Violin Concerto: Grumiaux(Vn)Galliera / NPO +Viotti: Violin Concerto.22: De Waart / RCO
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 20/March/2012
グリュミオーにはベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲の三種類のフィリップス録音盤が残されており何れも香華を放つフランコ・ベルギー派演奏として数ある同作品収録盤でも独特のステイタスを主張したものとして我々に親しい存在となっている様です。古くは1957年ベイヌム/ARCOバックのモノラル録音(演奏タイム@23’54A9’06B9’00)、新しい処では1974年C.デイビス/LSOバックの録音(同@23’53A8’54B8’58)そして丁度真ん中の時期にあたるグリュミオー45歳の本盤1966年ガリエラ(ガリエラ当時55歳)/NPHOバックによる演奏(同@24’09A9’00B9’06)の三種類でご覧の様にタイムだけは殆ど同じと言って差し支えないでしょう。演奏自体は先述の通りで如何にも典雅な雰囲気なのですが決して上っ面的ではなく毅然さが保たれているのは流石と言うべきでしょう。カデンツァのむせ返る様なパッセージも印象的ですが結構伴奏オーケストラが明快かつ堂々と渡り合っているのにも万年伴奏指揮者傾向の拭い去れないガリエラの面目とイギリス楽団の普遍性に触れた思いがあります。もう一曲本盤収録のヴィオッティのヴァイオリン協奏曲は私自身余り聴き慣れない曲なのですが10曲のピアノ協奏曲、29曲のヴァイオリン協奏曲と協奏曲分野では多作でかのベートーヴェンやブラームスにも多少なる影響を与えたヴィオッティの比較的今日聴かれる第22番は1969年バックにE.D.ワールト(ワールト当時28歳)/RCOを得ての録音(同@13’08A6’31B8’00)。歌謡的スタートの第1楽章は楽想・調子が甘く,切なく,憧れるような旋律を軸にコロコロ変化しRCOのややくすんだ音色が魅力ながら長い前奏後やっとグリュミオーVが対照的にイタリア的と言うのでしょうか明るく青空に吸い込まれる如く参加、後はただ只管名人芸に終始、勿論カデンツァも有りです。穏やかな中間楽章もただ前向きに歌うのみで最終楽章はいきなりオーケストラとVが速いテンポでスタート・・・何か列車車窓から流れる景色を眺めている様です。流麗端正な演奏に感心した次第です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)3 people agree with this review
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こーせい | 北海道 | 不明 | 13/July/2011
フランコ=ベルギー派の見事なベートーヴェンとヴィオッテイ。 パッと聞きだと、線が細くて物足りなく感じるかも知れません。 でも、聞き方を少々変えてみると別な魅力が現れてきます。 絶妙で繊細なビブラートを使用した気品溢れる歌を紡ぎ出すヴァイオリン。 粋で高貴な演奏もいいものです。1 people agree with this review
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