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Brahms (1833-1897)

CD Brahms Clarinet Sonatas Nos.1, 2, Widmann Intermezzi : Andras Schiff(P)Jorg Widmann(Cl)

Brahms Clarinet Sonatas Nos.1, 2, Widmann Intermezzi : Andras Schiff(P)Jorg Widmann(Cl)

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    てつ  |  東京都  |  不明  |  01/November/2020

    クラリネットソナタ第2番はブラームスの最高傑作ではないか、と思うことがある。生涯愛用したテーマで始まる第一楽章は、ブラームスの曲の中で最も優しく沁みる音楽で、特にコーダはほとんどブラームスじゃない。突き抜けた天上の音楽だ。第二楽章は得意のスケルッツオで、短調の曲想がソナタ全体を引き締める。終楽章は素敵な変奏曲。いかにもブラームスっぽいのが堪らない。これだけの名曲なのに名盤となるとウラッハかライスター(オピッツとのオルフェオ盤)かと言ったところ。そこに登場したのがこのディスク。ヴィトマンは初めて聞くが、うーつんさんご指摘のように弱音が素晴らしい。特に終楽章での、sotto voceの音色が沁みる。フレーズの最後の音が綺麗に減衰する。これって相当レベルが高いのではないだろうか。いつもの通りシフの読みの深さも健在。ピアノの音量に細心の集中が図られている。もちろん第一番も名演で、この名曲に新たな名盤が誕生しことを心から喜びたい。ヴィトマンの間奏曲は曲名からしてブラームスへのオマージュであり、作品117の間奏曲が常に聞こえてくる音楽。ヴィトマンは会心の演奏に加えて、シフに自作を演奏してもらえて、音楽家冥利に尽きるだろうなぁ。良かった。

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  08/October/2020

      実に味わい深いディスクと感じた。あまり前のめりにならないように落ち着いたバランスと、ゆったりした滋味深いシフのピアノが心に沁み込む感覚を味わいながら、ヴィトマンの彫りの深い豊かなクラリネットの響きがいろどりを加えていく。   それにしてもヴィトマンのクラリネット、最弱音の表現の素晴らしさに参ってしまった。そっと息を吹きかけただけのような最弱奏の効果が特に際立つディスク。楽器のことはよく分からないが、最弱奏から強奏まで自在に吹き分けていく手練れは他の演奏ではなかなか聴けないと思う。ほんのり息を吹きかけるようなそっとした繊細な音が最晩年のブラームスの心のひだを表すかのよう。音楽の骨格はシフのピアノが盤石の支えとして作られ、そこにヴィトマンのクラリネットが(ヨアヒムのモットーではないが)”自由に、しかし孤独に”歌いあげていく。   ヴィトマンの「ピアノのための間奏曲」は聴きやすい小品集。私は聴いていて、なんとなくブラームスとヤナーチェクを足して2で割ったような雰囲気に似ているように感じた。個人的なイメージだが「心の迷宮に迷い込んだ」ような不思議なさすらいの感じを持っていると感じた。

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