デフトーンズ『White Pony』発売20周年記念2CD＋4LPスーパーデラックスエディション　ザ・キュアーのロバート・スミス、DJシャドウ、マイク・シノダ、ファントグラム、スクエアプッシャーら豪華コラボレイターとの新録リミックス集も収録

2021年01月14日 (木)　13:00

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デフトーンズが新境地を切り開いた2000年発表のオルタナメタル傑作『White Pony』発売20周年記念スーパーデラックスエディション

昨年9月に通算9作目となるスタジオアルバム『OHMS』をリリースし、米ビルボードTOP200アルバムチャートで初登場5位を獲得したのも記憶に新しい、ヘヴィミュージック／ラウドシーンにおける孤高の探究者デフトーンズ。彼らがヘヴィなニューメタル路線から大きく方向転換し、エモーションとアグレッションが同居する新境地を切り開いた2000年発表のオルタナメタル傑作『White Pony』。その発売から20年、オリジナルアルバムと様々なアーティストとのコラボによるリミックス集『Black Stallion』を収録の2CDからなる発売20周年記念盤に、アナログLP4枚を付属した豪華スーパーデラックスエディションが登場。

ノスタルジアに浸ることなく、これまでの歩みや記憶、作品を結合し、進化を続けている彼らだけに、今回リリースされる作品はただの ”振り返り“ リイシューではなく、オリジナルアルバムに向き合いながらも前を見据え、ヘヴィミュージックの新たな可能性を模索する作品となっている。

ジャンルを超えたミュージシャン／アーティストとのコラボレーションによるリミックスを集めた『Black Stallion』にフィーチャーされるのは、メタルから、ヒップホップ、インディーロック、エレクトロまで、各シーンのトップランナーや注目アーティストたちばかり。

アルバムからの先行トラックとしてリリースされたのは、カナダのシンセポップデュオ、ピュリティ・リングによる「Knife Prty」のリミックス。彼らのほか、ザ・キュアーのロバート・スミスから、DJシャドウ、リンキン・パークのマイク・シノダ、さらにはダークポップシーンからファントグラム、前衛的な実験的なエレクトロサウンドで知られるスクエアプッシャー、ビートメイカーのクラムス・カジノ、レコードプロデューサーのサルヴァ、UKノイズアーティストのブランク・マスらがアルバムに参加している。

White Pony x Black Stallion (Official Trailer)

Knife Prty (Purity Ring Remix) – Official Video

この『Black Stallion』のアイディアは、バンドが『White Pony』の制作を行なっていた2000年頃にすでに生まれていたという。同じサクラメント出身のDJシャドウが作り出すコラージュ的なサウンドにインスピレーションを受けたデフトーンズは、アルバム丸ごとをシャドウにリミックスして欲しいと考えたが、当時は実現するに至らなかった。そして20年を経た今回の企画で遂にコラボレーションが実現したのだ。

『White Pony』でヘヴィなニューメタル路線から大きく方向転換し、エモーションとアグレッションが同居する新境地を切り開いたデフトーンズ。「静」と「動」のコントラストを強調したサウンドは全世界で賞賛を浴び、”ヘヴィロック界のレディオヘッド” との異名をとるまでになった。トゥールのメイナード・ジェームス・キーナンが参加した「Passenger」も収録されている本作は全米アルバムチャート3位を記録。また「Elite」は2001年の第43回グラミー賞の〈最優秀メタルパフォーマンス賞〉を受賞した。

それから20年― 最新作『OHMS』のリリースを受けて登場するこの20周年記念エディション。ここに収録されている『Black Stallion』のラディカルなリミックス群を耳にすれば、彼らが過去に目を向けながらも常に未来を見据え、革新的なヘヴィミュージックを開拓し続けているバンドであることが改めて証明されるだろう。