【連載】 Suck a Stew Dry 『シチューを啜れ』 （第3回）

【連載コラム】
Suck a Stew Dry・篠山コウセイ（Vo/Gt） 『シチューを啜れ』（第3回）

こちらのコラム「シチューを啜れ」も、ついに3回目になりました。 そしてSuck a Stew Dry 2nd mini Album 「ラブレスレター」 も発売になりました。ありがとうございます。
三回目ということで起承転結で言うと「転」の部分ですが、まさにそんな感じになった気がします。

さて、僕自身は特に転じずに楽曲解説を続けていきます。
よろしくお願いします。


05.傘
強いビル風のせいで傘が壊された時に、思考も同時にどんどん飛ばされて行って、現在・過去・未来(そんな歌あったなぁと)が一体どういうものなのか、どうやったら底から上に這い上がれるのか。
そういう関係のない事柄同士が繋がって行っていく感じと、信じてもいない輪廻というものが似ている感じがして、この歌詞ができた。
「世の末」がずっと続いているとか、「美意識過剰」とか、皮肉は気持ちよくなるくらい詰め込んだ。 曲は僕なりのオーソドックスにしたかった。それはJPOP的なニュアンスというよりは、素朴で古臭い雰囲気。

07.ひとりごと
時間に縛られている感じが出ているかなと。
ひとりごとなんて言っても大体仕方ないんだけど、それでも言ってしまうということは、人間には何かしらそういう機構があるのかもしれない。 時間に追われていて、なんとなく憂鬱で、なんとなく日本人らしい歌詞になったと思う。
個人的にはラブレスレターの中で、一番ポップじゃない曲。 コアな人向けで、バンドっぽさが出ている、そんな曲になった。


次で Suck a Stew Dry 篠山の連載はラストです。
上手に結べるように頑張ります。
ありがとうございました。


[イラスト：フクモト エミ]

Suck a Stew Dry 『ラブレスレター』　[2012年10月17日 発売]

「傘」PV
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収録曲