Aida : Carsen, Antonio Pappano / Royal Opera House, Elena Stikhina, Francesco Meli, Agnieszka Rehlis, Ludovic Tezier, etc (2022 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 28/December/2024
『アイーダ』は好んで聴くオペラではなく、DVDはあったが、これが初ブルーレイ。お目当ては、もちろんカーセン演出で、キャストを見てから演出プランを考えたのか、演出プランが出来てから人選したのか、常識的には前者だと思うけど、実に面白い舞台になっている。主役スティヒナがロシア生まれ、国王役のシム・インスンが(中国人じゃなく韓国人だけど)東洋人なので、国境を接する例の二超大国のことを考えないわけにはいかない。さらにランフィス(この演出では宗教色薄く、軍司令官といった役どころ)のハワードが黒人歌手なのでアメリカをも連想させるという仕掛け。架空のエジプト国旗がスターひとつだけ&白、青、赤(ロシア国旗の色)のストライプスなのはマジで笑える。ラダメスを裁く「軍事法廷」の様子を舞台上でリアルに見せるのは、むしろ異例とも言えるが、それも効果的。 歌手陣ではメーリとテジエが抜群。メーリは伸びやかな声のいいテノール、かなり重い役も歌うようになったので、歌い過ぎにだけは気をつけて。ハルテロス/カウフマン以下を擁したパッパーノ指揮の録音にも出ていたテジエは、この種の役では今や無敵状態。出番は僅かたが、圧倒的な存在感だ。スティヒナは細やかな表情の美しさに見るべきものがあるが、とにかくストレートに声が出てこないので、イタリア・オペラを聴いている気がしない。アムネリスはアリアこそもらっていないものの、見せ場山盛りの「映える」役。舞台ではしばしばアイーダ役を食ってしまうので、今回もあまり華のないアイーダとのバランスに配慮した人選と見た。パッパーノの指揮は例によって緻密かつ周到。「ピアニッシモで始まり、ピアニッシモで終わるオペラ」だとご本人は述べているが、そのピアニッシモが極端に弱いので、だいぶ音量を上げないと聞こえない。この弱音の精妙さに対し、ドライとも言える暴力的な強音とのコントラストが最大限につけられている。彼としては、オペラはたくさん振ったから今度はシンフォニーを、という気持ちなのだろうが、しばらくオケピットの中の彼が見られなくなるのは、何とも残念。0 people agree with this review
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