【全曲解説】Unlucky Morpheus『Gate of Heaven』

2025年11月28日 (金) 20:00

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全曲解説テキスト by 紫煉(Gt/Scream)

1. Gate of Heaven

本作品の世界に誘うインスト曲。
『世界輪廻』の拡張した前奏曲といった感じ。
2024年のライブ『REINCARNATION』のときにこの曲をオープニングとして作っていて、そのときから『Gate of Heaven』の1曲目にする想定もしていた。


2. 世界輪廻

[Official MV] Unlucky Morpheus「世界輪廻 (Sekai-Rinne) 」

TVアニメ「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」オープニングテーマ。
まず何よりアニメにとって良い音楽にするということと、そしてアニメを象徴する曲として印象に残るものにするということを意識して作った。

アニメの世界観を表現するために必要だと思い、
作った当時のあんきもには珍しくデジタルなサウンドを結構取り入れている。
Bメロが変拍子だったりで、曲自体は長くはないけど実は色々やってる曲。

ちなみに『Savior After God』のサウンドはまずこの『世界輪廻』でのデジタルサウンド改革がなかったらやっていなかったかもしれない。
なので、自分の世界を広げてくれた曲でもあるなと思う。

ライブでやるようになってから1年ちょいくらい経ったところ。案外ライブ映えする曲だなぁと思っている。


3. Convergent Rays

[Official MV] Unlucky Morpheus「Convergent Rays」

MリーグのKADOKAWAサクラナイツのテーマ曲として制作。
「華麗に返り咲け」など、経験を糧にしてより強くなるぞ!というのをイメージして作詞した!
これはサクラナイツへの応援であると同時に、自分の決意表明の意味も持たせている。
良いことも悪いことも全て糧にして、真の強さを身につけたいという思いを込めた。

イントロリフは実は結構正統派なヘヴィメタルリフで、曲全体にはJ-ROCK感を取り入れつつ。
爽やかな疾走感と強さと哀愁をミックスした。


4. Savior After God

ノリノリで、身体で感じて聴いてもらいたい曲。
「こういう曲もいかがですか?」と、俺からの提案。
新機軸の曲を出すときには、果たして気に入ってもらえるだろうかといつも緊張感がある。
収録を決定した時点で、良い曲な自信もいつもちゃんとあるんだけどね!

ライブでみんなで「Savior After God!」を叫びたいね。


5. 万華鏡

あんきもには珍しいシャッフルビートの曲。
伝統的なヴィジュアル系の「形」とも言える曲調を取り入れつつ、あんきも流に仕上げた感じ。
この曲の原型はかなり古くて18年前くらいに作ったもの。復活させることができて嬉しい。


6. Who will be the next king?

日本プロ麻雀協会の、第24期雀王戦A1リーグのオープニングテーマ曲。
競技麻雀の緊張感を表現した。
アルバム構成としては、ここから後半戦。
『Ready for a new stage』の前にこの曲で気を引き締める感覚になってもらえるといいなと。


7. Ready for a new stage

あんきも印の正統派メロディックスピードメタル。
最近のあんきもは色んな音楽性を取り入れていってるけど、こういう正統派メロディックスピードメタルをやり続けることも使命だと思っている。
メロスピからしか摂取できない栄養ってあるよね。


8. SAKURA chevalier

[Official MV] Unlucky Morpheus「SAKURA chevalier」

KADOKAWAサクラナイツのテーマ曲として制作。
『Convergent Rays』の方はクールでストイックな雰囲気があるけど、こちらは華やか。
アレンジの重心をうわずらせつつも、空中分解しないギリギリのバランスを意識して作った。


9. Blink of an eye

『殺戮のミセリア』はボーナストラックなイメージで、この曲がアルバム本編最後の曲。
実家の犬のプクが亡くなったときに作った曲。
そのときの自分の気持ちやプクへの思いとかを日記に書くような気持ちで作った。
アウトロのギターソロは、肉体から解放されて自由に世界を飛び回るようなイメージで演奏した。


10. 殺戮のミセリア(re-recording)

アルバム『affected』(2014年リリース)収録曲のリメイク。
『affected』の頃は今とはメンバー編成やレコーディング環境がかなり違うから、今のあんきもとしてアップデートしたいと思ってリメイクした。
それぞれのバージョンにそれぞれの良さがあるとは思うから、違いを楽しんでほしい!


Unlucky Morpheus『Gate of Heaven』

GENRE : SYMPHONIC METAL
天国への扉が開かれしとき
描く世界はさらなる高次元へと到達

その扉の向こうにあるのは光溢れる世界だろう。あんきもことUnlucky Morpheusの最新アルバム『Gate of Heaven』はリーダー、紫煉(Gt/Scream)いわく“思い切って幅を広げてみた”ものとのこと。たしかにダンス・ビートが躍動する「Savior After God」や、艶やかな空気感の漂うシャッフル・チューン「万華鏡」をはじめとして、今作では十八番であるメロスピ以外の要素を取り入れた楽曲たちも多々堪能できる。中でも、紫煉が虹の橋を渡った愛犬のために作ったという祈りの歌「Blink of an eye」は感動もの。ポジティヴでアッパーな「Convergent Rays」や、既存曲「世界輪廻」、「SAKURA chevalier」等も含む全10曲は濃密だ。
杉江 由紀【ライター推薦】


Gate of Heaven

CD

Gate of Heaven

Unlucky Morpheus

Price (tax incl.): ¥3,300

Release Date: 26 Nov 2025


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