Le Nozze Di Figaro: Guth Harnoncourt / Vpo D'arcangelo Netrebko
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ombredouble | 東京都 | 不明 | 31/October/2009
各地で引っ張りだこのクラウス・グートはさほどの演出家とも思われないが(××から拝借したのでは、というアイディアも多いし.同年ザルツの《ツァイーデ/アダマ》やハヤ・チェルノヴィン《プニマ》も見た)、普通とちょっと異なった切り口でまあまあ正解の舞台.フィガロの出生の秘密以上にケルビーノはロマン主義的な形象だろうが、グートの演出は時代設定等を解消してケルビーノの幻想的な伏線を張っておき、新たに作ったケルビム(ザルツブルグの聴衆に分かり易いようにとの意図も大きかろう)を他の登場人物にややアンビヴァレントに絡ませる一方、当のケルビーノは何も知らないかのように舞台中を逍遙する.同役のシェーファーがちょっと吃驚するような上手さで、彼女ありきで作った演出という気がしなくもないが、別にそこに拘らずとも、凍り付くような婚礼の舞踏(ニキ・ド・サンファールの初期の否定性を思わせる、膨らんだ花嫁衣装!)など印象的な場面はある.アーノンクールがまた舞台のロマン性に過剰気味に反応してしまい、普通はあまり感じない濃厚な悲劇性に傾斜した音楽づくり(《もう飛ぶまいぞ》と最後の幕切れの荘重さ!).要するにあまりバランスの良い解釈ではないが、さすがに歌手陣は主役のダルカンジェロ、ネトレプコからマクラフリン(マルチェリーナ)、リーバウ(バルバリーナ)に至るまで巧い(スコウフスとレシュマンはやや大仰だが).アーノンクールの音楽性と波長が合えば楽しめるだろうし、合わなければ徹底して退屈するだろうソフト.反発するかのように適度に我が道を行くヴィーン・フィルも聴きものだ.尚ORFによる初日のライヴ中継では演出家のみならず指揮者への盛大なブーが聞かれたが、かなり綺麗に証拠隠滅されている(笑).今年の《コジ》を以て完結したグートのダ・ポンテ三部作ではヴィーン版を用いた《ドン・ジョヴァンニ》が出色の面白さだったので、ぜひソフト化を望みたい.4 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 13/July/2007
”訂正”この公演でもネトレブコに注目が集まったようだが、「椿姫」も聴き、再度この「フィガロ」のスザンナも聴いたが、正直言ってさほど優れているとは思えなかった。なぜ、この歌手がこんなに騒がれているのか理解できなくなってしまった。他の歌手では伯爵夫人役のレーシュマンが良いし、全体的には魅力あるDVDではある。0 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 09/July/2007
補足。この公演、歌手の水準がなかなか良く主役女声陣3人のほか、ダルカンジェロも健闘、スコウフスは個性的。ただ、台詞と合致しない演技やら、意味不明なキューピットやら、一度観ただけでは理解できないことが多い演出だ。ただ、歌の魅力では一聴する価値はある。0 people agree with this review
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ito | 神奈川県 | 不明 | 09/July/2007
恥ずかしながらネトレブコを初めて聴いたが、まずその美貌に魅了された。歌も素晴らしく近年活躍しているソプラノではずば抜けていると思う。’90年代に美貌のソプラノとしてはゲオルギュウがいたが「椿姫」でデビューした頃の彼女は歌にかなり癖があった。ネトレブコの「椿姫」は聴いていないが、このスザンナを聴いて買うことに決めた。歌は総じて女声陣が巧いが、男声ではスコウフスが良い。それにしてもあのキューピットは何の意味があるのか、一度観た限りでは全くわからない。アーノンクールの指揮も私にはやはり違和感がある。0 people agree with this review
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