周防監督 インタビュー 2
Tuesday, June 26th 2007
Q 宣伝活動の一環として、ブログ展開もされていましたが、食事に関することが多かったのは?
キャンペーンに行ってやってることって、どこへ行っても映画について話すことだったんで、土地が変わっても、観光に行ってるわけじゃないんで、 食べ物くらいでしか、土地の感覚がないんですよね。 普段から、毎日何食べているか、日記に書いているんで、食べ物について書くことは、抵抗ないんですよ。 だけど、鍋物がただ好きなだけな奴だ、とかって自分で気が付いたりしてね。
Q あの更新は、撮影の合間に?
僕は撮影中もすべて、克明に日記を書いているんですね。 その日撮ったシーン、カットいくつとかに加えて、一言コメントくらい書いてあるんですよ。 なおかつ、何を食べたか記録する。だからそれを、全て映画が完成して、ホームーページを立ち上げますよって時に、自分の日記を元に、書いたんです。撮影中の食べ物も、全部写真に撮ってるので、自由自在。だから、あれは、いいネタをピックアップして。結構、手間隙かかってます。日々の積み重ねがね。
Q 今後も、ブログを?
基本的に僕の日記は、本当に日記で、公開するためのものじゃなくて、 自分のための覚え書きなので、その日観た映画の感想を書いていたり。僕にとって公開するってことは、映画や小説、エッセイを公開するってことで、そういう仕事としてあるんですよ。だから、これで日記まで公開しちゃうと、僕全部売り物にしちゃうことになるんで、ブログは何か特別な理由がないとやらないと思います。 何か、隠しておく部分がないとね。 あ、写真は数百枚、『スペシャル・エディション』に入る予定です。 すごいですよ、圧倒的な分量ですよ。
Q まだ傍聴を続けてらっしゃるということですが、こんな裁判が気になってるとか、 この裁判官すごかったな、などのエピソードは、ありますか?
あ、あのね、この間本当に驚いたんですけど。映画の中で、傍聴の数が溢れて、「詰めて座って下さい」って言った、裁判官がいたじゃないですか。この間は、被告人の身内の方だと思うんですけど、溢れて座れなかったから、その人が書記官に、文句を言ってたんですよ。「大事な裁判を傍聴に来てるのに、何で見ることができないんだ」って。そしたら、「しばらくお待ち下さい」って、書記官消えたんですよ。しばらく経ったら、折りたたみ椅子が出てきたんですよ。折りたたみ椅子を、並べられる数だけですけど、並べて。 後で、弁護士さんと話したんですけど、たぶんその消えた時間は、裁判官に相談してたと思うんですよね。 法廷の中のことは、裁判官の裁量で決まるんです。書記官は決められないんです。 だからきっと、裁判官が、「折りたたみ椅子を出しなさい」って、言ったんだと思うんですけど。 これはね、初めてでしたね、この4年間傍聴を続けてきて。
「詰めて座って下さい」っていうのも、僕が経験したことじゃないんですけど、 取材した裁判官が、「わたしはそうしてる」って人がいたので、そういうシーンを作りました。
だからね、席が溢れて、傍聴したくてもできないって時は、言うべきですよ。 場合によっては、救済してくれることもあると思うので。あれが、映画の影響だったらうれしいんですけどね。 溢れた場合は、外で並んで待ってるんです。誰かが退廷したら入れるから。 裁判はね、途中で出るのも、入るのも、自由なんです。 特に、みんなで傍聴しに行ってる時に溢れちゃったら、順番で、15分置きに交代とかで、みんなで報告し合うんです。 そうやって、いろいろ工夫してるんです。
だけど、僕の意見としては、裁判は公開が原則なので、もし溢れるんだったら、 裁判所内に、中継ルームを作って、見せればいいと思いますね。なんで、ビデオカメラを入れないんだって。 裁判は、公開が原則なんです。観たい人がいるのに、今は、人数オーバーだって言って、見せないんです。 そこがね、もっと裁判所も工夫して欲しいと思います。やんなきゃいけないことだと思います。
Q どんな裁判が人気があるんですか?
著名人の裁判とか、マスコミが注目しているものは、やっぱり、傍聴は大変です。 それは前もって、傍聴券を配りますっていう裁判です。
Q 性的犯罪については、どうなんですか?
性的犯罪に関しては、そういう裁判しか傍聴しない人が、昔からいるらしいんですけど、 それはね、検察官の冒頭陳述から始まって、細かく犯行の模様を、あの裁判所で、読み上げるわけですよ。 だからね、それが、その筋の人にはいいみたいです。なおかつ、被害者尋問なんかがあると、堪らないみたいですね。今はようやく、遮蔽とかビデオリンクがあって、いくら公開の法廷であっても、 被害者のセカンドレイプって言って、裁判でもう一度傷つくことを避けるっていう意味で、 裁判所が、遮蔽を認めたんです。だけどそれも、ここ数年前からですよ。 遮蔽が認められたことによって、傍聴オタクは、「なんだよ、見えねえよ」って、不満なんですね。 実際に、被害者の女性が目の前にいて、「どこを触られたんですか」って訊かれたことに、女の子が答えるのを見て、うれしがってる人はいたんですね。性犯罪を追っかけているグループはあるみたいです。いろんなグループがあるみたいですけど。
犯罪を認めている裁判でも、検察官の冒頭陳述で、その人の生い立ちから、どうしてそういう犯罪をしたかを含めて、一人の人生が語られるわけですよ。他人の人生を、物語として観ること、聞くことができる。 そういうことに快感を覚える、覗き趣味ですよね。 やってないって言う、否認事件は少ないんですけど、否認事件は、やっぱり、争いの興味ですよね。 何を理由として、有罪になるのか、無罪になるのか。それこそ、エンタテインメントです。 自分とは全く関係のない人が、あの柵を越えた向こうで、まさに今、人生の岐路に立たされてるんですよ。 その人の運命を、目の前で見ていられるんです。よく通ってる人は、お互いに情報を持って、どこでどんな裁判をやってるって、情報交換してるみたいですね。
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