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Tchaikovsky (1840-1893)

CD [USED:Cond.B] Symphony No.5, Francesca da Rimini :Paavo Jarvi / Zurich Tonhalle Orchestra

[USED:Cond.B] Symphony No.5, Francesca da Rimini :Paavo Jarvi / Zurich Tonhalle Orchestra

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    海尾水  |  神奈川県  |  不明  |  03/March/2021

    今までの演奏と比較すると、一聴して音の響きがかなり制御されているのがわかる。これだけでも統率力は当世でも屈指と言えよう。随所にみられる細部の抉りも聴いたことの無いレベルで、細部の音の重ねや聞きなれない音が良く飛び出す。よって、スコアが今までのものと違うような気もしてしまうがそれは不明。洗練度は同曲最上レベルに感じた。第2楽章のホルンソロは強く美音で、ロマン性も犠牲にしていないところも素晴らしい。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  08/January/2021

    パーヴォが「満を持して」開始したチャイコフスキー・ツィクルスを担うオーケストラがN響でないのは残念だが、結果を聴いてみると、やはりこれが正解か。近年のN響のヴィルトゥオジティは目覚ましいが、特にこのようなロマン派のレパートリーでは輝かしい音響が音楽に結びつかないという歯がゆい思いをすることが少なくない。これに比べれば、トーンハレ管弦楽団の響きはずっと地味、いわば質実剛健だが、パーヴォの目指すチャイコフスキーがハリウッド映画風の絢爛豪華なスペクタクルでないことは明らかなので、やはりオーケストラの選択は正しかったと言える。ところで、このディスクのライナーノートが最近ネルソンスがあちこちで喋っている内容と全く同じことを書いているのには、ちょっと驚いた。チャイコフスキーの第5はベートーヴェンの第5のような「苦悩を通して歓喜へ」というストーリーを持つ交響曲ではなく、「運命に対する全き屈伏」こそこの曲の主張だという話だ。パーヴォの演奏もこのような解釈に従ったかのように聴くことができる。もちろんロマン派の音楽らしいアゴーギグ、テンポの変化は的確に表現されているし、第2楽章中間部の速いテンポ(楽譜通りだけど)、終楽章コーダ(モデラート・アッサイの部分)のクライマックスでのタメの作り方など師匠(といってもタングルウッドで短期間、教えてもらっただけだが)バーンスタインを思い出させるところもある。けれども、もちろんパーヴォの演奏はバーンスタインのような情緒纏綿なものではなく、ドイツ流交響曲のような堅牢な造形を崩さない。第3楽章でのホルンのゲシュトップトの強調などと併せて、いかにも21世紀のチャイコフスキーだと思う。

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