ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オブ・ロンドン/ウォルトン:管弦楽作品集第1集
2025年01月20日 (月) 17:30 - HMV&BOOKS online - Classical

ウォルトン:管弦楽作品集 第1集
ジョン・ウィルソンとシンフォニア・オブ・ロンドンによる新しいシリーズはウィリアム・ウォルトンの作品集。第1集にはヴァイオリン協奏曲を含む3作品を収録しています。
歌劇『トロイラスとクレシダ』は、当時のパートナーであったアリス・ウィンボーンからの影響を受けて構想されました。しかし台本がやや冗長で扱いにくいうえに歌手たちの調達がうまくできず、1954年のロンドン初演の際は準備不足がたたり音楽面での評価は分かれてしまいました。この作品はその後、他の都市でも上演されたものの、結局批評家からは厳しい意見を受け、ウォルトンは改訂を行いました。このアルバムに収録されているのは、1987年にアレンジャーのクリストファー・パーマーが作品をもとに製作した4曲からなる交響的組曲です。各曲は登場人物や事件を表現しており、最後には悲劇的なクライマックスを迎えます。
ヴァイオリン協奏曲はヤッシャ・ハイフェッツからの委嘱作ですが、当時のウォルトンは映画音楽の作曲に心が動いており、こちらを優先すべきか迷っていたといいます。しかしここでもアリス・ウィンボーンが彼の背中を押し、この協奏曲が書かれることになりました。第2楽章の情熱的なタランテッラが作品を難度の高いものにしています。1938年に全曲が完成、翌年アメリカで初演。1943年にはオーケストラ・パートの改訂を行い、ウォルトンの代表作のひとつとなりました。
この曲のソリスト、チャーリー・ラヴェル=ジョーンズは1999年生まれ。15歳でロイヤル・フェスティバル・ホールでデビューして以来、世界各地の主要オーケストラと演奏を行い、ラジオやテレビで放送されています。2019年には日本の仙台国際音楽コンクール、2020年には上海アイザック・スターン国際ヴァイオリンコンクールに出場するなどコンクール歴も多く、現在はシンフォニア・オブ・ロンドンのリーダーとしても活躍しています。
序曲『ポーツマス岬』は1924年から25年に書かれた短い序曲。イギリスの風刺画家トーマス・ローランドソンのエッチングにインスパイアされた作品で、港の賑やかな情景をシンコペーションを多用したジャズ風の音楽で描いています。この序曲は世界中で繰り返し演奏され、使われた複雑なリズムも注目を集めました。
このアルバムは、オーケストラの多彩な音色と広大なダイナミック・レンジをを高音質で伝えるSACDハイブリッド盤での発売です。(輸入元情報)
【収録情報】
ウォルトン:
1. 歌劇『トロイラスとクレシダ』 (1947-54/1963, rev.1972-76)〜C.パーマーによる交響的組曲 (1987)
トロイア人 (前奏曲と海景)
スケルツォ
恋人たち
フィナーレ
2. ヴァイオリン協奏曲 (1936-39, rev.1943)
3. 序曲『ポーツマス岬』 (1924-25)
チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ(ヴァイオリン:2)
シンフォニア・オブ・ロンドン
リーダー:チャーリー・ラヴェル=ジョーンズ(1,3)、ジョン・ミルズ(2)
ジョン・ウィルソン(指揮)
録音時期:2024年1月11,12日(1)、7月29-31日(2,3)
録音場所:ロンドン、キルバーン、聖オーガスティン教会
録音方式:ステレオ(デジタル)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
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