Il Trovatore: Karajan / Vienna State Opera Domingo Cappuccilli Cossotto
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banban | 東京都 | 不明 | 11/November/2024
1970年代後半のウィーン国立歌劇場での大きな話題は何と言っても「カラヤン・フェスティバル」と呼ばれた一連のカラヤンのプロダクションだろう。中でもこの「トロヴァトーレ」は傑出した名舞台だった。あまりにも伝統的なカラヤンの演出は、読み替え演出全盛の現代では、かえって新鮮に見えるから何とも面白い。またカラヤンの演出では舞台装置を手掛けることが多いギュンター・シュナイダー=ジームセンが映像収録を行ない、舞台装置はテオ・オットーが手掛けているのも何だか懐かしい。歌手ではコッソットとカプッチッリの二人がずば抜けて素晴らしい。まさにヴェルディがメゾとバリトンをキーロールに据え、ベルカント・オペラとは異なる性格的なイタリア・オペラを創造したことが、この二人の名歌手の絶唱を聴くと実感出来る。モデル並みの容姿で人気を博したカヴァイバンスカはライヴでこそ実力を発揮する歌手だったので、正規録音は少ないが、こうしてベストフォームが映像として残されたことは嬉しい限りだ。残念なのはドミンゴだ。やはり高音が苦しく、あの「見よ恐ろしい炎を」では最後のアクートを下げているにもかかわらず、雄渾な輝きに不足している。本来はボニゾッリが歌うはずだったが、カラヤンと喧嘩別れしてしまい、急遽ドミンゴが呼ばれたわけだ。しかしマンリーコはドミンゴに相応しい役ではない。どうせならバルトリーニあたりを起用して欲しかったが、ネームバリューでドミンゴが起用されたのだろう。期待外れとしか言いようがない。そのドミンゴの不調をカバーしようとしてか、カラヤンの指揮が尋常でなく燃え盛っている。EMIでのセッション録音とは別人のように生き生きした音楽を生み出し、劇場は興奮の坩堝と化している。当たり前だが、カラヤンもライヴでこそ実力を発揮する指揮者だ。まだまだカラヤンのライヴ発掘は進んでいるとは言えないが、これからもカラヤンのライヴがリリースされることを大いに期待したい。ドミンゴがミスキャストなので減点したいところだが、これ以上の「トロヴァトーレ」の映像はないので星5つにしましょう。0 people agree with this review
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れいくー | 奈良県 | 不明 | 09/July/2012
ルーナ伯爵ではバスティアニーニ、レオノーラではカラス、アズチェーナではシミオナート、マンリーコではコレッリ、フェルランドではザッカリアが私のBESTではありますが、カプッチルリ、コッソット、ドミンゴを揃えたこのディスクはカラヤンの巧みなタクトも加わり最上のトロヴァトーレだと思います。 カラヤンには上記の歌手陣のほとんどを揃えたザルツブルク音楽祭の白熱のライヴ録音もありますが、録音の事、映像の有る無しを考え併せると、このDVDに軍配をあげざるをえません。 こんなに素晴らしいトロヴァトーレの映像を我々に残してくれたカラヤンに感謝します。 ありがとうございました。4 people agree with this review
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 09/March/2012
マンリーコがドミンゴ、レオノーラがカバイヴァンスカ、アズチューナがコソット、ルーナ伯爵にカップチッリ、そしてフェランドにファン・ダムという超豪華メンバー。 CDのスタジオ録音でもないのによくこれだけ揃ったものです。しかもこのときマンリーコは別のテノールが歌うはずだったのが急遽ドミンゴに変更になったというから二度びっくり。 まずカラヤン指揮のウィーン国立歌劇場管弦楽団の反応がいい。ヴェルデイのいきいきとした旋律を見事に(のりのりで)演奏している。 ウィーン国立歌劇場合唱団にしても演奏も演技もいい。特に第一幕。 ただ第二幕のこれはカラヤンの演出の問題だろうが、合唱団の配置(立ち位置)が詰まりすぎていて舞台を観ていてごちゃごちゃした分かりにくいものになっている。しかも合唱団の役はジプシーなので、その衣装が暗くよけいにそう感じてしまう。 間が空きすぎてもいけないし、離れすぎると歌いにくかったりするのだろうか? それとも映像で観ているからそう感じるのだろうか? 難しいところだ。 DVDの映像監督はブライアン・ラージが多いが、ここではギュンター・シュナイダー=ジームセン。カメラ・ワークがとてもよかった。 あまり関係ないことだが幕を閉めるタイミングが若干速いような気がする。 この作品のタイトルは「イル・トロヴァトーレ」つまり吟遊詩人だが、本当の主人公はアズチューナなのだろうか? コソットの歌唱がすさまじく、アズチューナの役が要求するものを見事に歌い切り、演じている。4 people agree with this review
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西荻椿山 | 東京都 | 不明 | 23/January/2011
カバイヴァンスカが歌いきれてないのはご本人が一番承知と見受けられます。ドミンゴは思い悩む役には適していてもその時々の気分で突進する単細胞男には見えません(パッケージの表情ご参照)。加えて声が出ていないので恐ろしい炎を歌っても何ら説得力がありません。コッソット1人が合格点では全体生煮えです。歌手、指揮者とも当時としては第1人者を集めてみましたというお祭りとして楽しむべきものでしょう。3 people agree with this review
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山葵 | 神奈川県 | 不明 | 08/February/2010
音声や画質は当時の物として承知であるが、日本語字幕が読み辛い汚いフォントで大変気になる。DVDオーサリング時になぜもっと美しいフォントを使わないのか?1 people agree with this review
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烏 | 広島県 | 不明 | 06/January/2010
男性歌手陣はドミンゴをはじめ、カプッチッリ、ヴァン・ダムといずれもきわめて充実。女声陣は、カバイヴァンスカの上品さはともかく、声にはやや好みが分かれるかもしれない。コッソットは、力量はやや劣るが大熱唱でカヴァー。一方、演奏陣ではウイーン国立歌劇場管は文句なし。カラヤンもコンサートとは違って、オペラではなかなかの実力者ぶりを発揮している。演出もカラヤンが自ら担当しているようだが、まずは妥当。ただし、古臭さは否めない。なお、画質・音質はともに1978年の収録とは思えないレベル(いい意味で)。4 people agree with this review
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オペラが婚約者な男 | 東京都 | 不明 | 08/August/2009
アンチカラヤンの自分でも感動しました。このキャストなら立派なヴェルディになります。カバイヴァンスカは好みの分かれるところですが、一幕のカヴァティーナから健闘してますし、女優のような容姿と演技も相まって四幕ではすっかりヒロインの虜になってしまいます。コッソットは当然のような素晴らしさですが、やり過ぎなような気も…。しかも高音の調子が…。ドミンゴの三幕のカヴァレッタは調子の悪さが逆に迫真の歌唱になり、見入ってしまいました。2 people agree with this review
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ちゃい | 東京都 | 不明 | 31/March/2009
とにかくコソットです。歌はもちろん、まさしく何かが乗り移ったかのような演技で、存在感は圧倒的。また、カプチッリという歌手は、今までリゴレット等のスタジオ録音でしか知らず、マイナスイメージが強かったのですが、ここではまったくの別人です。直線的ですが、物凄い声量で迫ってきます。唯一の欠点は、カバイバンスカのクセのある発音と金切り声ですが、ここでは触れなかった他の歌手や合唱が素晴らしすぎます。トロヴァトーレ好きなら、ぜひ押さえておいた方がいいです。字幕にイタリア語があるのも嬉しい。もっと早く買えばよかった。3 people agree with this review
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Yuniko | 新潟県 | 不明 | 17/January/2009
豪華な舞台、強力な歌手陣、そして精緻にして生気あふれるカラヤンの指揮。前奏曲の最初の和音から目と耳が画面に釘付けになり、一瞬たりとも緊張をゆるませない。歌手陣は誰もが最高度の名唱だが、中でも呪いと情念の塊のようなコッソットがものすごい!幕切れ、主役4人=ドミンゴ、カバイヴァンスカ、カプッチルリ、コッソットが愛憎をぶつけ合う場面は何度聞いても鳥肌が立つ。 カラヤンを迎えるウィーンの聴衆たちの熱狂も熱く伝える貴重な記録に感謝。3 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 14/July/2007
この曲のベスト・パフォーマンスの一つ。ドミンゴ、コソット、カプッチルリは最強のトリオといってもよい。中でもコソットはド迫力でこれ以上の名唱はめったに聴けるものではない。カプッチルリは同年に録音したEMI録音の方が出来が良いようだ(指揮は同じくカラヤン)。3 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 18/June/2007
ドミンゴは見事な出来だが、第1幕でのロマンツェではレヴァイン・メト盤(DG)のパバロッティのカンタービレに軍配が上がる。ただ、パバロッティの声が全体的に楽天的ながこの曲では問題。なお、レヴァイン盤ではレオノーラをマルトンが歌っているが、これはドラマティコの威力を生かした名唱。是非聴いていただきたい。1 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 17/June/2007
さて、カラヤンのオペラにおけるベスト・パフォーマンスは私は‘69年のザルツブルグにおける「ドン・ジョバ」だと思いますが(とにかく壮絶の一語!A・クラウスが素晴しいドン・オッターヴィオを歌っています。)、皆さんはどう思いますか。1 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 17/June/2007
ドリームキャストによる「トロバトーレ」。ドミンゴ、カプッチルリ、コソットの3人は最強のキャスト。カバイヴァンスカも熱演しているが、盛時を過ぎており声の安定感に欠ける。カラヤンの指揮は豪奢だがややくどい。カラヤンはこの年(78年)にEMIに「ドン・カルロ」の名録音を残しており(カレーラス、カプッチルリ、フレーニ等)オペラの当たり年だったのか。2 people agree with this review
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たか | 東京 | 不明 | 30/March/2007
TDKが海外で出しているフレーニのフェドーラ(スカラの方)とサバリッシュの影のない女(来日公演)も国内で出してほしい。それから88年のポップのアラベラもぜひDVD化を希望する。1 people agree with this review
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tristan-klingsor | 京都 | 不明 | 27/October/2006
演奏面では、オケと合唱団は好演しているし、カバイヴァンスカ以外の歌手陣も優れている。が、演出、カメラワークの方はよろしくない。殊に第一幕での画面周辺部への緑色のフィルター(茂みの雰囲気を出しているつもりか?)使用は、非常に野暮ったく古臭い手法で、煩わしいことこの上ない。0 people agree with this review
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