TOP > Music CD・DVD > Classical > Mozart (1756-1791) > Le Nozze Di Figaro: Marthaler Cambreling / Paris Opera Mattei Regazzo

Mozart (1756-1791)

DVD Le Nozze Di Figaro: Marthaler Cambreling / Paris Opera Mattei Regazzo

Le Nozze Di Figaro: Marthaler Cambreling / Paris Opera Mattei Regazzo

Customer Reviews

Showing 4 star reviews > Read all customer reviews

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 1 of 1 items

  • ★★★★☆ 

    ombredouble  |  東京都  |  不明  |  31/October/2009

    パリ国立オペラの前支配人、ジェラール・モルチエがザルツブルグ監督時代に制作したプロダクション(2001)を、キャストもほぼそのままにパリへ移した舞台の収録.メジャーな場所でマルターラーのような現役の前衛演劇人を使ってしまうのがモルチエの恐いもの知らずなところだが、一方でバイロイトの《トリスタン》(大植→シュナイダー指揮)、ベアート・フラー自作自演のミュージックシアター二本とジャレルのオペラを除き、マルターラーのオペラ演出ではシルヴァン・カンブルランが一貫して指揮を務めており、彼と共同作業をしているのは事実上この人しかいないわけだ. 当の《フィガロ》はフォルクスビューネ劇場を思わせる高さのある空間に、段差や演壇や様々なスペースで細かい分割を行った上で、ミニマルな演技の連続で進行する.ロマンティックな要素は徹底して外しが行われており、「音楽と劇は別々」的な適当な行き方ではなく歌唱の上でも的確な表現を見出すことが求められるが、このあたり当キャストは些か創意が足りない.ヴィデオで見て面白いものかどうかは疑問にしても、やや退屈な出来なのは残念.それでも不自然に急ぐように演奏される婚礼の舞踏の、不気味な機械性とコミカルさの同居などにやりとさせられるし、鳩ぽっぽのような似合わない婚礼衣装姿のエルツェ=伯爵夫人を中心に<家族の肖像>が提示される大団円(頭上には”MARIAGE”のネオンサイン)の、急に生気を喪失した肌触りなどはマルターラー劇の白眉だろう.結局これは結婚という制度を巡る様々の注釈であり、最初から最後までどうしようもなくstuckした状況を描いたものなのだ、と腑に落ちる. 同チームが次に制作した《椿姫》こそ彼らの才気が余すところのない発揮を見た例であり、今まで見聞きした中で最も異質で、しかし最も優れた《椿姫》の上演であった.再演《トリスタン》なんてどうでもいいので、Opus arteにはこちらのリリースを期待したい(笑)

    2 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 1 of 1 items