コジェナー、内田光子/ドビュッシー、メシアン:歌曲集
2025年04月21日 (月) 18:00 - HMV&BOOKS online - Classical

歓喜に満ちたフランス歌曲
名歌手コジェナーが内田光子とドビュッシー、メシアンを録音!
「PENTATONE」レーベルから意欲的なリリースが続く名歌手、メゾ・ソプラノのマグダレーナ・コジェナー。同レーベル7枚目を数えるアルバム『夢ごこち(L'extase)』は内田光子との共演で、ドビュッシーとメシアンの歌曲集です。
ドビュッシーの『ビリティスの3つの歌(3 Chansons de Bilitis)』はデクラメーション様式の特異な歌曲。ビリティスはベルギー生まれのフランスの詩人ピエール・ルイス[1870-1925]の散文詩中に登場する架空の古代ギリシアの女流詩人です。『ボードレールの5つの詩(5 poemes de Charles Baudelaire)』はシャルル・ボードレール[1821-1867]の愛の楽しみと悲しみを表現した韻文詩集「悪魔の華」の詩にドビュッシーが曲をつけたもの。そして『忘れられたアリエッタ(Ariettes oubliees)』は「アリエッタ(小歌)、ベルギー風景および水彩画、6つの風景」として出版したものを1903年に改題した作品。詩はポール・ヴェルレーヌ[1844-1896]です。コジェナーは同作品を過去に管弦楽版で録音しておりますが、このたび内田光子の素晴らしいピアノ演奏で再録音が実現しました。
メシアンにとってドビュッシーは生涯の憧れであり、ドビュッシーの作品を知ったことで作曲家となることを決意したのだそうです。『ミのための詩(Poemes pour Mi)』はメシアンが作詞・作曲した、独唱とピアノまたはオーケストラのための連作歌曲。第1巻が4曲、第2巻が5曲の全9曲で構成されていますが、当録音では第2巻が収録されています。題名の「ミ(Mi)」は女性を象徴する言葉で、メシアンが最初の妻クレール・デルボスにつけた愛称。第2巻は結婚の秘蹟を歌い、夫と妻の関係をキリストと教会の関係にたとえた「妻」や、妻の声を春の鳥にたとえ、天使が三位一体を讃えて歌う様子にたとえている「おまえの声」など、カトリック信仰を根底にしたメシアンの歌曲の代表作です。
ドビュッシー、メシアンの特徴である色彩豊かで官能的、時にエキゾチックな音楽。コジェナー、内田光子という現代最高の演奏家がフランス音楽に対する深い親和性を示した充実のアルバムが完成しました。(輸入元情報)
【収録情報】
● ドビュッシー:ビリティスの3つの歌
第1曲:パンの笛
第2曲:髪
第3曲:ナイアードの墓
● ドビュッシー:ボードレールの5つの詩
第1曲:バルコニー
第2曲:夕べの調べ
第3曲:噴水
第4曲:黙想
第5曲:恋人たちの死
● ドビュッシー:忘れられたアリエッタ
第1曲:やるせない夢ごこち
第2曲:巷に雨の降るごとく
第3曲:木々の影は
第4曲:木馬
第5曲:緑
第6曲:憂鬱
● メシアン:ミのための詩(第2巻)
第1曲:妻
第2曲:おまえの声
第3曲:2 人の戦士
第4曲:首飾り
第5曲:叶えられた祈り
マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
内田光子(ピアノ/Steinway D - Nr.507140)
録音時期:2024年4月
録音場所:イギリス、サフォーク、スネイプ・モルティングス・コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
ディジパック仕様

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