渋谷実巨匠にして異端
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アーチ | 東京都 | 不明 | 15/March/2021
大学で研究科目に映画が加わったのは、おそらく20年ぐらい前からと思うが、この本に参加している研究者はその流れで映画研究を専門にしている人たちと勝手に推測した。各人の視点と研究の深さは論文形式の文章と相まってなかなか手ごわく学術論文の趣き。これから斯様な人たちによって、映画研究がもっと豊かになっていきそうな予感がする。 中でも、編者のひとりである角尾宣信の論考は、現存する渋谷監督の作品すべての階段場面を検証し、数字を検証することで、渋谷映画における男性の登場人物に与える罰を詳らかにするという労作。 これら論文だけを並べて映画評論とはかくあるべしとすることもできたろうが、最後に有馬稲子と香川京子、そして澁谷監督の令嬢のインタヴュウを載せて、渋谷実研究本としての価値を高めている。 550ページと大部の本にしては判型を抑えて持ちやすくしているのと、写真をうまく並べている装丁もよい。0 people agree with this review
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