●第三夜『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴...
『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム』発売記念。小西康陽さんインタビュー 第三夜。 【HMV限定特典】小西康陽さん書き下ろし原稿収録 「別冊 はらいそ、の音楽」(A5判・64P)
HMV&BOOKS online-Japanese Pop|1 day ago
2025年12月18日 (木) 18:00
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『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム』12月17日発売を記念して、小西康陽さんインタビューを四夜連続お届けします。
●第四夜
昨夜の第三夜『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム』について、いかがだったでしょうか。第一夜、第二夜を経て、第三夜の発売日にアルバムのお話をみなさまにお届け出来るように仕立てました。
さて、いよいよ今夜が最終夜です。インタビュー取材当日の夜に行われた「コーヒーハウス・モナレコーズ」のライブレポートも最後に少しだけ掲載しています。
連続企画、終わってしまうのは少しさみしい気持ちもありますが、、この次はモアベターよっ!!!ということで、またの機会にお目にかかりましょう。
――最近よく聴かれているレコードとこれは聴いて欲しいというレコードをよかったら教えて下さい。
小西康陽(以下、小西)そうだな…。今年なんだかすごく聴いたのはグレン・グールドの2枚。『平均律クラヴィーア曲集』というアルバムと、『ブラームス:間奏曲集』ですね。
――グレン・グールド。
小西:うん。そして、これは聴いて欲しいということでいうと、何と言ってもお勧めしたいのが『ホーボーズコンサート』っていう昔のレコードがあって。
※V.A.『1974 HOBO'S CONCERTS V〜ありがとうありがとうありがとう〜』
※『伊藤尚毅と小西康陽が細野晴臣を歌う』の「細野晴臣を歌う・ライナーノート 小西康陽」にも一部、『ホーボーズコンサート』について触れられている。HMV限定特典 別冊「はらいそ、の音楽」へ再録の許可を下さいました。
細野さんが1973年に『HOSONO HOUSE』を出した直後、1974年に歌った3曲(「冬越え」「住所不定無職低収入」「ありがとう」)が入っていて。
これはね、柔らかくて和やかな緩い細野さんの弾き語りとは違って、もう怖いくらいに完璧な鋭い細野さんのギターと歌。もう本当に完璧な弾き語りが聞けるんですよ。
――はい。
小西:僕はそのレコードにサインしてもらいたくて、細野さんのラジオに出た時にそのレコードを持ってスタジオに行ったんですけど、ラジオのディレクターの方もそのレコードを知らなかった。すごいレコードなんですけど、意外と誰も知らないのかもしれない。
あとは、この『はらいそ、の音楽』からはちょっと離れちゃうけど、やっぱり、「コーヒーハウス・モナレコーズ」のシリーズに出演してくださったノラオンナさんの一番新しい『スサー』ってアルバム。アナログがちょうど出たんで、これは聴き逃さないで欲しいですね。もしかしたらある意味、日本のある種のソフトロックとかボサノバとか歌謡曲とかのなんか頂点かもしれない。弾き語りってこんなに完成された音楽なんだって気付く人は多いと思いますね。 すごいレコードだと思ってます。
ノラオンナさんって、松本隆さんの「風待レコード」からミニアルバム『少しおとなになりなさい』でデビューなさっている方で。一緒にツアーしてた時に、彼女が話してたんですけど、弾き語りってどっちかというと、未完成っていうか、完成前の音楽みたいに思ってる人が多いじゃないですか。そこに肉付けしてとか、リズムセクション入れて、さらにダビングして、みたいな。
そうじゃなくて、なんというのかな、完成されたって言われているところの、もっと言うと悪い方で商品化された音楽の、その先にある表現としての弾き語りっていうのがあるっていうことをね、なんか伝えたいですよね。
――だからこそ夢中でいっしょうけんめいやりたくなるものが今、小西さんの中での弾き語りと言いますか。
小西:うん、うん。だからさっきおっしゃっていただいた僕の弾き語りだと歌詞が違って聴こえるってお話、それは僕の声だからとかって言うんじゃなくて、それ以上に何というか、弾き語りっていうその表現のスタイルが引き出すものなんでしょうね。
だからもう、声と歌しか、声とメロディーしか聴くものがないところにあるから、どうしてもなんとなく聴き流してる言葉も聴き逃さないようになっちゃうし。そういう、なんて言うかな...突き詰めた、絞り込んだ先の表現としての弾き語りというのがあるんだっていうのをね、最近、自分も知ったので。
――弾き語りというと、どちらかと言うとそことは逆のイメージがありますよね。
小西:どっちかと言うとね。
――奥深い…。
小西:うん。僕はそう思っている。少なくとも今、僕はそういうモードになる。
――今日のライブもすごく楽しみです。
小西:今日の、僕のはダメです(笑)。
小西さんにインタビュー取材させていただいた当日、11月28日「モナレコード」前に長い列。
今夜の「コーヒーハウス・モナレコーズ」も超満員、チケットはSOLDOUT!
【LIVE】小西康陽
あいさとう
彼のシンガーズ
【DJ】フミヤマウチ
フロアいっぱいに敷かれた椅子に座ったお客さんで会場は身動きを取るのもやっとの状態。
バーカウンター奥にはコーヒー係の矢舟テツローさん
1杯700円、カップを持っていけば一杯おかわりを注いでくれるスタイル
「Hershey」のキスチョコを空いてる左手に乗せてくれて、少しほっこり
「コーヒーハウス・モナレコーズ」では小西さんはいつも、セットリストを決めないで弾き語りを始めるという。

フミヤマウチさんのDJを挟み、
あいさとう
彼のシンガーズ スタート!
「私の黒い子猫は悪戯だけど秘密は守る」(野本かりあ EP『ARIA, KARIA, MARIA EP』に収録)や「きれいな顔の女」(小西康陽プロデュース 夏木マリ『戦争は終わった』収録)もサービス披露されつつ、あいさとうさんのヘアー時代の楽曲、さらには渚ようこさんの「街のふたり」、「びわ湖温泉 ホテル紅葉」CMソング、尾崎紀世彦さんのカバーなど。

レモンさんは、あいさとうさんのケア(!)から会場のお客さんへの心遣い、そして歌唱に大忙し!
客席から小西さんが「もう1曲!」のコールでアンコールは「 ローマを見てから、死ね。」(ヘアーのこの楽曲を小西さんがあいさとうさんに「夏木マリさんに下さい」と直談判してもらったという逸話ありの歌)
ああ、胸がいっぱい。。
そして、再び登場の小西さんは、CMソング返しをして遊んだりして、最後は「終りの季節」。
小西さんと、あいさとうさん、彼のシンガーズ、そして、DJのフミヤマウチさんが集まって作られたあたたかく、ユーモアに溢れた空間で矢舟さんのコーヒーをおかわりしながら、チョコレートを口に転がし、ライブ演奏に耳を膨らませたこの夜。
チョッコレート チョッコレート チョコレートは明治♪
『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム』がとても素晴らしい理由を垣間見ることができた、ような気がしている。

次回の「コーヒーハウス・モナレコーズ」新春2026年1月公演は、小西康陽 with「失恋と得恋」ストリング・バンド、DJにはあいさとうさん!
【ライブ告知】 ※SOLDOUT!!!
コーヒーハウス・モナレコーズ
2026年1月29日(木)
会場:下北沢モナレコード
【LIVE】
小西康陽 with「失恋と得恋」ストリング・バンド
鈴木克人:bass
田辺充邦:guitar
平山織絵:cello
【DJ】あいさとう
【コーヒー係】矢舟テツロー
OPEN/ START 19:00
adv.¥4,300+1d
door¥4,800+1d
※今後も奇数月に開催されますので、気になる方は「モナレコード」のHPをご確認下さい!
四夜連続の特別企画。最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!『はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム』本当に素晴らしい作品です。ぜひお聴きになって下さい。小西さん、この度は本当にありがとうございました!
HMV限定特典は64Pオリジナル冊子! ※ご好評により、現在「お取り寄せ」表記ですが、メーカーから納品され次第、特典をお付けして発送いたします。
小西さんへのインタビュー取材をきっかけに「コーヒーハウス・モナレコーズ」のみなさんに細野さんトリビュート・アルバムについて声を寄せていただく冊子ができあがりました。
小西さんからは表紙と「声」の直筆文字、さらには 「声にまつわる話」を書き下ろしていただきました。
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