ジャーニー 貴重ライヴ音源２タイトル 2025年6月18日 (水) 発売

ジャーニー 貴重ライヴ音源２タイトル 2025年6月18日 (水) 発売

VIVIDレーベルの良質なライヴ音源をセレクトするシリーズ「トレジャーアーク」から、ジャーニー 黄金期の貴重ライヴ音源がリリースされる。1983年の「Frountiers Tour」からツアー終盤となった8月19日ワシントン州タコマ公演を収録した『Desire, Live In Tacoma 1983』、1978年に出演した名物ラジオ番組「キング・ビスケット・フラワー・アワー」でのスタジオライヴセッションを収録した『Emergnce Live In San Francisco 1978』の２タイトル。

Desire, Live In Tacoma 1983

1983年に行なわれた〈Frountiers Tour〉から、ツアー終盤となった8月19日にワシントン州タコマで行われたライヴをフル収録。

1983年といえば、ジャーニーの黄金期。1981年にキーボードのジョナサン・ケインが加わり、ギターのニール・ショーン、ヴォーカルのスティーヴ・ペリー、ベースのロス・ヴァロリー、ドラムスのスティーヴ・スミスという黄金メンバーが揃い、アルバム『Escape』(81年) は初の全米No.1に。その勢いそのままにリリースされたのが『Frontiers』(83年) で、当時はマイケル・ジャクソンの『Thriller』が記録的なヒットを継続していた時期だったため、2位に終わったものの、アルバムからは「Separate Ways」「Faithfully」「After The Fall」「Send Her My Love」と4曲のトップ40ヒットを出すなど、まさにバンドの絶頂期だった。

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1983年2月22日にアルバムをリリースすると、その当日からツアーを開始。スタートは『Escape』の時と同様に日本からで (ちなみに、日本でのアルバム発売は5月だった) 、8公演を行なった。2週間ほどのインターバルの後、3月28日から北米ツアーを開始。9月1日から6日のハワイ・ホノルルでの5公演まで、100本の行程を消化した。

その最終盤、ハワイに移動する２つ前のライヴがこのタコマ公演だ。セットリストの大部分は『Escape』『Frontiers』からの曲で、合わせて13曲を演奏。それだけでヒット曲集になってしまうのがこの時期の凄さであり、ライヴならではの演奏を堪能できる。そして、この次のアルバム『Raised On Radio』(86年) を前にしてリズム隊の2人が脱退してしまうだけに、この録音は非常に貴重なものとなった。

Emergnce Live In San Francisco 1978

ヴォーカリストにスティーヴ・ペリーを迎えてリリースした1978年のアルバム『Infinity』のリリース後に行なわれた、ラジオプログラム「キング・ビスケット・フラワー・アワー」でのスペシャルセッション音源。

なかなかヒットに恵まれなかったジャーニーは、初めて専任のヴォーカリストにスティーヴ・ペリーを迎えたことで、アルバムは21位に、初のシングルヒット「Wheel In The Sky」も生まれた。一方で、ヒット狙いの路線に反発したドラマーのエインズレー・ダンバーが脱退。代わりにジャズ出身のスティーヴ・スミスが加入した。このラジオセッションは、スミスが加入して初めての仕事というタイミングで行なわれたようだ。

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通常の「キング・ビスケット・フラワー・アワー」は観客を入れた通常のライヴを収録して放送していたが、この日は特別で、スタジオライヴという形で行なわれたセッションを収録している。１回目は9月2日 (この時のドラマーはまだダンバーだった) で、ここに収録されているのは２回目となった10月1日のセッションだ。

最初と最後にオリジナル曲を２曲ずつ演奏しているほかは、R＆Bやブルースのカヴァーで、ゲストにドゥービー・ブラザーズを脱退したトム・ジョンストンやタワー・オブ・パワーのホーンズが参加するなど、いつものジャーニーとは違った顔が楽しめる。最後の4曲は1978年7月9日のシカゴ・アラゴン・ボールルームでのテレビセッションから。アルバート・キング、ルーサー・アリスン、パイントップ・パーキンス、ジェリー・ポートノイという大物ブルーズマンたちを迎えてのセッションを収録。ヒットを連発する前の、彼らのルーツを確認するかのような貴重音源だ。

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