようなウケ狙い的曲想とあまり良くないオーストレーションを炙り出す。それでも、例の主題をしっかり鳴らすので、それが良いのだが、他についてはあっさり目、コーダも推進力はあるが必要以上に粘るような事はせず、曲の最後を早く切るのも、ボロが出ないようにするため。こういうシニカルさもあるのがセガンの読みの深さと思う。この曲の従来アプローチへのアンチテーゼとしてはアダム・フィッシャーが良かったが、セガンはもっとドライに踏み込んでおり、この点で成功している。この演奏を聴くと、第1番の第二楽章、第三楽章が意外によく書かれていることがわかってくる。第2番は曲自体がこう言う室内オケと相性が良いため見通しの良い演奏。セガンのちょっとした小技が光る。第一楽章などニュアンスが多彩。また第四楽章において、セガンは過去の誰よりも、この楽章に生気をもたらし、愉悦感すらある。ティンパニの音ひとつにまで相当の注意を払っており、セガンがしっかり曲を把握していることを我々に知らしめる。全体を通しての白眉ではないか。第3番を聴くと第1番よりずっと立派な曲ということがわかる。ブラームスの腕が良くなったのだ、ということをセガンはしっかり訴える。急に音の重心が低くなるのである。2番とは全く異なる音になる。なのでセガンもあえてじっくり歌う。第3番第一楽章を聴くとセガンが良い指揮者だということが私にはよくわかった。従来のクリアさに加え、しっかりしたフレージングと読みが曲に深みを増す。ブラームスお得意のシンコペーションが本当に意味を持っている。第二楽章も味があるし、あの第三楽章は寂寥感を際出させる「間」の取り方と弱音が見事。最終楽章は立体感が出てくる。第4番になると従来までのアプローチに、この曲に必要な「格調」も加えてくる。「HIPと従来型の格調表現」の融合も違和感がなく、素晴らしい。 結果論かも知れないが、「1番+2番」と「3番+4番」という括りでアプローチを変えるのは、ブロムシュテットと同じやり方だ。もちろん録音時期の差異もあるだろうが、同じ方法論というのが私には腑に落ちた。問題なのはただひとつ。ベートーヴェンの全集でも同じだったが、COEだからこのアプローチが成功したのではないか?君は例えば、ウィーンフィルを指揮する時でも、このやり方を押し通せるのか?それだけである。

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