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LOUDインタビュー: マドモアゼル ユリア

Wednesday, August 25th 2010

interview

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DJ / シンガーとして活躍し、東京のエレクトロ・シーンをリードするファッション・アイコンとしても知られる人物、マドモアゼル・ユリア。弱冠21歳にして、テイ・トウワ、TERIYAKI BOYZ®、DEXPISTOLSの楽曲にフィーチャーされたほか、海外アーティストとも交流が深い、現在話題沸騰中の存在だ。
そんなマドモアゼル・ユリアが、このたび二作目となるミックスCD、『NEON SPREAD 2』をリリースする。エレクトロを軸に、ヒップホップ、ダブステップ、グライムなどを取り入れた、全23曲が楽しめるボリューミーな本作。これまで以上にストリート感を増したそのサウンドからは、シーンの最前線に立つ彼女ならではの、エッジーなセンスが感じられる。また、マドモアゼル・ユリアのオリジナル新録、「TOUCH ME」が収録されている点も注目だ。
ニュー・ミックスへ込めた思いを、マドモアゼル・ユリア本人に語ってもらった。

トップ・チャートに入っている流行りの曲をかけるのではなく、自分の世界観を伝えたい。


--- ファースト・ミックスCD、『NEON SPREAD』のリリースから約1年が経ちますが、ここ1年間の音楽活動を振り返った感想はいかがですか?

YULIA: 去年ミックスCDを出して以降は、他の人の曲にフィーチャリングで参加したりして、楽曲制作のプロセスを見ることができました。DJ以外の活動ができたので、すごく勉強になりましたね。DJに関しては、少しずつスタイルが変わってきたので、変化の年だったと思います。

--- 前作は、ユリアさんの基本的なDJスタイルを示した、名刺代わりのような作品だったそうですね。次なるステップとして、ニュー・ミックスはどんなテーマで制作しましたか?

YULIA: 前回は、自分がどういう人なのかを伝える目的で選曲したので、クラブの雰囲気や普段のDJを、そのままCDに入れるつもりで制作したんです。でも新作は、そういう部分を残しつつも、ミックスの中にストーリー性を持たせるよう意識しました。ファンタジーっぽくしたい、っていうのがテーマだったんですよ。

--- ファンタジーっぽさを出そうと思ったのには、何か理由があるんですか?

YULIA: うーん...そういうものが最近好きっていうのもあるんですけど(笑)。あと、前作が強烈なイメージだったから、また同じことをやってもつまらないし、新しいことに挑戦したいなと思ったんです。

--- ビジュアル・イメージも、作品をつくる上で重要視したのでしょうか?

YULIA: そうですね。前回よりも、つくりたいイメージがはっきりとあったので、今回はスタイリングも全部自分でやって、アートワークをつくってくださった方にも、自分の描いているイメージを伝えました。アートワークも前作よりさらにパワーアップしているので、そこにも注目してほしいですね。

--- そんなテーマのもと、選曲はどういう基準で行いましたか?

YULIA: クラブでよくかけるエレクトロから、フロアではあまりプレイしないダブステップやグライム、テンポの遅い曲まで、普段のノリではプレイできないものもセレクトしました。特に中盤は、家で聴いても楽しめるような選曲になっていると思います。

--- 以前よりも、多国籍でトライバルな楽曲が多く盛り込まれている印象ですが、そういった点は意識しましたか?

YULIA: ミックスを聴いて旅をしてもらうイメージだったから、オリエンタルな音も入れたいなと思ったんです。最近はDJでも、そういう曲をセットに盛り込んでいますね。お客さんの反応は、パーティーによって様々ですけど(笑)。

--- 今、タイムリーにユリアさんが注目しているのも、そういったサウンドなんでしょうか?

YULIA: そうですね。あと、クラブでかける曲に関しては、聴いていてイメージがわくもの、例えば...エンパイア・オブ・ザ・サンやラ・ルー、リトル・ブーツみたいに、世界観がはっきりしているアーティストのものが好きですね。

--- なるほど。このミックスには、ヒップホップの要素も積極的に取り入れていますよね。

YULIA: エレクトロっていうシーン自体ができたばかりで、ロックに寄っている人、テクノに寄っている人など、最近細分化されてきたところなんですけど、私は全部好きだから、このミックスも偏った感じにしたくなかったんです。エレクトロの柔軟性を生かすよう意識しましたね。

--- ちなみに、普段のDJでは、どういう目線で楽曲をセレクトしていますか?

YULIA: 場所にもよるんですけど、例えばル・バロンとかだったら、本当に好きな曲ばっかり何でもプレイするので、突然スカをかけたりもしますね。大きいクラブでは、以前よりもお客さんの雰囲気を見つつ選曲するようになりました。

--- 一つのスタイルに固執しないという感覚は、もともと持っていたものなんですか?

YULIA: “このジャンルだから、この曲をかけよう”って考えたことはないですね。私は、いわゆるエレクトロのDJって呼ばれていますけど、何でエレクトロが好きかって言うと、どんなサウンドを混ぜても、ある程度許されるからっていうのもあるんです。

--- 今のエレクトロ・シーンを盛り上げている人たちは、みんなそういう柔軟な考え方を持っているような気がします。

YULIA: 周りのみんなも、いろんなスタイルの音楽を聴いていますね。ヒップホップのアーティストが、エレクトロの人にリミックスを頼んでいたり、ディプロがメジャー・レイザーで異なるジャンルを混ぜた音楽をやっていたりするし、世界的にもそういう感じなんだと思います。東京でエレクトロをやっている人たちも、それを感じ取っている気がしますね。

--- ところで本作には、ユリアさんがゲスト参加した、クレイジー・ボールヘッド(Ed Banger)の「Katana Powa」もピックアップされていますね。この曲には、どんな経緯で参加することになったのですか?

YULIA: ペドロ・ウィンター(Ed Bangerのボス)が、クレイジー・ボールドヘッドの曲にフィーチャーする、日本人のラッパーを探していたんですよ。で、日本人ラッパーだったらOSUMIさん(BIG-O)が良いねっていう話になり、その流れで“ユリアも一緒にやってみたら?”っていうことになったんです。ちょうど、クレイジー・ボールドヘッドが日本に来ていたので、その時に1日でレコーディングしました(笑)。

--- クレイジー・ボールドヘッドの曲は、どれも不可思議な世界観を持っていますが...。実際の制作はいかがでしたか?

YULIA: トラックはその時もうあったんですけど、それ以外はどうするか全然決まっていなくて。彼が、楽曲をどういう風にしようか悩んでいたから、アイディアをみんなで出し合いながら制作していきました。

--- 「Katana Powa」は、このミックスCDの中でも、印象的な位置づけの楽曲ですよね。また、ユリアさんのオリジナル新曲、「TOUCH ME」も収録されていますが、これはどんなコンセプトの楽曲ですか?

YULIA: 流行り廃りとかを考えずに、覚えやすくてみんなも歌えるような曲をつくろうと考えました。イメージ的には、カイリー・ミノーグみたいな感じです(笑)。エレクトロとかフィジェット・ハウスっていう捉え方じゃなく、この曲を単体で聴いて良いなって思ってもらえたらいいですね。

--- オリジナル曲では、ボーカルやラップを主にやっていますが、今後、トラック制作まで含め、自分でやってみたいとは思いますか?

YULIA: いつかやってみたいとは思うんですけど、ちょっとまだ...(笑)。でも、今もトラックを選ぶ時に“こういうものが良い”っていうイメージはあるので、機会があれば挑戦したいですね。

--- ユリアさんの存在は、ここ1年でさらに広く知られるようになったと思いますが、このミックスCDはどんな人に手にとってもらいたいですか?

YULIA: 前作を手にしてくれた人にはもちろん聴いてもらいたいですが、ジャンルに縛られないというのが、私の考えるエレクトロ・スタイルなので、エレクトロを敬遠している人にも楽しんでもらえたらと思います。私がやりたいのは、トップ・チャートに入っている流行りの曲をDJでかけることではなくて、自分の世界観を伝えることだっていうのを、感じてもらえたらいいですね。

--- 今後の活動には、どんなビジョンを持っていますか?

YULIA: 今もDJ中に歌ったりしているんですけど、それを自分のスタイルとして、もっと確立していきたいですね。DJなんだけどライブ、みたいなパフォーマンスを目指しているので、オリジナル曲ももっと増やしていきたいです。

--- そういったパフォーマンスは、ユリアさんのオリジナリティーでもありますよね。

YULIA: DJとして勝負するだけじゃなく、他のアピール方法も追求していきたいんです。それが、私の場合は歌やビジュアル・イメージにあるんだと思います。もともと歌をやりたいと思っていたのもあるので、DJと歌を両方やっていけたら最高ですね。

--- 最後に、メッセージをお願いします。

YULIA: 今年はいろいろ、自分の考えていることを発表する場が増えたので、もっとみんなにそれを伝えられるよう頑張ります。

新譜Neon Spread: 2 / Mademoiselle Yulia
テイ・トウワ、テリヤキボーイズの作品にフィーチャリング参加、また音楽のみならずアクセサリー・ブランドを手掛けるなど幅広いカルチャー・シ−ンで活躍する 東京エレクトロ・ガール・アイコンDJ、マドモアゼル・ユリアの約1年ぶりとなるDJミックスCD第2弾!今回も最新エレクトロ・トラックを中心に自身が歌うオリジナルの新曲も収録。数ある女子エレクトロDJによるミックスCDの中でもお手本的な一枚に!!
profile

MADEMOISELLE YULIA(マドモアゼル・ユリア)は、2008年8月にミックスアルバム"NEON SPREAD"をリリース。MCや歌も歌うDJスタイルは一躍様々なパーティへひっぱりだことなり、M.I.A、 BUSY P、BOYS NOIZEなどの多数のアーティストとも競演。ファッション雑誌「NYLON」ではコラムを執筆中。自身のコネクションを生かしJUSTICEやTIGAなど、国内外のアーティストと対談。現在、DJはもちろんシンガーとしての楽曲制作や、T、TERIYAKI BOYZ®やTOWA TEI、 KRAZY BALDHEADのアルバムにフィーチャリングアーティストとしても参加している。また自身のアクセサリーブランド"GIZA" も始動したばかり!!<MySpaceプロフィールより>

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