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HMVインタビュー: Rasmus Faber & Simon Grey

Friday, July 13th 2007

  インタビュー
  Rasmus Faber & Simon Grey
もう日本でもお馴染みとなったスウェーデン生まれのプロデューサー/ピアニスト/ソングライター Rasmus Faberによって始められたコンピレーションシリーズ『RF Presents』。第1弾のSimon Greyセレクションに続き、第2弾となる今作は「夏」をテーマとしたラテン/ブラジリアンハウスが中心となったコンピレーションをリリース!そして今回、ライブの為に来日 していたRasmus FaberとSimon Greyに直撃インタビューを敢行!

Rasmus Faber
  Rasmus Faber
―― まずは『RF Presents』を立ち上げたキッカケをお話頂けますか?


Rasmus: ヨーロッパでは人気があるんだけど、日本ではまだ知られていないアーティストが僕の周りには沢山いて、彼らを日本のみんなに紹介したいと思ったことがキッカケなんだ。日本ってアメリカのハウスシーンは比較的知られていると思うんだけど、ヨーロッパのハウスシーンについてはあまり伝わっていないように感じたんだ。そしてビクターからリリースされているボクの作品のように、数々の12インチ作品をコンパイルするという作業は比較的慣れていたから、いろんなアーティストの12インチ音源をコンパイルしてCDでリリースしたいって思ったんだ。


―― 第一弾としてサイモンの作品をリリースされましたね。


Rasmus: このシリーズをスタートしようと思い立って、まず最初にと考えていたのがサイモンなんだ。今回、彼の作品をリリースできたことにとても満足しているよ。この作品はコンピレーションとしてだけでなく、一枚のアルバム作品としても機能する作品になっているよ。




Simon: こういうCDアルバムという形で自分の作品集を聴いたことがなかったんだけど、聴いてからはボクもラスマスと同じ考えを持ったよ。あと、この作品に収録されている2曲目はまだ12インチでもリリースしていない音源で、いろんなところから問い合わせがあったんだけど、こういうかたちでリリースすることが出来たからみんなにも喜んでもらえるんじゃないかな。(そして今回のアルバムのパッケージを見つつ…)そういえば、このパッケージを見るのは今日が初めてなんだ(笑)。このジャケットに写ってるのは僕じゃないよ(笑)。


―― サイモンは今まで12インチをベースとした活動でしたが、今回CDでリリースすることに対してはどう思いましたか?


Simon: ラスマスから、日本のマーケットは僕らが作るような楽曲に対してすごく好意的であるということを聞いていたし、日本の人たちにCDアルバムとして紹介する価値があるというのは感じたんだ。だからこの話をもらったときはとても嬉しかったよ。


―― 第一弾としてサイモンを選んだ、その理由というのは?


Rasmus: 最初に何人か思い浮かべていたんだけど、すでに日本でも認知されているようなアーティストだったり、なによりもコンピレーションCDとして成り立つくらいの曲のストックがなきゃ出来ないからね。そんな中でも彼の楽曲は、聴いただけでサイモンの楽曲だという特徴を持っているし、アルバムとしてまとまりやすいと思ったんだよね。そういう意味で、サイモンは『RF Presents』の第一弾にふさわしいアーティストだったんだ。


―― そして第二弾は「夏」をテーマとしたコンピレーション作品ということですが?


Rasmus: うん、アーティスト単位だけじゃなくて、あるテーマを元にしたコンピレーション作品もリリースしていこうと考えているんだ。


―― 「夏」というテーマにした理由は?


Rasmus: うーん、、、まあ単純にこれから夏が来るからっていうのと、ヨーロッパでは夏をテーマとしたコンピレーションは定番のようにリリースされているしね。


Simon: これからっていうか、今がもう夏だよね(笑)?


Rasmus: そうだね(笑)。(インタビュー時は梅雨前の晴れ晴れとした日でした)


―― 話を変えますが、そもそもお二人の出会いというのは?


Simon: ラスマスの名前は前から知っていたし、実際彼のつくった楽曲からインスピレーションを受けていたりもしていたんだ。そしてラスマスの作品はボクと同じ目線で曲作りをしているように感じていたんだ。もともとメールとかでは彼と連絡を取り合っていたんだけど、去年初めてストックホルムに行って、そこで彼の曲作りのベースはボクと同じジャズやラテンということを再認識したんだ。


Rasmus: 僕らはもともとキーボーディスト/ピアニストという共通点もあるしね。


―― キーボーディストであったがゆえに、お互いが惹きつけられたということでしょうか?


Shin-Ski: うん、そうだね。やっぱり制作時とかに感じるフラストレーションとかもたぶんサイモンと一緒だろうし、お互い共感できる部分というのが他の人よりも多いと思うんだ。もともとぼくらは他のアーティストのキーボーディストとして参加していて、そこからソロアーティストとしてハウスシーンに足を踏み入れたという点でも一緒なんだ(注:サイモンはニー・ディープなど、ラスマスはスモーなどの作品に参加)。


―― お二人の音楽的バックグラウンドについて教えてください。


Simon: ハービー・ハンコック!同じキーボーディストであるということもあるし、作曲やプログラミングという点においてもかなり影響を受けているよ。あとは、ミッシェル・ンデゲオチェロかな。


Rasmus: ボクはサイモンと違って、特定の誰から影響を受けたというのはあまり無いんだよね。幅広いジャンルのいろんな部分から影響を受けていると思うんだ。たとえばクラシック作曲家だったりとか、ジャズ・ファンク・ムーブメント全体からだったりとかね。最近、坂本龍一の「美貌の青空」(OST『バベル』に収録)が気に入っていてよく聴いてるよ。あと、ここ最近は良くも悪くもダンスミュージックからの影響を受けたりしていると思うんだ。シーンに密接に関わりあうようになってきたしね。


―― サイモンのホームページにはmoogシンセが大きく掲載されてますよね?


Simon: ボクの音楽の中ではとても大きい存在だよ!昔からウェザー・リポートとかハービー・ハンコックとか聴いていたから、彼らの音楽とともにアナログシンセに対して魅力を感じていたのは確かだね…あ、そういや昨日は渋谷のヴィンテージシンセが置いてある店(えちごやMUSIC)に行ってきたんだ!ついKORGのシンセを買っちゃったんだよね。買ってホテルに帰ってずーっといじってったよ。今回一緒に来日しているクルーがいるんだけど、彼と3時間くらい、まるで取り憑かれたようにね(笑)。


担当ディレクター: 彼ら、2時間くらい店に居ましたからね…。あ、そういえばラスマスも1台買ってました。


Rasmus: うん、ボクも買った(笑)。結構小さいやつ。


Simon: あれはスーパーマーケットでライブやるとき用に、わざわざ小さいやつを買ったんでしょ?(笑)


Rasmus: そうそう(笑)。



Simon Grey
  Simon Grey
―― 今後、お二人で楽曲を作ることは?


Simon: ああ、それはいいアイディアだね。


Rasmus: 確かにそうだね。


Simon: そういや、そんな話前にしてなかったっけ…?


Rasmus: けど、結局はやっていないんだよね。結局、お互いキーボーディストということもあって二人とも出来ることは同じだし、すべて自分だけで完結しちゃうんだよね。シンガーに参加してもらったりするのと違って、楽曲制作において足りない部分を補うという形にはならないし。だから、二人でやって楽しめるというものであれば…たとえばセッション的な感じでとかね。今回もイベントで共演するから、そういうタイミングでやるものおもしろいかも。


担当ディレクター: …あれ、ジャズトロニック「Searching For Love」のリミックスのときに二人でやってなかったけ?


Rasmus & Simon: あ!そうだ!


Rasmus: リミックスしているときにちょっと行き詰ったときがあって、何か新鮮なアイディアが欲しかったからサイモンにアナログシンセを弾いてもらったんだ。アナログシンセに関してはボクよりもサイモンのほうが得意だし。実際、そのときサイモンにアナログシンセ・ソロを弾いてもらったんだ。彼にはギャラなしでやってもらったんだけど、ボクが今度なにか別のタイミングでお返しするという約束で(笑)。


Simon: まだラスマスからそのお返しは実現してないけど(笑)。まあ、今度ボクのアルバムを作るときにやってもらいたいから、そのときはよろしく!


Rasmus: 今後はこういった形で一緒にやっていくことは増えていくと思うよ。単純にセッションしていると楽しいというのもあるし。


Simon: そうだね、確かに楽しいからね。


―― じゃあ、ラスマスにとっての大切な楽器はありますか?


Rasmus: どちらかというと、昔からボクはバンドのリーダー的存在であることが多かったから他の人の作品をディレクションしたり、アレンジしたりすることのほうが得意なんだ。だから特に思い入れのある楽器というのはあまり無いんだよね。あえて言うなら、シンセよりもピアノの方が愛着があるよ。あと最近は楽曲のプログラミングに対してとても興味があるんだ。今のテーマは「ダンスフロアに対して何が1番効果的なのか?」っていうこと。でも、アナログシンセに対して全く興味が無いわけじゃないんだよ。でも、とにかく難しいからさ、アナログシンセは…。


Simon: 難しいよね(笑)。


―― 最近のクラブミュージックシーンについて、何か思うことはありますか?


Simon: 最近のデジタルダウンロードやMySpaceの普及によって、いろんな変化が起きてきているよね。たとえばインディーのアーティスト作品が世の中に出やすくなったということはとてもいいことだとおもうんだ。あとオポロポやマーク・デ・クライヴ・ロウっていう、既存のジャンルにとらわれない音作りに挑戦しているアーティストが居るってことはとても素晴らしいことだよね。


Rasmus: 対フロアという意味でのダンスミュージックはとても好きなんだけど、ダンスミュージックを音楽として聴いた場合にあまり刺激的でない作品も比較的多いと思うんだ。僕がやりたいことはそのバランスを取ること、つまりフロアでも機能して、家でも聴けるという作品をつくりあげることなんだ。そして今のクラブミュージックシーンは、どちらかというと音が硬く(タフに)なってきていると思う。たとえばエレクトロとかなんかがそうだよね。そういう状況の中で、今のそういったシーンの中からなにか新たな発見したいと思ってる。今はそれを考えることがとても面白いんだ。


―― 最後にこのインタビューをご覧頂いた方へのメッセージを頂けますか?


Simon: この作品はいろんなシチュエーションで楽しんでもらえるものだと思うから、是非みんなに聴いてもらいたいね!


Rasmus: とにかくみんなに楽しんでもらいたいと思ってます。今後も『RF Presents』としてリリースしていくので、楽しみにして欲しいな。音楽のクオリティを保ちつつ、みんなが聞いたことないような新しいものをどんどん紹介していけたらなと思ってます。ラスマス・フェイバーの作品としては、みんなが聴いてくれている今のテイストも大切だけど、もっと新しい面をみんなに披露したいと思っているので、それも楽しみにしていてください。


―― ありがとうございました!
 
(取材協力:Victor Entertainment)




 
 
  RF Presents 第1弾は、Simon Greyのベストセレクション!  
 
Rf Presents Simon Grey

CD Rf Presents Simon Grey
Simon Grey

インタビュー中でもmoog好きを公言する、ジャズ/フュージョン/ハウスといったジャンルを自由に行き来するキーボーディスト/プロデューサー、Simon Greyのベストワークス。ニューシングル「Samba do Minor」収録!
 
 


 
 
  RF Presents 第2弾は、「夏」をテーマとしたコンピレーション!  
 
Rf Presents Far Into The Sun: Summer Selection Compiled By Rasmus Faber

CD Rf Presents Far Into The Sun: Summer Selection Compiled By Rasmus Faber
Various

Rasmus Faberプロデュースによるコンピレーションシリーズ『RF Presents』の第2弾は、約1年半ぶりとなるシングル『Demanda feat. Clara Mendes』をフィーチャーした、Rasmus Faberセレクトによるサマー・ハウス・コンピレーション!本コンピレーションだけのために作られたエクスクルーシヴのリエディットもフィーチャー!
 
 

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