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原発事故 自治体からの証言 ちくま新書

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    うーちゃん  |  静岡県  |  不明  |  13/April/2021

    東京電力福島第一原発事故が起きた後、転勤で3年ほど福島市内に住んでいた。それで原発事故に関する本はいろいろ読んだが、本書ほど具体的で読みやすい本は稀だ。第一原発が立地していた大熊町と、目と鼻の先にある浪江町。その両町の副町長が体験を赤裸々に語っている。自らも間違いなく被災者であるが、思わぬ事故に巻き込まれた町民を助けることを優先しなければならない。そのつらさや悩みが、行間からにじみ出ている。一番びっくりしたのは、原発事故後、被災した自治体の幹部が東京電力の幹部に会う場面。恨み骨髄で激しく文句を言うと思いきや、立地町(第一頑発だけでなく、事故を免れた第二原発の立地町も含む)の幹部は東電側となあなあの関係で、さほど抗議をしない。近隣の町の抗議が浮いてしまっているというくだりだ。私が今住む静岡県には浜岡原発がある。福島の事故後に当時の菅直人首相の指示で止まってしまったが、中部電力は再稼働を目指している。徹底的な安全対策が再稼働の前提であることを、本書を読んで改めて感じた。

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