コセンコ/リュリ:『アティス』(3CD)

2025年12月05日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical


初演時の編成に肉薄。王の明敏な感性を虜にした響きに迫る新名演

17世紀中盤にあって、演劇の魅力をそのまま歌に閉じ込めたかのような自然な語りを音楽で聴かせ、フランス語の台本によるオペラという新境地を拓いたリュリ。1676年初演の『アティス』(序幕と全5幕/1676年1月パリにて初演、台本:フィリップ・キノー[1635-1688])はルイ14世がことさら深く愛し「王のオペラ」と呼ばれた傑作で、全曲録音も複数出ていますが、このたび更なる画期的全曲盤が登場。
 故J-C.マルゴワールの古楽器楽団を吸収合併し、徹底したバロック管弦楽の再現に意欲を燃やすアレクシス・コセンコの合奏団が、表題役にヴィダル、女主人公たちにジャンス、ピオー、他にもクリストヤニスにベナニ、ヴィチャクら錚々たる最前線の名歌手を迎え、ひときわ深い作品解釈を実現しました。弦楽合奏は当時の「王の24のヴァイオリン団」に合わせ24人(弓奏弦楽器では他に通奏低音にヴィオル奏者が2人参加)、史料に基づき7本のアルトリコーダーが同時に奏される箇所もあるほか、初演時に使われていた可能性が史料から示唆されるフラウト・トラヴェルソも使用するなど、最新の研究成果に基づき徹底して初演当時のオーケストラ編成を再現。クラヴサンにベアトリス・マルタン、撥弦はアンドレ・ヘンリヒら2人、木管にジェレミー・パパセルジオーなど多忙な名手たちも参加しています。
 作曲者の意向に合わせ装飾歌唱を最小限に留め、悲恋の物語をプロローグから終幕まで曲本来の劇的効果を全歌手が味わい豊かに聴かせる中、編成の意義をみごとに伝える古楽器演奏の魅力も十全に堪能できる傑作録音に仕上がっています。(輸入元情報)

【収録情報】
● リュリ:抒情悲劇『アティス』全曲

 マティアス・ヴィダル
(テノール/アティス)
 ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ/シベール)
 サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ/サンガリード)
 タシス・クリストヤニス(バリトン/セレニュス)
 ハスナア・ベナニ(ソプラノ/ドリス)
 エレオノール・パンクラツィ(ソプラノ/メルポメーヌ、メリス)
 ダヴィド・ヴィチャク(バリトン/時の神、無残な夢の精、サンガル川の神)
 アントナン・ロンドピエール(テノール/西風の精、モルフェ、川の神1)
 ヴィルジニ・トマ(ソプラノ/花の精、泉の精1)
 マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ/イリス、泉の精2)
 レイナウト・ファン・メヘレン(テノール/眠りの精)
 フランソワ=オリヴィエ・ジャン(テノール/ファンターズ)
 コンスタンス・パラン、マドレーヌ・プリュネル(ソプラノ/泉の精3、泉の精4)
 カルロス・ラファエル・ポルト(オートコントル/川の神2)
 マリー・バロン、アンリ・ド・モンタランベール(歌/小川の童神)
 レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団)
 レザンバサドゥール=ラ・グランド・エキュリー(古楽器使用)
 アレクシス・コセンコ(フラウト・トラヴェルソ、指揮)

 録音時期:2024年3月
 録音場所:パリ、サル・コロンヌ
 録音方式:ステレオ(デジタル)

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