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クイーン結成50周年 長らく入手困難だったオリジナルアルバム SHM-CD2枚組国内盤〈リミテッドエディション〉15タイトルが待望のリイシュー 日本のファンとクイーンの ”ゴールデンジュビリー” を祝したスペシャル企画
2021年10月15日 (金) 16:00
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クイーン結成50周年 オリジナルアルバム SHM-CD2枚組国内盤〈リミテッドエディション〉15タイトルが待望のリイシュー
1971年にベーシストのジョン・ディーコンがバンドに加入して、フレディ・マーキュリー (vo)、ブライアン・メイ (g)、ロジャー・テイラー (ds) というクイーンのオリジナルラインナップが完成してから今年でちょうど50年。
先ごろ発表された「第35回日本ゴールドディスク大賞」では、クイーンは3年連続4度目の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー (洋楽)」を受賞。1973年のデビュー当時から彼らを熱心に応援してきた日本とクイーンの特別な関係は有名な話ですが、バンドにとって重要な節目となるこのアニヴァーサリーイヤーに、長らく廃盤状態にあったオリジナルアルバム全15タイトルの〈リミテッドエディション〉が再発。
今回、日本でのみ再発が許可された〈リミテッドエディション〉は、10年前の2011年、クイーン結成40周年を記念して、スタジオ録音のオリジナルアルバム全15タイトルをグラミー賞受賞のマスタリングエンジニアの巨匠ボブ・ラドウィックがリマスタリング、さらに貴重な音源を収録したボーナスディスクを追加したCD2枚組の仕様で発売されたもの。
We Will Rock You (Live In Tokyo 1982)
Calling All Girls (Live In Tokyo 1982)
Now I'm Here (the Hammersmith Odeon, 1975)
Somebody To Love (Milton Keynes Bowl, 1982)
長らく入手困難な状態にありましたが、日本のファンとクイーンの ”ゴールデンジュビリー (50周年記念)” を祝うスペシャルリリースとして日本でのみの再発となります。
戦慄の王女〈リミテッドエディション〉(2CD)
当時のトレンドだったブリティッシュハードロックのスタイルを踏襲しつつ、この時点ですでにクイーン以外の何者でもない個性を表現してみせたデビューアルバム。プロデュースはジョン・アンソニーとバンド自身に加え、のちにクイーン・サウンドのキーパーソンとなるロイ・トーマス・ベイカーが担当。“誰もシンセサイザーを演奏していない” という宣言は本作から明記されている。
メンバーが固まった段階でデモ録音をはじめたバンドは、その後、1972年夏ごろから本格的なレコーディングに入り、1973年1月にアルバムを完成させた。リリースはそれからさらに約半年後だったこともあり、“クイーンの音楽の過去3年間の集大成である” という意味のコメントもクレジットされた。ボーナスEPには1971年12月にデ・レーン・リー・スタジオで録られた5曲の貴重なデモ音源と、1991年に発掘されたアウトテイク「マッド・ザ・スワイン」が収録されている。(オリジナル発表年:1973年)
収録曲
クイーンII〈リミテッドエディション〉(2CD)
かつての日本盤LPの副題として掲載されていた “ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示” というサブタイトルの通り、主にブライアン・メイ作品を収めた〈サイド・ホワイト〉と、フレディ・マーキュリーによる楽曲を固めた〈サイド・ブラック〉からなるコンセプチュアルなセカンドアルバム。“白と黒” の対比のなかで繰り広げられるドラマティックなサウンドは、プログレッシヴロックにも通じる高いクオリティを誇っている。
いまやクイーンのアイコンにもなったジャケット写真はミック・ロックが撮影したもので、マレーネ・ディートリヒが主演した映画『上海特急』のスチール写真をモチーフにしたもの。ボーナスEPには1973、74年のBBCセッションの音源をはじめ、1975年12月のハマースミス・オデオンでのライヴや「輝ける7つの海」のインストゥルメンタルミックス、シングルB面「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン」など5曲を収録。(オリジナル発表年:1974年)
収録曲
シアー・ハート・アタック〈リミテッドエディション〉(2CD)
メンバーそれぞれ楽曲や共作曲を持ち寄り、ヴァラエティかつポップな内容となったサードアルバム。まさしく出世作となった「キラー・クイーン」を筆頭に、ライヴでの重要なレパートリーとなった「ブライトン・ロック」と「ナウ・アイム・ヒア」、のちにメタリカがカヴァーする「ストーン・コールド・クレイジー」、ジョン・ディーコンのポップセンスが楽しめる「ミスファイアー」、ライザ・ミネラに憧れていたフレディ・マーキュリーによるミュージックホール的な「リロイ・ブラウン」など、聴きどころが満載。初期のクイーンサウンドを確立したとも言うべき充実作。
ボーナスEPには1975年12月に行なわれたハマースミス・オデオン公演の音源や1974年10月のBBCセッション、「リロイ・ブラウン」のアカペラミックス、1986年7月に開催されたウェンブリー・スタジアムでのライヴにおける「神々の業 (リヴィジデッド)」など5曲が収められている。(オリジナル発表年:1974年)
収録曲
オペラ座の夜〈リミテッドエディション〉(2CD)
多彩な音楽性を内包し、ロックを芸術の域にまで高めたアルバムにしてクイーン一流の美意識に貫かれた、エンタテインメント性も持ち合わせた不朽の名盤。コーラスの多重録音によって生み出された「ボヘミアン・ラプソディ」は、世界中でヒットしたのはもちろん、ギネスレコード社より英国史上最高のシングルとして認定されたほか、20世紀に発表された曲としては世界で最もストリーミングされた楽曲となるなど、いまだに多くの支持を獲得している。
また、ブライアン・メイのギターオーケストレーションによって奏でられるイギリス国家「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」は、クイーンのコンサートのアウトロとして使われるのが通例となった。ボーナスEPには「炎のロックン・ロール」のリテイクや「ボヘミアン・ラプソディ」のアカペラミックス、ロジャー・テイラーが歌う「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」のギター&ヴォーカルミックスなど6曲を収録。(オリジナル発表年:1975年)
収録曲
華麗なるレース〈リミテッドエディション〉(2CD)
バンド初の単独セルフプロデュースに挑んだ5作目は、ジャケットのアートワークなどからも窺えるように、前作『オペラ座の夜』とは対を成すアルバム。「タイ・ユア・マザー・ダウン」「ユー・アンド・アイ」「愛にすべてを」「懐かしのラヴァー・ボーイ」など、メンバー各々によるポップな楽曲を収め、それまで築いてきたクイーンミュージックを纏め上げながら、さらなる高みに到達している。
いち早く応援してくれた日本のファンに対する感謝の気持ちを表わした「手をとりあって」は、日本でのみシングルカットされスマッシュヒットした。ボーナスEPには「タイ・ユア・マザー・ダウン」のバッキングトラックや、「愛にすべてを」「テイク・マイ・ブレス・アウェイ」のライヴ、テレビ番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」での「懐かしのラヴァー・ボーイ」「手をとりあって」のハイディフィニションミックスなど5曲が収録されている。(オリジナル発表年:1976年)
収録曲
世界に捧ぐ〈リミテッドエディション〉(2CD)
前作でピークを迎えた初期の音楽性を一新。ヨーロピアンなイメージも拭い去り、いままさに台頭しようとしていたパンクロックを意識するかのように、シンプルかつストレートな方向へと舵を切った6作目。それもあって、デビュー作から明記されていた “シンセサイザーを演奏していない” というクレジットもなくなっている。現在ではロックの枠を飛び越えて、さまざまなジャンルでアンセムとなっている「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」を収録。
デザイン集団のクリームが手がけたジャケットのアートワークは、ロジャー・テイラーの発案によってSF画家のフランク・ケリー・フリースのイラストが用いられた。ボーナスEPには1982年11月3日に西武ライオンズ球場で収録された「ウィ・ウィル・ロック・ユー (ファスト)」をはじめとするライヴ音源やBBCセッション、「フィーリングス・フィーリングス」のテイク違いなど5曲を収録。(オリジナル発表年:1977年)
収録曲
ジャズ〈リミテッドエディション〉(2CD)
『オペラ座の夜』までその任を担っていたロイ・トーマス・ベイカーを再びプロデューサーに迎えるなど、バンドの音楽性の再チェックと、70年代の総括を試みたアルバム。先行シングルとしてカットされた「バイシクル・レース / ファット・ボトムド・ガールズ」のプロモーションではウィンブルドン・スタジアムに全裸の女性を集めて自転車レースを開催し、物議を醸しながらも話題を呼んだ。
アラビア風ナンバーの「ムスターファ」やジョン・ディーコンのペンによる「セヴン・デイズ」、日本では度々CM曲として使われてきた「ドント・ストップ・ミーナウ」、ブライアン・メイの歌声が切ない「去りがたき家」など、さまざまな表情を見せるバンドの姿が実に魅力的だ。ボーナスEPには収録曲の別ヴァージョンや1981年のモントリオール公演での「レット・ミー・エンターテイン・ユー」「ドリーマーズ・ボール (アーリー アコースティックテイク)」など5曲が収められている。(オリジナル発表年:1978年)
収録曲
ザ・ゲーム〈リミテッドエディション〉(2CD)
英米のチャートで1位に輝き、アメリカではクアドラプルプラチナ (400万枚) を獲得して最大のヒットアルバムになるなど、名実ともに頂点に立つとともに、80年代の幕開けを飾った8作目。“初めてシンセサイザーを使った” とわざわざ明記しているように、サウンドや曲調が一変。それに合わせてバンドのヴィジュアルイメージもリニューアルさせている。
「地獄へ道づれ」と「愛という名の欲望」という2曲の全米ナンバーワンシングルが引っ張りながら、「ドラゴン・アタック」や「セイヴ・ミー」といったクイーンサウンドの王道とも言うべき楽曲も収録された充実のアルバム。ボーナスEPにはシングルB面やライヴに加えて、ブライアン・メイのガイドヴォーカルが聴ける「スウィート・シスター」や、のちに『メイド・イン・ヘヴン』で発表される「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」のオリジナルスポンテニアスアイディアといった貴重音源を含む5曲を収録。(オリジナル発表年:1980年)
収録曲
フラッシュ・ゴードン〈リミテッドエディション〉(2CD)
1934年に連載が開始されたアレックス・レイモンドのアメリカンコミックストリップを原作に、マイク・ホッジスが監督したSF映画のサウンドトラックにして9枚目のオリジナルアルバム。レコーディングを主導したブライアン・メイのヘヴィなギターと、『ザ・ゲーム』から本格的に導入されたシンセサイザーを駆使したファンタジックなサウンドを展開。この壮大なスペースオペラムーヴィーにより一層の煌めきを与えている。
オープニングを飾る「フラッシュのテーマ」は、先行シングルとして発売され、全英10位/全米42位のヒットを記録。その後もさまざまな場面で使われ、彼らの代表曲のひとつにもなった。ボーナスEPには映画の台詞が入った「フラッシュのテーマ (シングルヴァージョン)」や「ザ・ヒーロー」のリミックス、「ザ・キス」「フットボール・ファイト」のアーリーヴァージョン、モントリオールでのライヴなど6曲が収録されている。(オリジナル発表年:1980年)
収録曲
ホット・スペース〈リミテッドエディション〉(2CD)
デヴィッド・ボウイとのコラボレーションで全英1位に送り込んだ「アンダー・プレッシャー」や兇弾に倒れたジョン・レノンへのトリビュートソング「ライフ・イズ・リアル (レノンに捧ぐ)」の収録も話題となった10作目。「地獄へ道づれ」の路線を推し進めた結果、大胆にもR&B/ファンク、ディスコミュージックに急接近。ホーンやシンセベース、ドラムマシンまでをも導入した斬新なサウンドを聴かせる。
以前は日本への感謝を込めて「手をとりあって」を作っていた彼らだが、ここでは南米のファン向けにスペイン語を織り交ぜた「ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉)」を仕上げている。ボーナスEPには「アンダー・プレッシャー」のB面でアルバム未収録の「ソウル・ブラザー」や「バック・チャット」のシングルミックス、1982年6月のミルトン・キーンズ公演と同年11月の西武ライオンズ球場でのライヴ音源など5曲が収録されている。(オリジナル発表年:1982年)
収録曲
ザ・ワークス〈リミテッドエディション〉(2CD)
『ホット・スペース』がいささか先鋭的すぎたことを踏まえて、“誰もが求めるクイーン像” という理想を追求しながら制作された11作目。ソロ活動での気分転換も功を奏し、フレッシュでポップな感覚が貫かれている。ロジャー・テイラー作の「RADIO GA GA」はミュージッククリップでの振り付けがそのままコンサートに活かされるほどの一体感を生み出し、ジョン・ディーコンが書いた「ブレイク・フリー (自由への旅立ち)」は抑圧された民衆の解放のシンボルとして熱い支持を受けた。
フレディ・マーキュリーが手がけた「永遠の誓い」、ブライアン・メイのペンによる「ハマー・トゥ・フォール」もシングルカットされるなど、バランスのよいアルバムとなった。ボーナスEPにはシングルB面や別ミックス、クイーン版クリスマスソングの「サンク・ゴッド・イッツ・クリスマス」のほか、1985年1月の〈ロック・イン・リオ〉でのライヴ音源など6曲を収録。(オリジナル発表年:1984年)
収録曲
カインド・オブ・マジック〈リミテッドエディション〉(2CD)
ラッセル・マルケイ監督の映画『ハイランダー 悪魔の戦士』のサウンドトラックを発展させてオリジナルアルバムに仕上げた12作目。大反響を得た〈ライヴ・エイド〉への出演の勢いに乗って制作されており、「ONE VISION -ひとつだけの世界-」では作詞・作曲クレジットに “クイーン” 名義が初めて使われるなど、メンバーの絆がより深まったことが実感できる円熟の作品。その充実ぶりは、7曲がシングルカットされたことからも窺える。
フルオーケストラを従えた「リヴ・フォーエヴァー」は、「アメリカン・アイドル」などヴォーカルコンテストの課題曲としても広く浸透した。ボーナスEPには「カインド・オブ・マジック」「心の絆」の別ヴァージョンのほか、「ア・カインド・オブ・ヴィジョン」のデモ、1986年7月11日のウェンブリー・スタジアムでの「ONE VISION -ひとつだけの世界-」のライヴ音源など7曲が収録されている。(オリジナル発表年:1986年)
収録曲
ザ・ミラクル〈リミテッドエディション〉(2CD)
メンバー4人の顔を一体化させたジャケットのアートワークに象徴されるように、楽曲制作は “クイーン” の名の下に全員の共作という形に統一された13作目。共同プロデューサーには80年代のバンドを支えたマックに代わって、デヴィッド・リチャーズがクレジットされている。レコーディング自体も共同作業で進められるなど、メンバー間の団結が顕著に表われたアルバム。「アイ・ウォント・イット・オール」「ブレイクスルー」「インヴィジブル・マン」など、5曲がシングル・カットされ、軒並みヒットを記録した。
ボーナスEPには「アイ・ウォント・イット・オール」のシングルヴァージョンをはじめ、アルバム未収録のB面曲、「インヴィジブル・マン」をロジャー・テイラーが歌うアーリーヴァージョンとその12インチヴァージョン、ブライアン・メイの愛器 “レッド・スペシャル” が大活躍する「チャイニーズ・トーチュア」など7曲が収録されている。(オリジナル発表年:1989年)
収録曲
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