TOP > Music CD・DVD > News > Dance & Soul > House & Club > HMVインタビュー: Randolph

HMVインタビュー: Randolph

Friday, July 20th 2007

  インタビュー
  Randolph
20世紀の最後に、テクノとジャズの垣根を一瞬にして取り払ってしまったCarl Craigの Innerzone Orchestraによる衝撃作『Programmed』への参加や、Moodymann Mahogany Bandのために、スーパーベーシスト兼シンガーとして来日しファンクネスなグルーヴを披露したRandolph。ソロとしてはMoodymannのレーベル<Mahogany>よりリリースされたデビュー作『This Is What It Is』でプロデューサーとしての実力も知らしめることとなりましたが、2007年、遂にセカンドアルバム『Lonely Eden』が完成!そのアルバムを中心としたお話を伺うことが出来ました。

Randolph
  Randolph
―― あなたが音楽と出会ったのはどういうキッカケだったのでしょうか?


Randolph: かなり遡るけど、音楽の演奏を始めたのが6歳の頃で、父親がトロンボーンやクラシック・ギターを演奏していたし、アフロ・キューバンやジャズ、そしてブルースやロックンロール、クラシックまで、家には常に音楽が溢れていた。家族でブラジルのサンパウロに引越して、その頃オレはギターやパーカッションを学んだんだ。それからずっと後、高校に行ってからスタンリー・クラークやマーカス・ミラーを見て、そして遂にオレのヒーローでもあるジャコ・パストリアスに出会った。それでオレはベースに転向しようと決めたんだ。それ以降も、いろいろなジャンルの多くのバンドでプレーして、絶えず自分の音楽遍歴が蓄積されてアップデートしているよ。


―― ソロのプロデューサーとして活動を始めた理由というのは?


Randolph: <Mahogani Music>からリリースした『This Is What It Is』が最初のソロ作品さ。そして今回の『Lonely Eden』が2作目だよ。やっぱり自分でプロデュースしてみる前は若干でも不満はあったし、自分がどんなサウンドを目指しているか分かっていたからね。それでレコーディング機材を揃えたり、使い方も学んだんだ。


―― アルバム『Lonely Eden』が完成し、リリースに至った今のお気持ちを教えていただけますか?


Randolph: いろんな意味を一言で表現するなら「これが自分だ!」って、そう思えているよ。『Lonely Eden』は3年以上にわたってコンセプトを練ったし、自分の内面を映し出している。そして楽しんだり、色々考えさせたり、さまざまな感情を駆り立たせる音楽にしたかったんだ。それはオレたち個人が変化し続ける世界の中で、自分達の理想郷をつくり上げ再構築したりしながら、どうやって生涯を過ごしていくか思い浮かべながら描いているんだ。音楽的には自分が影響を受けてきたものをうまく融合して表現できたと思うよ。


―― Moodymannのレーベル<Mahogany Music>よりリリースされた『This In... What It Is』と比べ、今回の『Lonely Eden』はソウル/ファンク色が濃くなった思うのですが、『Lonely Eden』が『This In... What It Is』と比べて違う点というのはどういうところだと考えられていますか?


Randolph: 違う点があるとすれば、オレにとってはシンガーであり、作詞作曲を含むミュージシャンであり、そしてプロデューサーでもあるという多様性を表現できた点だと思う。でもプロセスは同じさ。素晴らしい音楽、メロディー、そしてストーリーを持つってことさ。それはこれからも続けるし、その結果が良い仕事になると思っている。


―― 本作1曲目の「Soul Brutha」は、亡くなったジェームス・ブラウンに捧げられた曲だそうですね。その想いを教えて頂けますか?


Randolph: 『SOUL BRUTHA』はジェームス・ブラウンが亡くなってからこの曲を彼に捧げようと決めたんだ。ジェームス・ブラウンはカーティス・メイフィールドやスライ・ストーンらと並んで、当時最も影響力があって、社会的なコメンテータでもあった。彼はアメリカの歴史の中でアフリカ系アメリカ人が平等と市民権を得ようと苦しみ抜いた時代に、人々に望みと勇気を与えたんだ。彼は天才さ。それに音楽や社会に貢献しようとする彼の姿勢は自分を含む多くの人の心を動かしたよ。


―― Amp Fidder、DJ Dez、Wajeedといったデトロイトでの人脈を感じさせるゲスト陣となりましたが、なかでもMad Mikeが参加することとなった経緯を教えていただけますか?


Randolph: バンクス(マッド・マイク)とオレは長い間のツレさ。彼は今回の初期段階のミックスを聴いて、すぐに手伝いたいって言ってくれたんだ。ステファニー・マッケイを除いては、気に入っているデトロイトの友人を集めてこのプロジェクトを進めたんだ。彼らが関わってくれたことは、名誉に思ってるよ。


―― 今作は<Still Music>からのリリースですが、ご自身とレーベルとの関係、そしてレーベルについての想いを語っていただけますでしょうか?


Randolph: 簡単に言えば、ジェローム・デラージ(Still Musicのオーナー)は音楽を愛し、熱狂的に打ち込んでいるヤツさ。オレが彼のレーベルを選んだのは、彼はオレを信じ、互いのビジョンを信頼できたからだ。互いに尊重しあって未来を築いていってるよ。


―― 最近、気になるアーティスト・作品について教えてください


Randolph: とにかくBad Brainsのニュー・アルバムを聴いてるよ!


―― 今後の活動予定についてお聞かせください。日本でライブを行う予定もありますか?


Randolph: まだツアーのスケジュールは決まってないけど、勿論日本に行くと思うし期待しているんだ。


―― 最後にインタビューを読んでくれた人に向けてメッセージをお願いします!


Randolph: 日本には以前に2回ほど行ってるけど、素晴らしく心が温まるところだって思ってるよ。皆のサポートには感謝しているし、アルバムを楽しんでくれることを願ってる。近いうちに会えるのを楽しみにしているよ!


―― ありがとうございました!

(取材協力:Underground Gallery)
 
 
 
  これこそが新世紀ソウル・ミュージック!  
 
Lonely Eden

CD Lonely Eden
Randolph

Amp FidderやSlum VillageのDJ Dez、Wajeedら旧知の豪華布陣も参加する今作では、ファーストアルバムリリース後の成長とマルチな才能を見事に披露。同時に20年来の仲でともにPファンクのツアーにも参加したMad Mike Banks(UR)との再会も実現!モータウン・サウンドやジャズ、ブルースを礎に、デトロイト・ハウス、ヒップホップまでを飲み込んだ極上のニュー・デトロイト・ソウル・ミュージックが、惜しげもなく綴られている。日本盤ボーナストラックを含む、全13曲のリアル・ソウル!
 
 

House & ClubLatest Items / Tickets Information