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20世紀音楽 クラシックの運命

宮下誠

User Review :3.5
(5)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334033729
ISBN 10 : 4334033725
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2006
Japan

Content Description

クラシック音楽の時代は「終わって」いるだろうか。ヴァークナーからジョン・アダムズまで、20世紀クラシック音楽の世界を俯瞰しつつ、その重要性に比して、日本の音楽史で注意を払われてこなかった作品を紹介。

【著者紹介】
宮下誠 : 1961年東京都生まれ。國學院大學文学部教授。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。パウル・クレーに関する論考が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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著者の宮下氏は20世紀西洋美術史であり、姉...

投稿日:2012/01/16 (月)

著者の宮下氏は20世紀西洋美術史であり、姉妹本として『20世紀絵画』も執筆している。 本書は門外漢でありつつも、クラシック音楽に親しんできた者として、20世紀の音楽を手軽に紹介するために著者が筆を取り書かれたものであるようだ。 その為、音楽学的な知見を期待するのは期待外れとなるだろう。 クラシック音楽を通じて、20世紀の西洋文化の一端を覗くこと、そして、そのことが存外面白いことであることを紹介するのが本書の目的のようだ。  本書は著者の設定した大まかな枠組み(「飽和」「拡散」「変容」)の下、具体的な作曲家とその代表的な作品を列挙し、所々解説を挟むといった形で構成されており、巻末には人名索引や音盤紹介もある。新書と言う手ごろな形で、20世紀音楽を取りあえず俯瞰してみるには便利な一冊であることは間違いないだろう。その点で、著者の目的は達成されているように思える。

とある白いうさぎ さん | 所在地 | 不明

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良くも悪くも教科書的。 取り扱っている範...

投稿日:2008/04/03 (木)

良くも悪くも教科書的。 取り扱っている範囲も広く、模範的な解説で現代ものを大雑把に把握しやすい点は評価出来る。 その反面、終始、最大公約数的な記述で、著者のゲンオンに対する偏愛といったものは感じられない。 本書によって、偏りのない模範的な聞き方が普及していくのだとしたら、けっこう寂しい気もする。 一言でいえば、教養としての現代音楽に興味がある人向け。非常にスノッブ臭のする本。

チャイ さん | 東京都 | 不明

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一読して、この人は音楽学の基礎をどの程度...

投稿日:2007/01/08 (月)

一読して、この人は音楽学の基礎をどの程度習得しているのかかなり疑問だが、前作「迷走する音楽」のように、手垢のついた凡庸なポストモダン的言説でわれわれをうんざりさせることなく、20世紀のクラシック音楽全般について広く浅く、且つ手際よく解説している点で、入門書としては一定の評価ができる。ただし、ラグルズごときに紙幅を割きながら、ヨーゼフ・マティアス・ハウアーについて一言も言及しないなど、これだけ多くの作曲家について網羅的に語ろうとしながら、必ずしもそうなっていないことが却って気になる(望蜀の言かもしれないが)。

Heinrich Drendorf さん | 大阪 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヤギ郎

    20世紀クラシック音楽を網羅的に紹介した一冊。作曲家という人の視点から個別の作品について解説している。人物&作品図鑑のようなつくりになっているため、本書の各セクションの概観説明をしっかり読み、作曲家の説明は流し読み。音楽についての本のため、楽曲を聞かないとわからないところもあるが、丁寧に解説していて非常に勉強になる。マイナーな作曲家や日本人作曲家の紹介もしている。本書を参考にいろいろな現代クラシックを聞きたい。

  • とす

    難しい。セリアリズムという言葉、よく出てきたけれど知らなかったので覚えておきたい。現代音楽を聴こう!とはならなかったけれど、コンサートの最初に演奏される曲にもう少し注意を払おうと思った。少しは予習していくようにしようかな。アイヴズ、メシアン、マーラー、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーなど知っている人物も多くそれなりに楽しめた。

  • Kano Ts

    20世紀クラシックの入門&ディスクガイドって感じですかね。20世紀音楽という膨大かつ広範囲な音源を俯瞰して紹介しているため、どうしても本格的な研究や考察を求めると肩透かしを食らうと思いますが、僕にはちょうど良かったです。気になった曲を聴きながら読み進めました。でもオペラだけは未だに進んで聞こうってなる曲がほとんどないんですよね…。特に前半の方にはよく出てくるし、いつかは聞いてみるべきなんだろうか…。唯一残念なのは自分が20世紀音楽で特に好きな武満徹とカプースチンがほぼ出てこなかったことくらいか。

  • サニジョプッ

    ワーグナーからラッヘンマン、ポストミニマルまで。実はアメリカの作曲家ハリー・パーチについて知りたくて買ったのだが、その記述はほとんどなくてその点は期待を裏切られた。だが、それ以上に20世紀音楽の魅力を存分に伝えようとする真摯な記述、筆者の主観も表明しつつ世界的な潮流について踏み外さないバランス感覚に、いい意味で裏切られた。専門的教育を受けていない、20世紀音楽の一般的入門者にとってバイブル的存在ではなかろうか。本書のみで全てを説明しようとせず、音盤・映像や信頼できる評論の紹介に大きく頁を割く姿勢にも好感。

  • aomoriringo

    胸を張って糞だと言える。

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