アラン・ホールズワース 名盤 紙ジャケットハイブリッドSACD 第１弾 2024年12月6日 (金) 発売

アラン・ホールズワース 名盤４タイトル 紙ジャケットハイブリッドSACD 2024年12月6日 (金) 発売

唯一無二の超絶テクニックで、ギターファンのみならずジャズからプログレまで多くの音楽ファンを魅了した天才ギタリスト、アラン・ホールズワース。「ヴァーチュオーゾ」「マエストロ」の名を欲しいままにしたアラン・ホールズワース 80〜90年代の名盤４タイトル『I.O.U.』『Sand』『Hard Hat Area』『Sixteen Men Of Tain』が Ｅ式シングル紙ジャケット仕様の限定ハイブリッドSACDでリリースされる。

I.O.U. (1982)

レコーディングメンバーは、ポール・ウィリアムス、ニュークリアスのツアーにも参加したジャズベーシストのポール・カーマイケルとセッションドラマーのゲイリー・ハズバンドの計４人。収録された8曲全てがホールズワースのペンによるもので、ジャズ／フュージョンのエッセンスを取り入れたエッジの効いたロックサウンドに仕上がっており、テンペスト時代のサウンドを彷彿させる。

全編にホールズワースならではの唯一無二なるギターテクニックが披露されており、リリース時のGuitar Player誌のアルバムレビューで最高点を獲得している。制作の際にギターを売り、さらに借金までしたためタイトル「i.o.u.＝借用証明書」にまでその状態が反映されているが、このアルバムは間違いなくホールズワースの代表作であり、ギターアルバムのマスターピースである。

Sand (1987)

ジミー・ジョンソン、ゲイリー・ハズバンド、チャド・ワッカーマンらと全編にシンタックス (ギターシンセ) をフィーチャーした本作は日本先行で1987年4月にリリースされた。

シンタックスの活用によりこれまでの作品と異なる趣に仕上がっている本作は、ギターアルバムというよりニューエイジミュージックを彷彿とさせる楽曲で構成されている。ギターでの ”コルトレーン・サウンド” の表現を目指したホールズワースは、シンタックスのブレスコントロールにより、ギターをよりサックス的に息の強弱で表現することができるようになった。次なる方向性を模索していた当時のホールズワースが伺い知れる実験的な作品だ。

Hard Hat Area (1993)

これまでのように曲ごとにメンバーを入れ替えてレコーディングせず、ツアーメンバーの盟友ゲイリー・ハズバンドと前作から参加しているスティーヴ・ハントに、この時点でのツアーメンバーであったアイスランド出身のベーシスト、スクリ・スヴェリッソンを加えた４人のみで本作を制作。作曲面においてもこれまでの作品と少し異なっていく。以前まではレコーディング参加メンバーの楽曲を何曲かフィーチャーしていたが、２曲の共作以外は全曲ホールズワースのペンによる作品で構成されている。様々な環境が整って制作された本作は、ホールズワースにとっても久々に自信に満ち溢れたアルバムに仕上がった。

ホールズワースとスティーヴによる叙情的なオープニングチューン「Prelude」、ハイテンション＆アグレッシヴなホールズワースのギターソロが全編を支配する「Ruhkukah」、シンタックスによるメカニカル＆クラシカルなイントロと無機的なリズムパターンの上をしなやかなギターソロで歌い上げるタイトルナンバーなど、多彩な楽曲が収録。後半のメンバー４人のテクニックが激しくぶつかり合うインタープレイも圧巻だ。

Sixteen Men Of Tain (1999)

当時のツアーメンバーであったデイヴ・カーペンター (b) ＆ゲイリー・ノヴァク (ds)に加え、ゲストには初めての起用となったウォルト・ファウラー (tp)、そしてチャド・ワッカーマン (ds) を迎えて本作を制作。インディージャズレーベルと契約し本作をリリースするが、ホールズワースの許可なくDVDをリリースしたことから契約を解消。エディ・ジョブソンのレーベル、グローブ・ミュージック・メディア・アーツから新たに２曲を追加して再発される。

前作『None Too Soon』とは対照的に、これまでのエレクトリックジャズ路線を踏襲した作品であるが、「0274」やタイトル曲ではトランペットやアコースティックベースの導入など、モダンジャズにレイドバックした前作の流れも反映されている。亡きトニー・ウィリアムスに捧げた「The Drums Were Yellow」の超ハイテンションなインタープレイは圧巻。ホールズワースの新境地を創りあげた傑作だ。

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