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Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト) - November 2nd, 2008 -

Sunday, November 2nd 2008


      OTONamazu x HMV.co.jp : Barakan Beat Playlist
   Barakan Beat Playlist (バラカンビート プレイリスト)
  バラカン・ビート
  毎週日曜 13:00-14:00 (再放送はアーカイブストリーミングにて)                 OTONamazuウェブサイトへ

  インターネットレディオ「OTONamazu」で放送中の「Barakan Beat」は、 国境やジャンルにこだわらず、ピーターバラカン氏が素敵な音楽を英語のナレーションにのせて紹介する番組。10年の実績のある人気番組です。
  当ページは、その「OTONamazu」と「HMV」によるコラボレーション企画ページ。DJのピーターさんから「ひとこと紹介コメント」をいただいて、Barakan Beatで放送された楽曲を改めてご紹介する「音楽ファン」のためのページです。
 


『魂(ソウル)のゆくえ』新版 ピーター・バラカン著

発売中

  ソウル・ミュージック・ガイドの決定版、待望の復活!
1989年に新潮文庫の1冊として刊行された『魂(ソウル)のゆくえ』は、長年多くの音楽ファンに愛され、また多くの音楽ファンを育ててきた名著ですが、長らく絶版となっていました。その『魂(ソウル)のゆくえ』に大幅な加筆を施し、CDガイドも最新のリリース状況に合わせて一新した上で、装いも新たにお届けする全音楽ファン待望のニュー・ヴァージョン登場です!

『魂(ソウル)のゆくえ』新版 特集ページへ
 
 
  Nov 2nd, 2008  
 

Nick Lowe “I Love The Sound Of Breaking Glass” 3.05
Jesus Of Cool/Demon FIEND CD 131 Jesus Of Cool/Demon FIEND CD 131所収

  「割れるガラスの音が大好き」というのは、曲のタイトルとしてはっきり言って変わっています。昔から不思議に思っていましたが、この前たまたま新聞で読んだ記事のお陰でその謎が解けたかも知れません。イギリスの政界のスキャンダルに関する記事でしたが、その当事者たちの二人はかつてオックスフォード大学の学生時代に「ブリングドン・クラブ」の会員だったそうです。そのクラブは酔っぱらった勢いでものを壊すことで有名だったそうで、そのモットーは「割れるガラスの音が好きだ」だということでした。
 
 
 

Johnnie Taylor “Last Two Dollars” 5.14
Good Love Good Love/Malaco PCD5121所収

  DJボブ・ディランの番組Theme Time Radio Hourをこの前聴いていたらこの曲がかかっていました。ジョニー・テイラーがとっくにピークを過ぎていた1996年のわりと地味なアルバムからの曲ですが、歌も演奏ももちろん、曲自体もすごく面白いです。ギャンブルですっからかんになった女性が友人に2ドル貸してもらって、そのうち1ドルはバス代、1ドルは鬱憤晴らしのブルーズをジュークボックスでかけるためです。泣かせますよ、ほんまに….。
 
 
 

Bako Dagnon “Ikérifayé” 7.27
Titati Titati/Rice SAR818所収

  こちらはリスナーからのリクエスト。マリの女性歌手バコ・マニョンは中年になってアルバム・デビューをしたのですが、マリの伝統音楽界では長い下地を積んできた実力派です。男声に近い声域で迫力満点、メイヴィス・ステイプルズ辺りに共通するフィ−リングを持っています。
 
 
 

Amadou Sodia “Ca Va Se Savoir” 4.37
Ca Va Se Savoir Ca Va Se Savoir/Rice SAR789 所収

  先ほどのバコ・マニョンのアルバムにミュージシャンとして参加しているアマドゥー・ソジャが演奏する楽器は弦が4本のハープのような「ボロン」です。このアルバムではそれも引きますし、自分で作曲した曲を素晴らしい声で歌います。マリの隣の国ギニアの人です。
 
 
 

Four Tops “Are You Man Enough” 3.27
Pimps, Players & Private Eyes Pimps, Players & Private Eyes/Sire 9 26624-2 所収

  今週は残念ながら伝えるべき訃報が色々あります。まずは半世紀にわたってフォー・トップスのリード・ヴォーカルを務めたリーヴァイ・スタッブズ。数年前から病気を患っていたのでグループを離れざるを得なかったのです。この曲は彼らが60年代のモータウンで過ごした黄金時代の少し後、70年代に映画のサウンドトラックで歌ったヒット曲です。
 
 
 

Temptations “(I Know) I’m Losing You” 2.27
Greatest Hits Greatest Hits Volume 2/Motown POCT1593 / Greatest Hits 所収 / ダウンロードはUniversal Masters Collection所収

  60年代後半のモータウンで、プロデューサーとして、そしてソングライターとしても革命を起こしたノーマン・ウィットフィールドも最近亡くなりました。とても一曲で讃えられる人ではありませんが、彼がテンプテーションズを手がけるようになった66年の曲を聴いていただきます。
 
 
 

Dave Bartholomew “Country Boy” 3.03
1947-1950
Gettin’ Funky/Proper PROPERBOX28 / 1947-1950 所収

  「ロックンロールを発明した男」とも言われることがあるアール・パーマーはニュー・オーリンズのドラマーでした。リズムのアクセントを一拍目と3拍目から2拍目、4拍目の「バックビート」に変えたのが彼と言われています。20年代に生まれて、子供の時からタップ・ダンサーとして活動していた彼は40年代からドラマーになって、初レコーディングはは49年のこの曲でした。
 
 
 

Eddie Cochran “Somethin’ Else” 2.06
Backbeat - The World’s Greatest Rock’n’Roll Drummer Backbeat - The World’s Greatest Rock’n’Roll Drummer/Ace CDCHD719 所収

  ロックンロールが形になり始めた50年代半ばにニュー・オーリンズを後にして、ギャラのいい仕事を求めてLAに移住したアール・パーマーは早くから引っ張りだこのスタジオ・ミュージシャンとして重宝されるようになりました。ロックンロールにはさほど魅力を感じず、映画のサウンドトラックの仕事なども多かったのですが、どうしてもロックの方が彼の巨大な功績を反映しています。59年のこの曲で彼のドラミングの素晴らしさが満喫できます。83歳で亡くなりました。
 
 
 

Legion of Mary “I Second That Emotion” 14.02
Jerry Garcia Collection, Vol. 1: Legion of Mary Jerry Garcia Collection, Vol. 1: Legion of Mary/Rhino R2 74692 所収

  最後も先日なくなったサン・フランシスコのキーボード奏者マール・ソーンダーズ。70年代初頭からグレイトフル・デッドの活動と並行してソロのギグもやるようになったジェリー・ガルシアのライヴのパートナーとして知られる人ですが、二人のプロジェクトのひとつだったリージョン・オヴ・メアリーからモータウンの昔のヒット曲をジャム・バンド(当時はまだそう呼ばれていなかったのですが…) のスタイルで演奏したものです。
 
 
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