Viola Sonatas Nos.1, 2, Lieder : Antoine Tamestit(Va)Cedric Tiberghien(P)Matthias Goerne(Br)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 21/December/2021
ヴィオラとピアノによるなんと優しく、懐かしい歌。ブラームスの最晩年の作品だがその中に仄かに青年のような憧れや愛情をも感じてしまった。ヴィオラ(1672年製ストラディヴァリウス)がたゆたうように歌えば、ピアノ(1899年製ベヒシュタイン)が包み込むような響きで応える。タメスティとディベルギアンのデュオによる演奏で、私がブラームスのヴィオラ・ソナタでイメージしていた「セピア色に近い白黒」だけでなく、ほんのりとやわらかい彩りもふわっとのせられたような感覚を感じさせてもらうことができた。 やわらかくしなやかに歌うヴィオラの歌は強弱という単純なものさしで測るのではなく「歌」として自由に感情と言葉を表出してくれていると考えた方がしっくりくる。ピアノもまるみを帯びたあたたかい響きで歌を支えてくれている。ヴィオラ・ソナタの周りを囲っている曲たちも魅力的。当盤全体の想いとしてはヴィオラ・ソナタがメインなのではなく、ブラームスが表した「歌」のアルバムなのではないだろうか。聴いていて心の奥底がじんわりと温まるようなアルバム。おすすめです。1 people agree with this review
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