シアター・オブ・ヴォイセズ/ストーリーズ
Saturday, April 23rd 2011
様々な言葉に囲まれる世界楽しい楽しいダダイズム?
オーディオ効果も満点のヒリヤー最新盤
ベリオ、ケージ、バーべリアンによる作品も
ホーミー調の不思議倍音世界(シュトックハウゼンの「シュティムング」)で衝撃を与えたポール・ヒリヤー率いるマルチ合唱集団「シアター・オブ・ヴォイセズ」の注目作の登場。
今回は、ダダやシュールレアリズム風の作品集。ベリオ、そしてその妻(離婚はしましたが)であり、現代音楽を演奏する素晴らしい声楽家でもあったキャシー・バーべリアンの作品をアルバムの両端に据え、言葉(意味の有無にかかわらず)や口から出るノイズのみですべてが進行します。
声楽家としても優れたシアター・オブ・ヴォイセズの面々が、冷静に考えると吹き出してしまいそうなこれらの作品を大真面目に語り、刻み、時に歌います。シュールレアリズムやダダイズム好きにはたまらない1枚。
オーディオ的にも、通常盤としても大変優れた録音なので大いに楽しめますが、各演者の声が色々な方角から聴こえてくるので、マルチチャンネルで聴くと楽しさ倍増です。
【曲目について】
・1トラック目は、ベリオ自身「耳のための劇場」とも呼んだ「A-Ronne」。構造は至って明快、始まり→真ん中→終わり。ヨハネによる福音書の冒頭「はじめに言葉があった」をラテン語・ギリシャ語・ドイツ語で発音したものが断片的に繰り返されながら始まったかと思えば、きれいなハーモニー、そして野良犬が残飯を食べあさっているような音など、刻一刻と変化する音風景に耳が離せません。8声のコンサート版も残されていますが、ここではオリジナルの5声版が採用されています。
・2トラック目のケージの「ストーリー」は、リビング・ルーム・ミュージックの第2楽章です。打楽器四重奏でも演奏できる作品。「むかしむかし、世界はまるくてな、歩いても歩いても地面が途切れることはなかったんじゃ」というセリフが狂ったように何度も何度も何度も何度も繰り返されます。
・3トラック目「非対称の子亀」の作者ジャクソン・マクロウは、ケージの「偶然性の音楽」に強い影響を受けた人物。5人の歌手たちは一人一人が歌詞を読み、一人一人で録音。
それぞれの録音を同時再生したものがここで聴かれる音。
・4トラック目の「魂ではなく我々自身の問題だ」はジョイスのテキストに基づきます。ジョイスの小説「フェネガンズ・ウェイク」の最終章に登場する人物、プルーラベルの音による肖像画的作品。「ねえねえ、プルーラベルのこと知りたい?言っちゃおうかな、でもあなた聞いたら命はないわよ」といった台詞が延々と早口で繰り返されるなか、美しいハーモニーが背後にこだましています。マーシュは、ジョイスの文学作品を朗読などでオーディオ作品にしていることでも知られます。
・5トラック目の「言ったでしょ」は、ねえねえ聞いて聞いて、だから言ったでしょ、えっと、だから〜、つまりは、といった日常会話で「つなぎ」のように使われる言葉が文字通り「延々」と繰り返される作品。この作品には音高はあるものの、旋律はありません。意味をなさない様々な言葉の連続は呪文のようにも、ありがたい講話のようにも聞こえてくるから不思議です。またとないトランス状態になれるトラック。
・6トラック「Stripsody」は、現代音楽の歌姫、キャシー・バーべリアンの作品。漫画のような図柄が散在する楽譜を読み解くと、椿姫のアリアが断片的に聴こえてきたかたと思うと、ブラームスの子守歌が聴こえ、直後に声による花火の描写で目が覚めます。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・L.ベリオ(1925-2003):A-Ronne
・ジョン・ケージ(1912-1992):ストーリー(1940)
・ジャクソン・マクロウ(1922-2004):非対称の子亀 Young Turtle Asymmetries(1967)
・ロジャー・マーシュ(b.1949):魂ではなく我々自身の問題だ Not A Soul But Ourselve(1977)
・シェルドン・フランク(1943-2010):言ったでしょ As I Was Saying(1980)
・キャシー・バーべリアン(1925-1983):Stripsody(1966)
シアター・オブ・ヴォイセズ
ポール・ヒリヤー(指揮)
録音時期:2009年11月
録音場所:Garnisons Kirken(コペンハーゲン)
SACD Hybrid
Choral and VocalLatest Items / Tickets Information
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
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Import
Stories-berio & Friens: Hillier / Theatre Of Voices
Price (tax incl.):
¥4,169
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(tax incl.):
¥3,628
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Import Stimmung: Hillier / Theatre Of Voices
Stockhausen (1928-2007)
Price (tax incl.): ¥3,179
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(tax incl.): ¥2,767Release Date:02/November/2007
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Import Choral Works: Hillier / Theatre Of Voices
Part, Arvo (1935-)
Price (tax incl.): ¥2,959
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(tax incl.): ¥2,575Release Date:25/February/1997
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Import The Little Match Girl Passion: Hillier / Ars Nova Copenhagen Theatre Of Voices
Lang, David (1957-)
Price (tax incl.): ¥3,179
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(tax incl.): ¥2,767Release Date:17/October/2009
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