―― (HMVでは今回のアルバムから“ワールド・ミュージック”から“ロック&ポップス”へジャンルが変更になりました)今回初めて貴方のことを知る方のために、自己紹介を兼ねて簡単なプロフィールを教えていただけますでしょうか。
ホセ・ゴンザレス(以下J):ホセ・ゴンザレスです。スウェーデンのイェーテボリという町に住んでいるよ。イェーテボリは東京みたいに大きな町ではないけど、音楽シーンがあって、いろんなタイプのアーティストがいるんだ。僕も10代の頃はパンク・バンドをやっていたしね。そして2003年に『ヴェニア』を出して、幸運にもそのアルバムのリリースの後、いろんな国に行ってライヴをした。そして、もう時期セカンド・アルバム『イン・アワー・ネイチャー』がリリースされるよ。
―― 今回で2回目の来日となりますが、サマーソニックのステージを終えての感想はいかがですか?
J:いろいろなフェスティヴァルに出たけど、サマーソニックはいい思い出だよ。日本のオーディエンスはそれぞれ楽しんでいるようだったし、みんなよく音楽を聴いてくれるから、演奏していても楽しかったね。
―― 今回のアルバムは前作から4年振りということですが、デビュー・アルバムが結果的に世界中で70万枚以上のセールスを記録するなど、この4年間で貴方をとりまく状況は大きく変化したと思います。このことについてはどう思いますか?
J:僕にとっては、よかったね。
―― ニュー・アルバム『In Our Nature』を作り終えた現在の心境をお聞かせください。またアルバム・タイトルに込められた意味を教えて貰えますか?
J:「In Our Nature」っていう曲が先にあって、今回のアルバムを表わすような曲だったのと、その曲の中の、人間の本性みたいなものについての歌詞が、他の曲にも通じるテーマだったから付けたんだ。
―― ニュー・アルバム『In Our Nature』と前作『Veneer』でどこか異なるポイントはありますか?
J:『ヴェニア』はファースト・アルバムで、『イン・アワー・ネイチャー』はセカンド・アルバムってことかな(笑)。セカンド・アルバムの曲のほうが、ソリッドで穏やかだと思う。ソングライティングの面でもギターの面でも、サウンドの面でもより自信を得て作ったかな。ファースト・レコードはスケッチみたいだった。「Crosses」とか「Heartbeats」は違うかもしれないけど。「In Our Nature」の曲は完成された曲だと思う。
―― マッシヴ・アタックの“Teardrop”をカヴァーされていますが、この曲を選んだ理由は?
J:美しい曲だから。90年代の自分の好きな曲のひとつだね。
―― 前作に引き続いてアートワークがシンプルかつ印象的ですね?
J:うん。自分の音楽にぴったりだと思ってる。これは僕の友人のElias Arayaのアイデアで、僕にはこの絵がなんなのかは、きちんとは分からないんだけど。
―― 貴方の音楽は実にクロスオーヴァーな評価を得ていて、時に“ハウス・ミュージックの未来”とさえ評されることがあります。この点についてどのように思いますか?
J:うーん。自分では分からないけど、多分僕の作る曲はコードを反復させる曲が多くて、その方法がエレクトロニック・ミュージックと比較されているのかもしれないね。
―― 今回HMVプレイリスト(→ホセ・ゴンザレスのプレイリスト)を拝見させていただいて、幅広いバックグラウンドを持っている人だな、と感じたのですが、これまでに影響を受けたアーティストを教えていただけますか。また、もし無人島にたった1枚だけお気に入りのレコードを持っていけるとしたら何を持っていきますか?
J:最近の中では、Fela Kuti、J Dilla、Tinariwen、Broadcastとか。もちろん、シルヴィオ・ロドリゲス、カエターノ・ヴェローゾとかもね。もし、今日一枚だけ選ぶとしたら、リトル・ドラゴンのアルバムにしようかな。
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
J:僕のCDを聴いてくれたり、ライヴに来てくれてありがとう。『イン・アワー・ネイチャー』もすごくよく出来たと思うから、楽しんでもらえたら嬉しいな。