FU-TENインタビュー part.1

Friday, May 1st 2009

FU-TEN interview





FU-TEN interview  part.1


-  前作の「PIECES OF TIMES」から約2年半経ちますが、その間はどのような活動を?

SUWA(SW):1枚目のアルバムの時は、FU-TENを結成してから続けていたセッションの内容をアルバムに落とし込んだ感じで、それが非常に評判が良くて、2枚目、3枚目とある意味のその延長線上でアルバム制作をしてきたんだけど、正直3枚目の段階でその延長線上の路線ではやり尽くした面があって。そして、このアルバムの制作に入るにあたって、いろいろ新しい物を吸収する時間も必要だったし、現在の音楽シーンを見渡したりもして、いろいろ模索する時間というか、思い悩む時間が予想以上に長くなって。なかなか正解が見えてこない中で、最終的に、自由に、自分達らしくやるしかないかなと原点に立ち戻ったんだけど、その事に気づくための時間がこの2年半だったかもね。


-  2007年にFU-TEN主催のクラブイベントを立ち上げましたが、その理由は?

SW:僕たちの理解では、FU-TENって今のHIP HOPシーンの中で、昔からあるB-BOYスタイル、または最近台頭してきているPOP路線なもの、どちらにも属さないというか、両方できてしまうというか。それでクラブイベントに関しても、自分達のカラーに100%マッチするイベントがなかったから、あえて自分達で立ち上げる事にした感じかな。


-  いろいろ場所でクラブイベントを開催する事が、今回のアルバムを作るにあたって、どのような影響を与えましたか?

SW:やはりいろいろな場所でいろいろなアーティストと共演させてもらって、他のアーティストがやっている事、作っている音楽とかを目の当たりにして、自分達なりに参考になる部分もたくさんあるし、吸収する部分もたくさんあって、またいろいろなアーティストとつながるきっかけにもなったし、やって良かったなとは思いますね。


-  FU-TENにとって、クラブイベントとは何ですか?The Roomのイベント名をグループ名にした皆さんだけに、
思い入れもひと塩かと?

B-BANDJ(BB):自分達の居場所かな。あと、クラブで音楽を聴くのが好きだね!あんな大音量で音楽聴けるのは身近なところではクラブだけだしね。やはり大音量で音楽を聴くと、耳だけでなくて体中で音楽を聴く事が出来て、それって自分にとってはすごく重要な事だと思う。ベースとかドラムの音とかやっぱりクラブで聴くと全然違うし。もちろん、いろいろな人と出会える場としても大切な場所だね。


-  2001年にリリースした「THE BEGINNING E.P」から早8年経ちます。その間に、オリジナルメンバーであったドラムのM.FUJITANIが交通事故で急逝。そして、その死を乗り越えて新たにギタリストであるGUROが正式加入。グループの編成も変わった事も含めて、様々な出来事を経て、自分達の音楽が変化していったと思いますか?また、自分たちではその辺は意識しているのでしょうか?

BB:ある意味、意識していたと思うし。初めはラップを中心の曲が多かったけど、だんだんトラックにもライムにもメロディーが乗るようになってきて、より音楽的になってきていると思う。やはり、長くやっていて、常に変化していかないと飽きてくるし。多分、ラップ中心の曲は今まで100曲以上作ってきたし、やはり今はメロディー感のある曲は自分達にとって新鮮に感じてるよね。


-  このニューアルバムはギターのGUROが正式にグループに加入してから2枚目のアルバムになりますが、GUROの加入がグループにどのような影響を与えていると思いますか?

SW:GUROはしっかりしたミュージシャンなんで、そういうメロディーの乗った曲を作る時に重要な役割を果たしてますよね。例えば、B-BANDJの歌に対して、一番良いコード進行とか、その歌をサポートする最適のトラックを音楽理論を背景に作ることが彼は出来るんで。そう言う意味では、今回のアルバムの制作でも、GUROの役割は大きかったですね。


-  B-BANDJさんが影響を受けたアーティスト、音楽は何ですか?あとプライベートで聴いている音楽はどういう音楽ですか?

BB:子供の頃は、ディスコ系やルーツレゲエとかがよく鳴っていて、10代になってヒップホップを聴くようになったな。当時聴いていたのは Grandmaster Flash & Melle MelWhodiniAfrika Bambaataaとか。 ヒップホップ創成期のころの人達だね。その後は、 Public EnemyLL Kool JNWAとか、 ずっとヒップホップは聴いてるよね。
個人的には、結構フュージョンっぽいネタを使うヒップホップとかも聴いてるな。 Impromp 2 という90年代に活躍してた結構リラックスできるヒップホップだったり。あとは個人的には Marvin GayeGeorge BensonSade とかもよく聴いてるよね。やっぱり、ヒップホップだけだと飽きるしね。あと、そういうアーティストを聴いているから、今日のメロディーの乗ったサビとか作れると思うしね。


SW: 俺はB-BANDJのラップは歌ってると思うんよ。EMINEMとかトップクラスのMCはみんな歌ってると思うんよね。それで、B-BANDJのラップも間違いなく歌ってる思うな。


-  DJ SUWAさんにも同じ質問です。あなたが影響を受けたアーティスト、音楽は何でしょう?あとプライベートで聴いている音楽はどういう音楽ですか?

SW:俺は実はダンスから入ってて。当時はやってたNEW JACK SWINGで踊ってて、 Bell Biv DeVoeの 「Poison」とかでよく踊ってたね。でも、当時地元三重のディスコではユーロビートばかりで、その合間に「Poison」とかかかるぐらいで。これは絶対HIP HOPだけかかるイベントやるぞって決めて、自分でDJをやって踊るイベントを企画して。その時初めてDJに手を染めてね。そのあと、DJとして経験積んでいったんだけど、その時期に一番影響受けたのは DJ Premier (Gang starr)だね。 今日はいろいろな音楽作るようになったけど、ルーツには確実にDJ Premierの音楽があるね。彼もドープなものやいろいろ作ってるけど、特にストリングスを使った曲とか、あとやはりJAZZネタを使った曲を聴いた時、お洒落でかっこいいヒップホップ作るなぁと感動して、その影響でFU-TENの1枚目とかが生まれたと思うね。そういう意味では、DJ Premierとの出会いは運命的だったね。 プライベートで聴く音楽と言うか、DJとして聴く音楽は、ダンス・ミュージックというかビートのある音楽かな。ハードコア、レゲエ、ドラムンベースからグルーヴのあるものならパンクやロックも全然聴いてるね。ジャンルにとらわれず,踊れる物なら何でも聴いて、もちろん良ければDJプレイでかけるし。


-  音楽のバックグラウンドが異なる4人で一曲を作るというのは、大変そうに思います。意見の相違がある場合は、どうしていますか?どう意見をひとつにまとめあげてますか?

BB:4人とも意見が合うときもあるし、合わないときでも初めから決めつけるんではなくて、とにかく工夫して曲を膨らましていって、最終的にみんなが納得する曲ができあがることもよくあるね。そういうときは、とりあえずみんなチャレンジしてみる精神が大切かな。


-  B-BANDJさんはKYOTO JAZZ MASSIVEMONDO GROSSOというグループにも参加されていました。FU-TENの楽曲制作の方法は、他のグループの制作方法とは異なりますか?

BB:FU-TENはMCが二人いるから、やはり相手のことは意識して作るね。曲の全体のバランスを見た時に、MILIと自分のバランスはどうなのかとか。例えば、このアルバムの中の曲「帰路」では、MILIはバースですごくスムースな感じのライムだから、自分の4小節のライムは跳ねた感じのライムにしないとバランスが悪いと思って、敢えてそう言う感じにしたりとかね。フィーチャリングの時は、やはりある程度自分の個性を表に出して、あまり主役に寄らないようにするけど。FU-TENの場合は、時には自分を殺してでも、その曲のバランスを大切にするね。




インタビュー後半では、いよいよ今回のアルバム『FREE』についてお話を伺います。

インタビュー後半を読む

Hip Hop & ReggaeLatest Items / Tickets Information