Sym.4, 6: Furtwangler / Vpo, Bpo +schumann: Sym.4, Bruckner
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 07/January/2012
以前私はこのフルトヴェングラー指揮BPOの「悲愴」をその辺の廉価盤で求め録音年代(1938年、勿論モノラル)も元々古いことからそう苦もなく聴いてそれなりの感激をしていました。本演奏は爛熟期のフルトヴェングラー(当時52歳)のチャイコフスキー名演だけに何種類も盤があり本盤ズバリの感想ではありませんがメモを入れさせていただきます。何れのCD盤もソース次第で作曲者が例えばppppppとかfffffとか指定した強弱記号の烈しい感情起伏がどの程度再現されているかは別としてこの演奏・・・演奏タイム的には他演奏との比較ではマトモ(タイム@20’06A8’51B9’15C10’20)なもののフルトヴェングラーの場合その間の若干こもった様な音質強奏にも凝縮された当時のドイツ系指揮者の一つの「悲愴」スタイルが聴かれる素晴らしい貴重な記録であります。貧弱な音質の古い録音において時代を超えて蘇ってくるからこそ得られる感動というものもありましょう(セピア色の昔の写真同様・・・)が本盤制作で起用された技術による成果が大いに期待され又制作者の努力・熱意にも頭が下がる思いであります。第1楽章は恍惚とした物憂さの内に動かしている緩急は味わい処でしょう。第2楽章は歌い過ぎない優美さが独特の魅力を提示し第3楽章はじっくり運ぶしっかりしたリズムで攻めあげ物凄いピークに向かいますが少しティンパニーの突っ込みに物足りなさを感じました。最終楽章は比較的タイムも感情も思った程引き摺らない演奏で聴き終えた時もう一つ「抉り」が欲しいと感じつつこれがフルトヴェングラーらしさなのかも・・・と複雑な思いをしました。本盤はEMI系?なのですがDG系?には1951年録音(所謂カイロライブ)でオーケストラは同じBPOを振っての盤(同@19’44A9’19B9’49C9’42)も幾つかの種類が出ている様です。それにしてもフルトヴェングラー演奏の手を変え品を変えての盤起しは相変わらず盛んなようですね。次ぎに私はシューマン交響曲の本盤と同演奏は古いDG系海外LP盤で聴いておりますがその方の演奏自体は皆さん(他盤にも)書き込まれています様に大変充実したもので昨今のチャチな?演奏とは雰囲気がまるで別世界であります。フルトヴェングラー67歳の時にBPOを振った1953年収録のシューマン交響曲はタイム的には@12’00A5’25B5’30C8’30となっておりどちらかと言えば第2楽章がやや長め・・・しかしここではタイムの事よりその中身たるやテンポや強弱の巧みなコントロールで凄く色々ニュアンスの詰まった「うねり」を伴う骨太でコクのある演奏が繰り広げられます。フルトヴェングラーには同じ1953年にルツェルンFOを振った盤(タイム@11’44A5’00B5’46C8’00)がある様ですが私は聴いておりません。本盤収録曲の1951年録音のVPOとのチャイコフスキー交響曲第4番(同@19’44A10’35B6’08C9’25)、ブルックナー第7交響曲第2楽章(オーケストラBPO、1942年録音、タイム21’27)も聴いておらず★一つ保留しておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)0 people agree with this review
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