―― 今回のアルバムリリースに際し、今現在の心境を教えてください。
Hisomi-TNP: 期待と不安の波が交互に来る感じですね。でも結構落ち着いております。
―― リバイアス・ミュージックからリリースすることとなった経緯を教え
てください。
Hisomi-TNP: 高校の時からの友人が地元群馬の桐生市で「Block」というクラブをやっていて、アイドルのオーディションさながら、僕の音源をリバイアスへ送ってくれていたんです。それで直接お会いすることになって、そこからは本当に転がるように時が流れて今に至ります。
―― アルバムリリース前に、リバイアスからリリースされたコンピレーション『Listening is Believing vol.2』にも参加されていましたね。そしてリバイアス・ミュージックからラップアクトは初のリリースとなりますが、その点に対しての特別な心境はありますか?
Hisomi-TNP: さすがに責任重大だなぁと感じています。でも楽しみながら適度な緊張感とリラックスを忘れずに最大限の力で頑張りたいです。
―― 今回『シュルデイズ』に参加しているアーティストとHisomiさんとの繋がりをおしえてください。
Hisomi-TNP: Ni-YANG、Shinya Cunel、Makoto Takeshige、Kame、Kussy、そしてYarmaは昔から群馬で付き合いのある仲間達です。で、Oshowは現在富山で自然農に明け暮れている玄米同志です。Vector Omegaとは2002年に彼がツアーで群馬を訪れた時に知り合いました。Q-ILLともやはり2003年頃に群馬に来た時に知り合って、その流れで彼のアルバム「東京アヴァンギャルド」に参加させてもらって、この時のレコーディングで初めてTakatsukiに会いました。それと、今回のアルバム制作で最後に仕上がった「ナクサカナ」のトラックを提供して下さったWOODBLUEはリバイアスからご紹介頂きました。それから「Drps+」のトラックを提供して下さったMichitaとの出会いはMySpaceというネットワーク上でした。今回、皆さんと良いタイミングで作品にできたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
―― Hisomiさんが活動の拠点を置く群馬のシーンについて教えていただけますか?
Hisomi-TNP: 以前よりもクラブの数は減りましたが、群馬はまだまだこれから面白くなると思います。クラブ活動に馴れてくると顔パスが当然みたいになっちゃってバーテンと知り合って酒もタダで、みたいなのが一時横行してましたけど、(これは僕自身も経験して反省してます。)自分達の遊び場を自分達で無くさないように礼儀を持ってちゃんと遊んで欲しいと思ってます。
―― その環境はHisomiさんに対してどのような影響を与えていますか?
Hisomi-TNP: 今までの経験から多くの感情が生まれて、そしてリリックが生まれてますから、良くも悪くもとても勉強になってますね。例えば四面楚歌だからこそ、変わるものと変わらないものが見えてきたりしますしね。自分の悪い部分も見えてくるし、兎にも角にも糧となってくれていることに感謝しています。
―― 音楽の世界に踏み入れたキッカケについてお話頂けますか?
Hisomi-TNP: 元々は姉の影響でピアノを習っていて、幼い僕が弾いていてミスすると横で溜め息つくような先生で、それで一度は止めたんですけどね、なんだかんだで部屋にあったピアノでポロンポロン遊んでいましたね。ホント地味で暗いもんですよ(笑)。
―― では、楽曲制作を始めたキッカケについてはどうですか?
Hisomi-TNP: 中学生で鍵盤のコードとかを覚え出したくらいからですね。この頃はまだラップとか全く視界に無かったですから、作ってみたのはいわゆる歌謡曲でした。
―― 影響を受けたアーティストについても教えてください。
Hisomi-TNP: 出会う曲、出会う人、様々な場所、音楽関係に限らず日頃から影響は受けていますね。だからこの人っていうのは難しいですね。
―― もし「世界中から誰でも良いから1人プロデューサーを選んでアルバムを作ってくれ」と言われたら、Hisomiさんは誰と仕事がしたいですか?その理由もおしえてください。
Hisomi-TNP: この人っていうのは居ないですね。逆を言えば色々な方と仕事をしてみたいという欲張りな感じです。今までがそうだったように、きっと今後も自然に繋がっていく方との縁が大切なんだと思っています。
―― Hisomiさんも参加されている「STOP ROKKASHO」プロジェクトについてお話頂けますか?
Hisomi-TNP: まず、この事について聞いて頂きありがとうございます。これはもの凄く大きな問題なので上手くまとめるのは難しいのですが、「STOP ROKKASHO」は青森県六ヶ所村にある核燃料の再処理工場を芸術を通して止めましょうというムーブメントです。坂本龍一さんやShing02さんを始め多くの方々がこの運動に関
わっています。僕はシンゴさんを通じてこの問題を知り、カクマクシャカ、マウスピース、eleven、meisoという方々とネットワーク上で繋がり、作品という形で発信しています。普通の原子力発電所が一年で出す放射能を一日で出してしまうのがこの再処理工場なんです。こうしている今も大気や海への汚染は続いているので、もっと多くの人にこのことを知って欲しいと思っています。やがてそれらは形を変えて、僕らに必ず戻ってきてしまうから、できることからはじめましょう。(⇒
http://stop-rokkasho.org/)
―― 今後の予定をおしえてください。
Hisomi-TNP: 今のところ、11/24(土)が沼津のGAIA、12/1(土)が渋谷PLUG、12/14(金)が高崎FLEEZ、12/22(土)が桐生BLOCKで、それぞれライブを行う予定です。
―― 最後にメッセージをいただけますか?
Hisomi-TNP: 制作に費やした5年という歳月に、じっくりと込められた言葉と音が、聴いてくれる人たちは勿論、僕自身にとっても明日への良い兆しとなることを願っております。ありがとうございました。
―― ありがとうございました!