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【HMVインタビュー】LINE 『Complete Discography 』

Thursday, September 4th 2014



現DIRTY SATELLITESの矢田氏を中心に2000〜2002年にかけて東京を中心に活動した EMOTIONAL MELODIC バンド” LINE”のコンプリートディスコグラフィーがPOWER ELEPHANT!からリリース!
3年に満たない活動期間であったにも関わらず東京のアンダーグラウンドシーンに確かな爪痕を残した伝説のバンドにHMVが迫る!
今回はバンドのリーダーであり現在DIRTY SATELLITESとしても活躍しているPOWER ELEPHANT!代表・矢田氏にたっぷりとお話を聞かせて頂いた。

インタビュー・校正:HMVスタッフ

--LINEのコンプリート・ディスコグラフィー発売記念という事で当時の事を振り返ってもらいつつ、色々とお話を聞かせて頂きたいと思います。

矢田氏(以下:Y):ありがとうございます。


--まずは活動期間について教えてください。

Y:前のバンド(THIS WORLD IS MINE:以下TWIM)を辞めてから、すぐやり始めました。2000年の夏にTWIMが解散して、次の週にはLINEの練習に入っていたと。そこから3年に満たない感じで、短命に終わったんですよ。


--メンバー構成はどのような感じだったんでしょうか?

Y:TWIMのベースと、いまグラインド・コアのバンド(BRIOLLER)を一緒にやってるドラムをメンバーに入れて動き始めた感じです。


--前のバンドとLINEの区別についてはどのように考えていたんでしょうか?音を変えようと意識的に考えていたんですか?

Y:結構変えようと思ってました。前のバンドはエモエモしかったと言いますか。テンポチェンジを多用したり、複雑な曲展開とかトリッキーなことをやっていましたが、LINEになってからは、その頃にネオアコやニューウェーブを聴いていた事もありエモっぽいアレンジに関してはやりつくした感じもあってもういいかな、という心境でした。よりストレートに歌を聴かせて、アルペジオを聴かせるようなサウンドをやりたいなというのが意識の中にありました。


--例えるならTHE SMITHSCUREのような感じでしょうか?

Y:そうですね、当時、周囲にあまり掘っている人もいなかったと思うんですけどTHE SMITHS、CURE、U2があってThe Psychedelic FursDepeche Modeとか。The HousemartinsAztec CameraOrange juiceなんかも聴いてましたね。ネオアコって言われているものとかニューロマンティックって言われているものを聴くようになりまして。いわゆる80年代の初期から後期へおいてのイギリスのバンドがすごく好きになったんですね。
アメリカのバンドのようなサウンドは一通り自分達でも出来るな、というのがTWIMをやった時に感じまして。例えばTEXAS IS THE REASONLIFETIMESAMIAMのような。演奏レベルはそこまでいかないけれども、そういう事は出来るな、というのがわかって。じゃあもっとオリジナリティのあるものって何だろうっていうのを考えている時期でしたね。
あとは当時、アメリカのストイックなストレートエッジのバンドがTHE SMITHSのモリッシーのTシャツを着ていたり、日本ではSwipeがThere is a light that never goes outになったりして。なんか一瞬だけアンダーグラウンドのパンク・シーンの中でTHE SMITHS熱がひゅっと上がった時がありまして。その時に自分も結構ひっかかって、高校の時にTHE SMITHSを聴いてた時があったんですけど、その時は良さがあまりわからなかったんですね。で、聴き直したらこれはカッコイイなっていうのが大学4年の時にありまして。当時の自分にそのメランコリーな感じとかが合ったんですよ、エモよりももっと暗くて鬱っぽい感じが。就職活動とかも頓挫してて大変な事になってたんで、自分の精神状態とフィットしたのかもしれませんね。


--LINEをやってた時は大学はもう卒業してたんですか?

Y:まだ大学生でしたね。そこからLINEをやっているうちに大学を卒業して社会人になっていくという。そこで営業マンになろうとしたんですけど、すぐに挫折しました。それからすぐにエンジニアに代わるんですけど。個人的な話ですけど、エモとかニューウェーブとか聴いてるやつがいきなり営業マンやれっていうのも無理な話があって(笑)
THE SMITHSとか聴いてる人は社会に適応できない(笑)。モリッシーの歌詞とか読んで感動してるやつがいきなりモノ売ってこいってなっても、まずお客さんの目を見て話せないし、そういうのが全然ダメで(笑)。
オレは全然ダメだ!みたいな感じになってるときの音楽ですね、本当に。


--LINEはそこまで暗くはないですよね(笑)

Y:いや、暗いですよ。歌詞は暗いし。サラリーマンやりながらバンドをやろうと決めてたんですけど実際にやってみるとヘビー過ぎて。
大学の時はTWIMとかやってるとそれなりに下級生とか同級生がちやほやしてくれたんですけど、社会人になってサラリーマンになると会社の中ではただの仕事の出来ないヤツなんで(笑)。ただのTHE SMITHSが好きな仕事の出来ないヤツ(笑)。結構現実はヘビーだったなあと。そういう部分もLINEが解散するくらいには克服出来ていて、社会との折衷点みたいなものも見出せた感じでしたね。


--そういう心境だったからこそLINEの音楽があったと。

Y:何をやるにしてもウブだったんですね。東京のアンダーグラウンド・シーンがあったんですけど、そこに特に打ち解けている訳でもなかったですし。体制に反抗してやってくぜーみたいなのなかったですしね。かといって社会的にも全く受け入れてもらえないし、そういう感じでしたね。自分達と仲間だけは楽しかったですけどね。色々なかっこいいバンドとも一緒にやらせてもらえて楽しかったけど、まあ救いのない音楽ですよね本当に(笑)。


--二年間の活動でライブのほうは頻繁に出来たんですか?

Y:月に二回程度はやっていたので40〜50回くらいはやってるはずです。ツアーも名古屋や仙台や四国にも行きましたね。メンバーチェンジしてから、そんなにバンド内でガンガンやっていきましょうって感じよりも音楽をやるために集まっている集団という感じだったから自主企画とかもほとんどやってないんですね。呼ばれたライブにはほとんど出てましたけど。公民館とかスナックとかでもやりましたし、スタジオライブも多かったですね。でも自主企画を組んだりという事はあまりなかったですね。例えばMOD LUNGとか今のDIRTY SATELLITESみたいな感じで自分達でツアーを組んで企画をしてという手法ではなく、誘われたらやります、みたいな感じでしたね。


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--ライブは東京が一番多かったですか?

Y:東京が多かったですね。特にスタジオライブ。その頃はsnuffy smileやThere is a light that never goes out を中心にスタジオライブ・シーンみたいなのがありまして。
バンドの活動拠点が八王子だったんですけど、今の八王子のシーンのような感じとは違っていわゆるエモとかのバンドがいなかったんですね。東京に行くとなんか23区のバンドに対して劣等感があって。あまり東京でも居場所を見つけられないまま終わってしまったような感じです。ただ音楽的には当時おもしろい事が出来ていたと思うので、今回ディスコグラフィーを出したら良したいと思った次第です。


--では、ここで収録されている音源についてお聞かせ下さい。一番最初に出したのはNAVELとのSPLITですか?コンピレーション「TOMODACHI」ですか?

Y:どっちが先に出たか覚えてないんですけど、録音時期は一緒ですね。NAVELとのSPLITに関しては、元々NAVELとのSPLITを出すという事ではなくて、シカゴのレーベル(Arms Reach Recordings)からCURSIVE等が入るコンピレーションアルバムを作るのでLINEもどうだ、という誘いをもらって音源を送ったんですね。だけど結局、音源を送ったバンドがLINEとNAVELかしかいなかったみたいで(笑)。気付いたらSPLITにしますというメールがきて(笑)。おそらく日本でしか売れなかったんじゃないかな、と思うんだけど大量にディスクユニオンとかには入荷してきて。うちらには20枚しか送ってこなかったけど(笑)。ちょっとマイナーなメロディックを出してるレーベルで、多分一旗揚げようと思ったんでしょうね。それで世界中のバンドに色々声をかけてて音源を送ってきたのが日本のバンドだけだったってゆう(笑)。


--(笑)今はリリースしてないんですか?

Y:多分ストップしてると思うんですけど十何タイトルかは出してるレーベルですね。カオティックなバンドとかも出してましたね。


--次がコンピレーション「TOMODACHI」ですね。これも海外のレーベルから。

Y:そうですね。これは声をかけてくれたのはsnuffy smileの栄森さんで。栄森さんがイギリスのPIGDOG recordsから日本のアンダーグラウンドのバンドをピックアップしてほしいと要請を受けて自分らも誘われた感じですね。元々TWIMで誘われたんですけど、もう解散していたのでLINEとして提供した感じですね。ちなみにシカゴのレーベルもTWIMとMILES APARTのSPLITを聴いて声をかけてくれたんですね。だから結構、海外でも聴いてくれていた人がいたんだなあと思ってました。


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--ここが最初のレコーディングなんですね。

Y:そうですね。最初のドラマーのハギーが叩いていました。


--若干TWIMっぽい部分が残っているような気がします。

Y:うん。ぽい部分はありましたね。LINEとしてオリジナリティを確立していないと言いますか、完成してない感じですね。


--次がPRESTOとのSPLIT DEMOですか。

Y:PRESTOは昔、snuffy smileから出てた「OUR CARDS」というコンピレーション作品に入ってたLIFTMANというバンドのメンバーがやっていて。彼らが大学の先輩だったという事もあって、何か一緒にやろうよって話になりまして。大学は卒業してたけど、大学の部室で一発録りをして楽しくやった感じですね。


--次が「CONFESSIONS EP」ですね。

Y:レコーディング中にバンドが分解してしまって。録音をしてミックスダウン中にオレがもうちょっと出来たんじゃないかみたいな感じで爆発してしまって。この頃は音楽しか救いがなかったのでもっと出来るんじゃないかって頭の中で想像したサウンドを超えれなかった事に対して、他のメンバーにあたってしまったみたいな感じになってしまって。それでミックスダウンの最中にもう辞めますってドラムの石川君が。ベースの光町も石川君が辞めるんだったら俺も辞めようかなって感じになって。いま聴くと良い音源だなと思うんだけど、当時はもっと勢いを出したかったんですよね。当時はレコーディングの知識とかもないから録音する前にBPMを全部決めたりもしていなくて。思っていたよりも全部遅く録れてしまって。あとは音のハリとか。もうちょっとパワフルに録りたかったんですね。それが思う通りにいかない事がフラストレーションになってスタジオでオレが大泣きしたとゆう(笑)。
そもそも今回のディスコグラフィーを出そうと思ったのが二年前くらいで、Ipodに自分のやってきたバンドの音源を入れて聴いていた時期があって。その流れでLINEを聴いたらいいなって思ったんですね。未発表の4曲もあって、それもどこかでひっかかってて。4曲出したかったなって。そういうのが重なって全てをパッケージしたものを出したいなって思ったのがキッカケです。メンバーにも話をして。当時はバンドにしか救いがなかったから妙に潔癖症になってた部分もありまして。今だと別にレコーディングとか上手くいかなくても「いいよいいよ、誰も気づかないよ」みたいなノリはあるんですけど(笑)。
昔は彼女もいないし、会社でも上手くいかないから、全部を音楽に懸けてたみたいな所があったんですね。それで自分のイメージしている通りの音源が出来ないとすごく悔しかった。でも聴いてくれた人は褒めてくれて。当時はそんなに良かったかな?みたいな気持ちがあったんですけど、十年くらい経って聴き直してみると良く録れてるなと感じて。ドラムも良いし、ベースも良いし。十年経ってやっと客観的に見れるようになりました。


--今回のディスコグラフィーを出そうと思ったのもここ二、三年ですか?

Y:そうですね。TWIMを出した時にLINEも出して欲しいって声も頂いてまして。自分の出した音源を残したいって気持ちがあって。International jet setとかの方が求められているのは分かっているんですけど(笑)。
自分の中では最上級のものが出来ていたなって気持ちもあるんですね。だから今回、この作品が出たことによって自分の中ではスッキリするという所があります。自分の音源で手に入らないものがなくなったという気がしている、そんな心境ですね。


--「FALL」はいまのバンドでもやってますね。

Y:そうですね。実はTWIMの頃からやってるんですけど、なかなかレコーディングするタイミングがなくて。バンドによって全然アレンジが違うんですけど。LINEの時の「FALL」もテープで録っているのを覚えてて。あのLINEの「FALL」は早くてカッコ良かったなって覚えてて。チューニングもオリジナルのチューニングを使ってて。
これまでの3バンドで違うアレンジでずっとやってる曲ですね。


--ほかにも未発表曲が収録されていますね。

Y:「SHOPLIFTERS OF THE WORLD, TONIGHT」は今のバンドでもやってます。THE SMITHS等を意識したアレンジでLINEの時はやってました。「CITY」は当時はTHE POLICEみたいな事をしたくてやっていた曲です。
MOD LUNGで急にアメリカンなサウンドになるですけど、LINEの時はブリティッシュなものをやりたかったし、そういう精神状態だったんですね。


--当時のsnuffy smileを中心としたシーンの中でも矢田さんのバンドはちょっと王道を逸れているというか、そんな印象をもっていました。世代も影響していたんでしょうか?

Y:当時のシーンに同じ世代がほぼいなかったんですね。theURCHINとかTHREE MINUTE MOVIEとか3,4才上で。下の世代になるとBLOTTOとかで3,4才年下になるんですね。うちらの世代ってWORD FINDERとかCOMEBACK MY DAUGHTERSとかになるんですね。彼らは当時から独自な音楽の聴き方をしてて。熱心にいろんなものを聴いては自分達の音に出している感じがしてました。自分たちはsnuffy smileのバンドともやってたけど、WORD FINDERとかも一緒にやってた事もありまして所謂スタンダードなメロディックなサウンドに対してちょっと違う感じでやっていこうみたいな部分もありましたね。
アメリカでdillinger fourが出てきたら日本でもD4タイプのバンドが結構出てきたりしましたけど、どうも自分には合わなかったというか。アメリカにもいないようなサウンドをやりかったというか。だから結構いろいろ聴いて、LINEのコンセプトでもあったエイトビートで疾走感があるんだけどクリーントーンで歪まないような事をやってるバンドは恐らくあまりいないと思うんですね。クリーントーンのバンドというとMINERALみたいに遅くなってしまうバンドが多かったですし。TWIMの時はエモ・メロディックの王道を目指してたけど、LINEの時はお手本なしでやってて。80年代のイギリスのバンドの音源をひたすら掘って研究してたという感じでした。
かといってゴールがあった訳でもないんですけどね。たとえば有名になりたいとか。いま考えると音楽に懸けていたのに具体的にどうなりたかったみたいなものはなかったですね。音の事ばかりを考えてバンドの規模をどうしたいとか集客を上げたいとかそんなに考えてなかったですね。
MOD LUNGになってからそういう事に少しづつ興味が出てきましたけど。たとえば宣伝をちょっとやってみようとか。


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--ディスコグラフィーも出る事ですし、復活ライブとかは予定していますか?

Y:メンバーともそんな話を少ししたんですけど、LINEの曲って難しいんですよ(笑)。複雑なコードを使っててそれが思い出せないくらい(笑)。とりあえず練習する時間もそんなにないし、止めようってなりました(笑)。TWIMの時に一回やったんですけど、演奏がひどくて(笑)。当時みたいにギターを毎日弾いてる感じじゃないので難しいですね。あとは面倒くさいってのが一番ですね(笑)。


--家庭も仕事もあって、自分のバンドも活動して、さらにレーベルも運営されていますが、そのパワーはどこからきていますか?

Y:趣味が音楽しかないんですよ。バイクを買ったりアウトドアやスポーツをやったりって事にトライした時期もあるんですけど全然ハマらなくて。映画も昔は結構見たりしたんですけど。
音楽って一番、楽なんですよ。だって聴いてればいいだけですから。映画って目を開けないといけないじゃないですか。目を開けて字幕を追わなくちゃいけなくて、それすらも最近面倒くさくて(笑)。
音楽って眠る時とか会社に行く時とかでも集中して聴けますし。音楽以上に自分が興味ある事がないんですね。仕事も頑張らないといけないなと思うんですけど、仕事中も煮詰まるとずっと音楽の事を考えたりしてます。
でもマニアって訳じゃないんですよ。レコードコレクターって感じじゃないし。でも例えばアメリカの新しいバンドがどういうサウンドでどういうマーケティングをして売りだしてっていう、そういう事にもすごい興味がありまして。MOD LUNGの時はオルタナ・カントリーにすごく没頭していて、LINEでやっていた事と90度くらい違う事をやろうとしていたんですけど、その時もアメリカでオルタナ・カントリーってどういう事になってるんだろうって興味があってアメリカまで実際に見に行ったりして。ちょっと前まではグラインド・コアに興味があって、一通り歴史みたいなものを自分の中で消化して納得しないと気持ち悪いんですね。なぜグラインド・コアってものが生まれて、ああいうビートが生まれて、どういうバンドが関わって影響を受けたのか、とか。
どういう風に進化して現在に至るのか、みたいな所が。それをひも解いていって自分のバンドに試すみたいな。まあ本当に音楽しかないから、音楽にばかりお金をつかってるんでしょうね(笑)。


--今回の作品は当時のファンはもちろんですが、どういう人に聴いてもらいたいですか?

Y:当時、聴いてくれていた人は勿論ですけど、やっぱり若い人にも聴いてもらいたいですね。自分が20才くらいの頃はすごく音源を漁って聴いてたし、是非そういう20才くらいの人に聴いて欲しいですね。
自分が会わないだけかもしれませんけど、なかなかそういうタイプの人に会うことも少なくなってきたんですよね。
当時は23〜25歳くらいのバンドでも確固たるものをもっていた人たちが多かったと思うんですけど、そういう人たちも少なくなっているような気がするので是非、若い人たちに聴いて欲しいですね。音楽で一番良いのは22〜28歳くらいの時に演奏したものなんじゃないかなという気がしていますので。若い時の爆発するようなエナジーがあって。
僕らがやりたかった事ってアメリカのDIYシーンで起きているムーブメントがあって新しい音楽がどんどん生まれてる事が日本に伝わってきて、それを日本でもメジャーに行かなくてもやれる音楽があるんだってを事を目指したおそらく最初のムーブメントだったと思うんですね。それを当時の若い人たちがやってたって事が大事だなと思ってて。その価値観をいろんなバンドが様々な手法で確立していったと思うんですね。
LINEに関して言うと活動的にそこまでDIYではなかったと思うんですけど、音楽的には新しい事をやってやるぞっていう気持ちがあったバンドなのかなと思っています。自分のレーベルからも若いバンドも良いなと思ったら出したいと思いますし。でもウチから出したら売れるかっていうとそれは一切ないんですけど(笑)。
でも若いバンドでかっこいいバンドがいたらどんどん交流していきたいと思っています。ライブハウス行ってもうちらが出るようなライブは中年の会みたいな事になってますので(笑)。
レコードを探したりする事が一番出来た世代なのかなって気もしますけど。アメリカから来た新しい音源を一生懸命探して。でもいまはYOUTUBEで一瞬で聴けてしまうし。
自分にとってみたら西新宿とかディストロとかで探して集めて行くのが面白ったし、いまは時代的にそれがないのはわかってるけど、それに代わるものがあると思いますし。自分が知らないだけで、もうあるのかもしれませんけどね。
とにかく音楽に純粋な人たちと関わりをもっていきたいなというのがありますね。


“LINE”のコンプリートディスコグラフィー

LINE 『Complete Discography 』 8月27日発売(発売中)

現DIRTY SATELLITESの矢田を中心に2000〜2002年にかけて東京を中心に活動した EMOTIONAL MELODIC バンドのコンプリートディスコグラフィーがPOWER ELEPHANT!からリリース!
今回のディスコグラフィーは 3年に満たない活動期間の間にリリースされたすべての音源を網羅。
アメリカからリリースされたNAVELとのスプリット、イギリスからリリースされたコンピレーション、 5曲入りのEP、PRESTOとの一発録りデモスプリット、SUNSETLINES 2003 DVDに収録された曲の他に未発表曲4曲、ライブ音源を含む全19曲入り、70分。



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