20世紀音楽 クラシックの運命
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とある白いうさぎ | 所在地 | 不明 | 16/January/2012
著者の宮下氏は20世紀西洋美術史であり、姉妹本として『20世紀絵画』も執筆している。 本書は門外漢でありつつも、クラシック音楽に親しんできた者として、20世紀の音楽を手軽に紹介するために著者が筆を取り書かれたものであるようだ。 その為、音楽学的な知見を期待するのは期待外れとなるだろう。 クラシック音楽を通じて、20世紀の西洋文化の一端を覗くこと、そして、そのことが存外面白いことであることを紹介するのが本書の目的のようだ。 本書は著者の設定した大まかな枠組み(「飽和」「拡散」「変容」)の下、具体的な作曲家とその代表的な作品を列挙し、所々解説を挟むといった形で構成されており、巻末には人名索引や音盤紹介もある。新書と言う手ごろな形で、20世紀音楽を取りあえず俯瞰してみるには便利な一冊であることは間違いないだろう。その点で、著者の目的は達成されているように思える。0 people agree with this review
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チャイ | 東京都 | 不明 | 03/April/2008
良くも悪くも教科書的。 取り扱っている範囲も広く、模範的な解説で現代ものを大雑把に把握しやすい点は評価出来る。 その反面、終始、最大公約数的な記述で、著者のゲンオンに対する偏愛といったものは感じられない。 本書によって、偏りのない模範的な聞き方が普及していくのだとしたら、けっこう寂しい気もする。 一言でいえば、教養としての現代音楽に興味がある人向け。非常にスノッブ臭のする本。0 people agree with this review
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Heinrich Drendorf | 大阪 | 不明 | 08/January/2007
一読して、この人は音楽学の基礎をどの程度習得しているのかかなり疑問だが、前作「迷走する音楽」のように、手垢のついた凡庸なポストモダン的言説でわれわれをうんざりさせることなく、20世紀のクラシック音楽全般について広く浅く、且つ手際よく解説している点で、入門書としては一定の評価ができる。ただし、ラグルズごときに紙幅を割きながら、ヨーゼフ・マティアス・ハウアーについて一言も言及しないなど、これだけ多くの作曲家について網羅的に語ろうとしながら、必ずしもそうなっていないことが却って気になる(望蜀の言かもしれないが)。0 people agree with this review
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クラシックの素人 | 石川県金沢市 | 不明 | 13/October/2006
クラシックはほとんど聴いたことはありませんが著者が繰り出す言葉の洪水の圧力、20世紀という世紀が抱えている諸問題をさりげなくしかす実に的確にえぐり出す手腕、20世紀の音楽がいかに時代に寄り添ったかたちで生み出したかを説得力をもって提示する手際...驚くばかりでした。同じ著者の光文社新書『20世紀絵画』も翌日購入これもあっという間に読み終わりました。とにかくクラシック音楽のことをしらないひとにこそ読んでもらいたいですね。この本は20世紀という時代を音楽という顕微鏡を使って見てゆく良質の思想書だと思います。0 people agree with this review
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珠多院 | 東京 | 不明 | 09/October/2006
新書で20世紀のクラシック音楽のみを扱ったものが今まであっただろうか?ぼくは不勉強で知らない。 それに440ページもある。中々の分量だ。 シェーンベルクとかブーレーズといったガチガチの20世紀らしい音楽家が出てくるけど、それよりデッサウ、ヒンデミートなんかがフューチャーされてて、なんか捻くれている。シベリウスもヒンデミートもオルフも、20世紀人なのだ、アバンギャルドのご近所さんだ、とこの本は主張している。20世紀には「物語」に対してニヒルながら人間に対し真摯な作品がたくさんあることを教えてくれる本だ。0 people agree with this review
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