ジャン・チャクムル/『シューベルト+シューマン』
2026年01月07日 (水) 17:45 - HMV&BOOKS online - Classical

2025年の来日公演も大好評。
ジャン・チャクムルによる「シューベルト+」シリーズ第6集
ジャン・チャクムルが進める「シューベルト+(プラス)」シリーズは、全12巻の録音を通じてシューベルトのピアノ曲の全容を音楽史の中で独自の視点から見つめ直そうとする企画。シューベルトが影響を受けた先達や、シューベルトとの共通点が見られる後の世代の作品を合わせて録音することで、聴き手にも発見があります。深い哲学的思索とピアニストとしての実践、そして何よりもシューベルト作品への強い愛に裏付けられたチャクムル自筆の解説も毎回注目です。
シリーズ中間点にさしかかる第6作では、シューベルトのソナタ第17番とロベルト・シューマン[1810-1856]の作品を並置し、ドイツ・ロマン派における「自然主義」が音楽においてどう表現されているかに迫ります。シューベルトのピアノ・ソナタ第17番は、1825年にアルプス山麓のバート・ガスタインで作曲された作品。かつては「ガスタイナー(ガシュタイナー)」の愛称でも呼ばれました。この前年に書かれた八重奏曲やグラン・デュオなどに通じる大きなスケールを持ち、エネルギーの横溢を感じさせます。チャクムルの解釈も第1楽章ではアルプスの山容を思わせるように雄大でしばしば激しい表現を見せます。晴れやかな抒情に満ちた第2楽章、明朗で弾むようなスケルツォから可憐で軽快なフィナーレへと、シューベルトが凝らしたリズムの工夫をチャクムルが的確に楽曲の性格として描きます。
彼がカップリングに選んだシューマン作品は『森の情景』。ドイツ・ロマン派の自然観が凝縮された世界が続きます。最後の『3つの幻想的小曲集』は、第2曲がシューベルトのソナタの第2楽章に類似していることで選ばれました。決してシューベルトをシューマン寄りに解釈したり、その逆をするわけではなく、それぞれの作品を熟考して相応しい演奏をした結果、個別に聴いて感心、続けて聴いても納得というアルバムになっています。
ジャン・チャクムルは、2017年スコットランド国際ピアノコンクール優勝、2018年浜松国際ピアノコンクール第1位という輝かしい実績を誇り、その際に一貫して河合楽器製作所のフル・コンサート・グランド・ピアノ「SK-EX」を使用しました。このアルバムでも強烈な打鍵でも音に深みのある美しさが感じられ、チャクムルの解釈を具現化する上で大きな力となっていることが感じられます。SACDハイブリッド・ディスクでのリリースにより、サラウンド再生ではいっそう豊かな臨場感が味わえます。(輸入元情報)
【収録情報】
1. シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 D.850(1825)
2. シューマン:森の情景 Op.82(1849-50)
森の入り口
茂みのなかで獲物を待ち伏せる狩人
孤独な花
気味の悪い場所
親しみのある風景
宿
予言の鳥
狩の歌
別れ
3. シューマン:3つの幻想小曲集 Op.111
第1曲 ハ短調
第2曲 変イ長調
第3曲 ハ短調
ジャン・チャクムル(ピアノ/Shigeru Kawai SK-EX)
録音時期:2023年9月18-22日(2,3)、2024年4月8-12日(1)
録音場所:ドイツ、ハノーファー、テスマー・トーンスタジオ
録音方式:ステレオ(DSD)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
Showing 1 - 9 of 9 items
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。


