ラスカルズ 1968年名盤『Once Upon A Dream』CD再発 - アルバム未収録シングル４曲をボーナストラックで追加

ラスカルズ 1968年名盤『Once Upon A Dream』帯・日本語解説付き紙ジャケットCD再発

それまでの ”ヤング・ラスカルズ” から ”ラスカルズ” へと名義を変えて発表された 1968年の名作トータルアルバム『Once Upon A Dream』が、オールデイズレコード／ONCE MORE MUSICより 帯・日本語解説付き紙ジャケットCD (国内仕様輸入盤) で再発。ボーナストラックとして、アルバム未収録シングル４曲を追加収録。

本作の制作が開始されたのは1967年の秋だったが、この年、世界のロックシーンは１枚のアルバムの登場に衝撃を受けていた。6月にリリースされたビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』である。

ラスカルズのメンバーも例外ではなく、「僕のなかに眠っていたある種の音楽が、ビートルズのおかげで解き放たれた」というキャヴァリエの発言からも、当時の影響の大きさをうかがい知ることができる。そして、『サージェント・ペパーズ』が提示した、単なる楽曲の寄せ集めではなく、アルバム全体でひとつの作品を形成する “コンセプト・アルバム” という新しいアプローチにラスカルズの面々が挑んだ作品、それが本作『Once Upon A Dream』だった。

その一方で、一曲一曲を聴いてみると、ラスカルズ本来のソウルフルかつポップな作風は決して損なわれていないのが分かる。たとえば、アルバムのベストトラックに推したいキャヴァリエ＆ブリガッティのコンビによる「レイニー・デイ」は、エディ・ブリガッティの素晴らしい歌唱が味わえるロマンティックな逸品だし、アルバムに先がけてシングルリリースされ、1967年暮れから68年初頭にかけて全米20位まで上昇した「イッツ・ワンダフル」もまた、時代を反映してサイケデリックな意匠が施されているとはいえ、曲調自体は従来の “黒いラスカルズ” そのものといった感じのビートチューンである。

ボーナストラックとして「A Beautiful Morning」「People Got To Be Free」「A Ray Of Hope」「Any Dance'll Do!」というアルバム未収録シングル４曲を追加収録。

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