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その4「一生青春」のススメ
2015年09月03日 (木) 17:00
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「若かりし頃」を思い出してみた
すっかり夏も終わりましたねー。
気付いたら季節どころか一年もあっという間で、年々それが激しくなっている気がしてなりません。小さいころは1日がもっともっと長かったのにな。帰りたくなくて、いつまでも遊んでいたあの夕暮れ時の感じとか、今思い出しても胸がしめつけられるような感じがしちゃいます。
ホントに時間は無限にあると思ってたし、ひたすらに無邪気だったなー。
あーどこいっちゃったんだろーーなーーー、あの時代(笑)。
さすがにいい大人になってしまった今(年齢だけは立派・・・)、重ねた年月と引き換えに、当時のいろいろな記憶はほぼ忘却の彼方。成長するにつれ、感じ方もどんどん変化していって、悩んでみたり、壁にぶつかってみたり・・・したハズなんだけれども・・・どこいったーあの記憶!!(笑)
でも不思議なことに、感覚だけは覚えていたりするんですよね。とりわけ一番多感だったが故に一番強烈なのが、学生の頃の感覚・・・知らない、わからないが故の不安からくるあやふやさや、自己肯定のために不必要に自己を誇示してみた根拠のない自信、無限大の可能性がある反面、まるでブラックホールのように未知だった将来に対する恐怖・・・みたいな。
うわわわー、鳥肌立つーーー!超ノスタルジック!!
こういうのを、いわゆる青春っていうんでしょーねー。
むず痒いような、痛苦しいような。
まあもちろん、甘酸っぱいのとかも、それはそれで好きだけれども、それとは違う、なんとも言えない切ない感じ。
先日、そんな感覚が一気にぶわわわわわわーーーっと噴き出すような舞台を観ちゃいました。
舞台「転校生」。
あのももクロちゃん主演で話題になった映画「幕が上がる」の続編というか、その集大成となる作品で、高校を舞台に繰り広げられる群像劇。1994年青山演劇フェスティバルで初演されて以来、高校演劇のバイブル的戯曲となり、何度も再演されている人気の作品。
「朝起きたら、この学校の生徒になっていた」という転校生がやってきた、高校の教室での女子高生たちの1日。転校生を受け入れながら他愛のない会話をするなかで、日常と社会への好奇心や大人への不信感、将来への不安などが浮き上がってくる、そんなストーリー。
次世代を担うであろう若手女優たちが繰り広げる、あの女子高(というか、女子高生)独特の世界。大きな事件が起こるわけでもなく、日常のひとコマの中で繰り広げられる、現実と非現実の合間を漂うような、あの何とも言えないちょっぴり切なくて苦しい感覚・・・。
うわー、やられた。
特殊な演出はもちろん、映像を駆使した不思議で魅力的な舞台の装置など、舞台そのものの見どころもたくさんあったんですが・・・何よりもその女子高生たちのあの感じにすっかりやられちゃいました。普段忘れていた私の中の若かりし頃の感覚がブワンと噴出して、どっぷり、とっぷり。
いやー、たまらん。
「予習復習」でその世界観にさらにハマってみた
どんなエンタメでもそうですが、その世界にもっとどっぷりハマりたい!と思う質の私は、今回の舞台を観る前にもバッチリ準備しておりました。個人的に大事にしているのは、予習復習。(注:いわゆるお勉強のことじゃあございません。その作品にまつわる関連作品に触れることを指します。)
今回もいつもの通り予習復習をしたおかげで、舞台の世界をさらに堪能してすっかり青春を取り戻せた(つもりになっている)ワケです。
今回はラッキーにも「幕が上がる」という作品があったので、舞台を観る前にまずはさらっと観ておきつつ(予習)、舞台を観終わってから、再度ガッツリと鑑賞(復習)。
おかげで、生で観た舞台の勢いと丁寧に紡がれた映像の繊細さとが相まって、抜群の“疑似”青春をこれでもかとたーーっぷり楽しめちゃいました。舞台との関連性はもちろんのこと、個人的なシンクロ率がハンパなかったこともあり、すっかりあの頃がフラッシュバック(注:感覚のみ。やっぱり記憶はそんなに戻らずw)。
余談ですけど、同じシリーズがないと予習復習ができないワケではなく、本なら同じ作者の、映画なら同じ監督の、舞台なら同じ演出家・脚本家の(劇団ならその劇団の)、音楽なら同じアーティストの過去の作品に触れることで、その世界はたっぷり堪能できますよー。同じテイストの別作品でもいいいですし、エンタメを楽しむ可能性は無限なのです!
すっかり擦り切れてしまった感が否めない今(人生に疲れているワケではナイ)、今回、こんな瑞々しい作品たちに触れて一気に心はウルウル♪スポンジさながらに潤いを吸収し、すっかり気分はピチピチの女子高生(表現が古っ)。
ちょっとした感情の渦がさざ波となって心と身体を侵食するこの感じ・・・うううーだからエンタメは止められない♪
いやー、この調子でエンタメと共に「一生青春」で生きていきたいもんです。
そうそう、帰りに寄ったカフェに、“半世紀前に女学生だった”であろう団体のお客様が、楽しそうにテーブルを囲んでおり、あまりの音量に早々に席を立ちました(笑)。
女三人寄れば姦しい、じゃないですが、ガールズトークに年齢はカンケーない!女性は、いくになっても、女子!ということがよーくわかった昼下がり。かくいう私も当時から四半世紀が経過していることに気づき、愕然・・・あれ、でも「一生青春」、この調子ならイケるかも♪ww
では、また来週♪
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