集大成！ セーケイ＆ハンガリーSQ 1937-68

Thursday, March 17th 2005

ハンガリー弦楽四重奏団は1935年にシャンドール・ヴェーグを中心に結成、1937年に、既に名声高かったゾルタン・セーケイが第１ヴァイオリン奏者に就任。その後は活動の場をオランダに移したためヴェーグらが抜け、1940年にセーケイ中心のメンバーが固まって、1972年まで精力的に活動しました。ちなみにセーケイは2001年に97歳という長寿で大往生を遂げています。
　彼らのずば抜けた表現力は、２度のベートーヴェンのカルテット全集をはじめとする数々の録音で良く知られていることでしょう。セーケイの明晰なリーダーシップによるメリハリのハッキリした音楽は、古典音楽はもちろん、自国ハンガリー近代のバルトークでも実に見通しよく展開する清新なものです。
　今回の8枚組には、ライヴや埋もれたセッション録音などが集められており、収録時間は実に10時間に迫ります。しかもそのうち５時間超は今回が初出となるものだそうです。また四重奏団以外にセーケイのソロの録音もいくつか含まれています。

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・ゾルタン・セーケイとハンガリー弦楽四重奏団1937-1968

CD1：
・モーツァルト：弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465『不協和音』
　1958年7月13日、メントン音楽祭
・シューベルト：弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』
　1958年7月22日、メントン音楽祭
・ハイドン：弦楽四重奏曲第72番ハ長調 op.74-1,Hob.III-72
　1950年7月5日、ロサンジェルス、南カリフォルニア大学
　ハンガリー弦楽四重奏団

CD2：
・シューベルト：弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887,Op.161
　1958年7月22日、メントン音楽祭
・シューベルト：弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810『死と乙女』
　1952年
　ハンガリー弦楽四重奏団

CD3：
・ベートーヴェン：弦楽四重奏曲第9番ハ長調 op.59-3『ラズモフスキー第3番』
　1961年7月21日、メントン音楽祭
・ベートーヴェン：弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 op.131
　1961年7月21日、メントン音楽祭
・コダーイ：弦楽四重奏曲第2番 op.10
　1952年、Concert Hall Society 録音
　ハンガリー弦楽四重奏団

CD4：
・バルトーク：弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
　1961年7月、メントン音楽祭
・バルトーク：弦楽四重奏曲第6番 Sz.114
　1961年7月、メントン音楽祭
・ハイドン：弦楽四重奏曲第67番 ニ長調 op.64-5,Hob.III-63『ひばり』
　1951年、ロサンジェルス
・ハイドン：弦楽四重奏曲第67番 ニ長調 op.64-5,Hob.III-63『ひばり』
　1946年、ロンドン、HMV録音
　ハンガリー弦楽四重奏団

CD5：
・ベートーヴェン：弦楽四重奏曲第７番 ヘ長調 op.59-1『ラズモフスキー第１番』
　1968年12月20日、ブダペスト
・バルトーク：弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
　1968年12月20日、ブダペスト
　ハンガリー弦楽四重奏団

CD6：
・ブラームス：弦楽四重奏曲第2番 イ短調 op.51-2
　1968年12月20日、ブダペスト
・モーツァルト：弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421
　1946年、ロンドン　HMV録音
　ハンガリー弦楽四重奏団
・ポルポラ：ソナタ ト長調
　ゾルタン・セーケイ(vn)，ゲザ・フリード(p)
　米DECCA録音

CD7：
・チャイコフスキー：弦楽四重奏曲第１番 ニ長調 op.11
　1952年、Concert Hall Society録音
・ドヴォルザーク：弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 op.96『アメリカ』
　1952年、Concert Hall Society録音
　ハンガリー弦楽四重奏団
・グラズノフ：ヴァイオリン協奏曲イ短調 op.82
　ゾルタン・セーケイ(vn)
　ハーグ・レジデンティ管弦楽団
　ウィレム・ヴァン・オッテルロー（指揮）
　1942年、オランダ　DECCA録音
・ラロ：ギター
　ゾルタン・セーケイ(vn)
　ジャン・アントニエッティ(p)
　1942年、オランダ　DECCA録音

CD8：
・グラズノフ：5つのノヴェレッテ op.15
　1952年、Concert Hall Society録音
・シューマン：弦楽四重奏曲第1番イ短調 op.41-1
　1951年7月1日、ロサンジェルス
・ドビュッシー：弦楽四重奏曲ト短調 op.10
　1951年8月1日、ロサンジェルス
　ハンガリー弦楽四重奏団