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Grooveman Spot インタビュー

Wednesday, July 5th 2006

『Eternal Development』 発売記念 Grooveman Spot インタビュー


<Jazzy Sport>からGrooveman Spot a.k.a. Dj Kou-Gの待望のソロ初アルバムが登場。

ラッパーU-ZipplainとのユニットEnbullのDJ&トラックメイカーでありJazzy Sport所属の才能。

Dj Mitsu The BeatsGagleらとともに仙台で活動(現在拠点を東京に移している)。これまでに吸収し、育んできた音楽的経験をターンテーブルから発信し、人々を自らの立ち位置"Grooveman Spot"へと取り込む。

DJプレイ、トラックメイク、YoshikaJazztronikPlatinum Pied PipersFresh AirDj Mitsu The Beatsなど国内外アーティストのリミックスを担当。また、発表してきたミックステープ/CDでもその選曲センスとターンテーブル捌きで絶大な注目を集めてきた。

多くの話題を集めたCommon "Resurrection"の独自リミックスも収録した2005年3月の「Grooveman Spot EP」が即完売(現在もレアアイテムと化している)。そして、待望のソロアルバム『Eternal Development』が遂に完成。

Hunger、U-Zipplainらお馴染みの顔から女性シンガーYoshika、Capitol A、日本でも人気のCount Bass DO.C.、<Stones Throw>からM.E.D. aka Medaphoar、INIのGrap Luvaら海外勢まで国籍/地域を超えて豪華なゲストが集結。

夜の雰囲気漂う大人の1枚を完成させたGrooveman Spotにインタビュー。


Interview with Grooveman Spot a.k.a. Dj Kou-g


『Eternal Development』完成おめでとうございます。最初に、ヒップホップとの出会いを教えてください。

Grooveman Spot(以下GS):12歳ぐらいだと思うんですけど、ダンスを通じてどっぷりはまりましたね〜!MC Hammerとか(笑)。とりあえずなんでも聴いてましたね。New Jack Swingなんか凄い好きで聴いてましたね。

アルバムは『Eternal Development』というタイトルですが、なにか全体のコンセプトはありましたか?

GS:全体的にありましたね!タイトル通り常にいろいろな物を吸収して進化 していく。ジャンルの垣根を崩し、あまり無いアルバムにしたかったですね!



*Grooveman Spot A.k.a. Dj Kou-g/Eternal Development
1 Intro (In Serch of...)
2 Blow feat. Capitol A
3 Hadesugiru feat. Count Bass D
4 I'm Coming
5 Time For The Essence feat. Grap Luva
6 My Mind feat. Hunger & Raythought & U-Zipplain
7 Levitation
8 Something Like A... feat. Mahya
9 Rude Fantastic
10 Turn It Up feat. M.E.D. aka Medaphoar
11 Meditation
12 Who's This feat. MC Invinsible
13 Love Is In The Way feat. Yoshika
14 Benzaiten Love feat. Count Bass D
15 What We Do feat. Miss Jack Davey
16 Maintain feat. O.C.




アルバムにはHunger、U-Zipplainらお馴染みの顔からCount Bass D、Capitol A、Grap Luva、O.C.と国籍/地域を超えてかなり豪華なゲストが参加されていますが、これらのゲストアーティストの参加経緯は、やはりこれまでのつながりが生んだものでしょうか?

GS:もちろんつながりを大事にしつつ、一緒にやる事で未来が見える人たちを織り交ぜて考えました。参加してくれたアーティストは皆素晴らしい人たちです。

"Love Is The Way"でのYoshikaさんは少し意外なつながりな気もしますが、これはやはり"You & Me"リミックスでのつながりですか?また、実際作業されていかがでしたか?

GS:"You & Me"リミックスのつながりもあったんですけど、単純に僕がファンで(笑)プリプロも一緒にして、作ったんですけどレコーディングは恐ろしく早く、声も奇麗だし、歌もバッチリでした。 素敵です。



*『Eternal Development』をより楽しむために

*DJ Mitsu The Beats/New Awakeing
2003年8月リリース。仙台在住のGagle。そのGagleのブレイン・トラックメイカー兼サイドMCのDJ Mitsu The Beatsのファーストソロアルバム。Dwele、Rich Medina、Mark De Clive-Lowe、Phonte & Big Pooh from Little Brotherら世界各国からラッパー&ミュージシャンを迎え製作された2003年を代表する名盤。その後の世界的活躍は言わずもがな。
*Breakthrough/Breakthrough 2005年5月リリース。RhymesterのDJ Jinと『Eternal Development』にも全面的に参加しているMasaya Fantasista、Dsk Invisibleの3人からなるプロデュースユニット、breakthroughの初アルバム。Count Bass D、Maspyke、Gagle、Rip Slyme、Pushimら国内外からゲストも参加。肩の力抜いたクールで聴きやすく心地よいサウンド。




参加陣はそれぞれ少しずつ異なりますが、Mitsu The Beatsさんの『New Awakeing』やBreakthroughのアルバムでも国内アーティストと海外アーティストが横並びで参加していて、『Eternal Development』もそうですがJazzy Sport勢はすごく世界と距離が近いかんじがするのですが、その辺コウジさんはどのように感じてらっしゃいますか?

GS:そうですね、日本のシーンで日本の音楽をする事は当然だと思うし、これからもやって行くと思いますが、海外とのコラヴォレーションを通じて、もっともっと日本のシーンに「世界の音楽は繋がってる」みたいな。MitsuくんもBreakthroughも世界レベルだし、視野を広げてアプローチする。これが大事だと思います。もっともっと世界的にヤバい人たちはいっぱいいるし、逆輸入できると思います。

今現在のヒップホップシーンについてなにか思っていることはありますか?また、最後に収録されている"Maintain"の最後にO.C.の「This is for the dlder's down to the youth on some Gangstar shi*t like it's the Moment of Truth」というヴァースがあって、フックが「I still maintain my step and I won't stop/I won't quit」で、やはりなにかベテランだからこそ言える言葉だと思いましたし、一概に「古き良き」とは言えないかもしれませんが、『Eternal Development』自体、90年代前半頃の作品を意識して作ったということはありますか?

GS:そうですね〜「古きを知り新しきを知る」も大事ですけど、音楽の変化、流れは大事だし、Swizz BeatsがシンセのBeatでムーブメントを作った様に、シーンを動かせたらいいと思うし、そこに繋がる進化を常に探ってる感じなので、ある意味実験的なアルバムですね。音楽は科学だと思うので。今現在のGrooveman Spotです。



*Grooveman Spot仕事


左から:Enbullの2003年作『Enough And To Spare's』/同じくEnbullの2005年作『Butterflies』/続いてリミックス仕事。DJ Mitsu The Beatsの『Re-new Awakeing Part.2』に"Intro(Dj Kou-G Remix)"を収録。/Jazztronikの『Remixes Part: I』に"Prelude (Grooveman Spot A.k.a. Dj Kou-g Absolutely Finest Remix)"を収録。/Platinum Pied Pipersのアルバム『Triple P』国内盤2枚組エディションに"Stay With Me (Grooveman Spot Remix)"を収録。/Mix CD『Grooveman Spot 2 Cultivate Beats』



クラシックだと思うヒップホップのアルバムを3枚教えてください。

GS:


・まずGangstarr『Hard To Earn』。Gangstarrは全部好きなんですけど、このアルバムの中毒性は半端ないです。
・次はLord Finesse『Awakening』。繊細なプロダクションがかなり好きです。ラップもかっこ良いし!SEの飛ばし方とかは、かなり影響うけましたね!
・もう1枚はO.C.『Word...life』。言う事無しです…。O.C.に関しては、『Smoke And Mirrors』まで全部好きです。

次は『Eternal Development』制作時によく聴いていた作品があれば教えてください。

GS:


・Sa-Ra Creative Partners Works。Sa-Raの音はかなり聴いてましたね。独創性に富んでて飛ばされます。(上左はSa-ra Creative Partnersの「Second Time Around」
・それからDetroit Sound…Jay Dee、Waajeedその他。Detroitの音はかなり聴いてました。黒いです。マジで。(上中はJ Dilla『Donuts』
・そしてPete Rock『Soul Survivor』。最近聴き直してて、このアルバムのボリュームは憧れる所があって、アルバム全体の流れ、構成など、「こんなアルバム作りたいな〜」的な感じで聴いてました。


最後にJazzy Sportの一員としてを含め今後の展望/予定と、リスナーになにかメッセージをお願いします。

GS:今後は、もっともっと進化して新しい事に挑戦して行きたいと思います。U-ZipplainとのEnbullのMini Albumも8/23にリリースされますし、My Men: RaythoughtのAlbumも9月にリリースされます。これからも進み続けます!!PZ!!

どうもありがとうございました。

協力:Jazzy Sport



*Jazzy Sport
…「女性に優しいハードコア」をモットーに、DJ/MC/デザイナー等が集い、様々な空間をスペシャルなものに変えてしまう素敵な集団。ジャズを根底に、間が作る黒いグルーヴに敏感に反応。盛岡のmusic shop、東京のプロダクション&アトリエ、NY支部を拠点にワールドワイドに活躍中。今一番注目すべき運動体。


左から:Gilles Petersonらも絶賛しているCro-magnonの1stアルバム 『Cro-magnon』/今や不動の人気、DJ Mitsu The Beatsのリミックス/プロデュース・ワークを集めた『Excellence: Selected Works』/BreakthroughのDsk InvisibleのMix CD 『Invisible Classic』/Jazzy Sport All Starsが<Ubiquity>音源を用い製作したMix CD 『1: 07: 53 New World Record』/Jazzy SportクルーBrooklynチームが<Shaman Works>音源を使用しMixした 『Synergy: Shaman Work Recordings』/人気イベント「Jazz Cats」発コンピレーション第2弾『Jazz Cats 2』



Cro-magnon インタビュー
元Loop Junktionの演奏隊メンバー3人によるユニット。犬式やSoil & Pimp Sessionsらとの活動などで注目を集め、その楽曲がGilles Petersonら海外アーティストにも絶賛されている日本発の注目バンド。Jazzy Sport経由で1stアルバムを発表したCro-magnonにインタビュー。



*関連&注目お薦めアイテム

Rich Medina/Connecting The Dots
詩人/DJ/プロデューサー/パフォーマー/モデル...と様々な分野で活躍、Jill Scottのデビュー・アルバムでは共同プロデューサーとして参加、DJ Spinna、Weldon Irvine等との楽曲制作や、DJ Mitsu The Beats、福富幸宏のアルバム参加などで知られるRich Medinaの初のアルバムに、Masaya Fantasista(Breakthrough)とgrooveman SpotによるRemixを収録した日本オンリーのJazzy Sport Edition。


Va/Facets
日本が誇る信頼のインディペンデントレーベル<Tri-eight>から『Feast』に続く5周年記念コンピレーションの第2弾。「<Tri-eight>の歩み」を着実にふり返ったブレイクビーツ〜ヒップホップ楽曲を収録。Gilles Petersonが自身のラジオで絶賛していたGe-ology feat. Mos Def "Superstar"をはじめ、Mos Def "Universal Magnetic"、Mos Def feat. Q-Tip, Tash "Body Rock"、Artifacts 『That's Them』などを手がけその良質なトラックメイクで信頼を集めていたプロデューサー、Shawn J Periodの帰還曲、Q-Tipが信頼を置くギタリストKurt Rosenwinkel、Global Communicationの一員であり<Warp>からのリリースでも知られるMark PritchardのユニットHarmonic 33、Spacekのメンバーでありソロアルバムも好調なSteve SpacekによるSta Simonez、Opusのあの名曲、Hideo Sasaki、Scott Matelicらを収録。


Marc Mac presents Visioneers/Dirty Old Hip Hop
2006年上半期一番のお薦め。これこそがまさにジャズなヒップホップ。4 HeroのMarc Macによる素晴らしき1枚。Brad Somatik、Luke Parkhouse、Marc Macの3人を中心に生演奏を用い主に90年代初頭のヒップホップの名曲群をカバー。Pharcyde "Runnin'"、Nas "World Is Yours"、Isaac Hayes "Ike's Mood I"など15曲。ジャズはさることながらヒップホップに多大な影響を受けたMarc Macによる愛情溢れる1枚。サンプリングという行為を通して密接な関係を保つヒップホップとジャズ、その蜜月を鳴らす味わい深く、そして意義ある1枚。ヒップホップ、ジャズのみならずクラブリスナーにも聞いてほしい作品。信頼の<BBE>から。


J Dilla/Shining
今年2月に32歳の若さでこの世を去ったJ Dillaの遺作が<BBE>から。エグゼクティブ・プロデューサーはDillaと長年の付き合いになるKarriem Riggins。ゲストには盟友Busta Rhymes、Common、Pharoahe Monch、Madlib、Dwele、そしてD'Angeloなど、彼と縁の深いアーティストが参加。傑作。




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