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リッキー・マーティン インタビュー 【2】

Tuesday, March 8th 2011

interview

今回は自分がすごくオープンになってるし、いろんな情報を吸収してて、それをまたフィルターなしで外に出せてる。だからすごくすべてが自然な流れで進んでるように感じるんだ。本当に、魔法みたいさ。


--- ジョス・ストーンと、スペイン語版ではナタリア・ヒメネスがゲスト参加していますが、このコラボのいきさつを教えてください。

この曲が生まれた瞬間、これはデュエットにするべきだなって思ったんだ。ジョス・ストーンじゃなきゃ、ナタリア・ヒメネスじゃなきゃ、って思った。すごく才能があって、パワフルな声してて、すごくクリエーティブ。二人のことは尊敬してるんだ。二人ともそれぞれ手がけるものすべてにおいて、すごく美しいポジティブなエネルギーを注いでくれるから。間違ってなかったな、って思ったよ。最高のものになったと思う。あの曲をよりレベルの高いものにしてくれたから。

--- セカンド・シングルとされている “Shine” もハッピーな雰囲気の曲ですよね。

あ〜、まだそれがセカンド・シングルになるとは決まってないんだ。でもアメリカはホリデーシーズンだったから、先にリリースしたんだ。みんなに聴いてもらうのもいいかなって思ったから。でもアルバムのプロモのために出したものじゃないんだよ。だからセカンド・シングルとしてどの曲をリリースするかはまだ決まってない。あれはあくまでアルバムの雰囲気を伝える予告編みたいなものだったんだ。でもアルバムを聴けばわかってもらえるけど、 “The Best Thing〜” と “Shine” だけじゃこのアルバムは表現しきれないね。

--- 今作の方向性について、Desmond Childと特別に話し合った点があれば教えてください。

クリエーティブなことしてる過程では、いろいろ考えすぎちゃいけないんだよね。インスピレーションとか、その瞬間瞬間で心に浮かぶものに頼って、それをポエトリーや音楽に変えていくんだ。この曲ではこういうことを歌いたい、って言って曲制作に取りかかることもできるけど、そうすると自分に制限を与えてしまうことになる。だって頭に浮かぶものは、なにか違うものに成長できるかもしれないし。彼に伝えたのは、楽しんでやりたいってことだけさ。楽しいことがしたい、って。コンサートではみんなに踊ってほしい、って。だから僕らはそこから始めたんだ。もちろんバラードとか、ロマンチックな部分もあれば、ちょっと悲しい部分もあるけど、それであってこそリアルでしょ。だって現実ってそういうものだから。でも基本は楽しみたい、踊りたい。楽しい時が過ごしたい。誰かの生活や世界に問題を及ぼしたりはしたくない。リラックスしていたいしさ。

--- あなたにとってかけがえのない存在であるという双子の息子さんたちですが、二人はあなたのアルバムにどんな反応を示していますか? どちらかが特に反応を見せる曲はありますか?

彼ら、わかってるのかなぁ (笑) 。あれが僕だって気づいてるのか、わかんないんだよね。2人はまだ2才なんだけど、ビデオ観ては僕の方振り返って、またスクリーンに目を戻して、まばたきもしないでそのまま観て、また遊びに戻るんだ。そのうち気づくんだと思うけど(笑)。 「あ、そっか、なるほど」 なんてね。それでいいよ。

--- 近年、父親となり、カミングアウトも果たし、自伝も出版したということで、このアルバムはあなたのキャリアにおいても人生においても、これまでとはずいぶん違う環境の中から生まれたといって間違いないですよね。カミングアウトのタイミングも、あなた自身だけでなく、周りも心の準備ができた状態だったから、世間も特にあなたを見世物にしたりすることなく受け入れられたように思えるのですが、もし状況が違ったら、このアルバムもずいぶんと違ったものになっていたでしょうね。

ああ、そうだね・・・。・・・すべてが、パーフェクトだよ。これより早くても違ったと思うし、以前はああいう状態であるべきだったんだと思う。そしてこのアルバムはこうなるべきだったんだと思う。今回は自分がすごくオープンになってるし、いろんな情報を吸収してて、それをまたフィルターなしで外に出せてる。だからすごくすべてが自然な流れで進んでるように感じるんだ。本当に、魔法みたいさ。でもそれをあんまりまた問ったりするつもりはない (笑)。過去15年、20年の間で僕がしてきたことは、すべて今の僕へと自分を導いてくれて たんだと思う。そしてこの先も、落ち着いた気持ちで進んで行きたいと思う。また<受け入れること>っていう話になっちゃうけど、人生にはいろんな出来事があるんだもん。僕はそれをそういうものなんだ、って受け入れて、無理にどちらかに曲げようとしたりはしないでいようって思う。

--- あなたの自伝は、日本語で出版される予定はあるのですか?

もう8カ国語に翻訳されてるんだ。スペイン語、英語、フランス語、ポルトガル語もかな? それにフィンランド語、オランダ語、イタリア語。それとトルコ語だったと思う。ぜひ日本語にも訳してほしいな。それと中国語とかも。すごくまとまりのあるメッセージになってるから、発売開始されてから、いろんな国の人から「ありがとう」って言われたんだ。受け入れることを語った本だから。人生一般のことを語ってるから、たくさんの人の心に訴えたみたいなんだ。だからどんな形であれ、このメッセージがどんどん広まってくれればいいなって思ってる。

--- この先また本を執筆すると思いますか?

多分ね。まだ今すぐってことはないけど、多分将来ね。

--- 最近ニューヨークでブロードウェイ・ミュージカル 『EVITA』 に出演することが決定したそうですね。

うん、そうそう。 『EVITA』 やるんだ。2012年に向けて。だからニューヨークに引っ越ことになってるんだよ。僕はチェを演じる。素晴らしいシンガーや役者さんと一緒に、毎晩難しい観客の前でパフォーマンスすることになるね。すごく厳しいジャーナリストや、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏の前で。すごいよね。

--- 来日の予定はありますか?

どうなんだろう、僕は待ちきれないでいるけどね! これからプエルトリコ、アメリカ、カナダ、ラテンアメリカ、ヨーロッパを回ってからアジアに向かうことになってる。だから順調に進めば今年秋には行けるんじゃないかな。楽しみにしてるよ。

--- 日本についてどんな印象を持っていますか? なにか特別したいことはありますか?

とにかく歩き回って、街のエネルギーを感じたい。でも田舎の方にも行ってみたいな。車で街を出て、郊外をドライブしてみたり。もっと保守的な部分っていうか、伝統的な日本を見てみたい。日本のソウルがすごく好きなんだ。考えるだけで鳥肌立っちゃうぐらいなんだ。前からずっと、もっと日本で時間過ごしてみるのもいいかもって思ってて。1年とか。いつか実現できると思う。実現させるつもりさ。




新譜Música + Alma + Sexo (Music + Soul + Sex)
“リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ” (99年) のメガ・ヒットで世界の大舞台へ上がったリッキー・マーティン。以降もアメリカをベースにラテン・ポップ・ミュージックをリードするシンガーとして、数多くの作品をリリースしてきた。そして2005年にリリースされた『ライフ』以来、6年ぶりとなるニュー・アルバム。シングル “ザ・ベスト・シングス・アバウト・ミー・イズ・ユー feat. ジョス・ストーン” は今までのリッキー・マーティンのラテン・ポップという枠を完全に超えた、エモーショナルにメローな優しいバラードだ。このシングルからも今作のリッキーが全身全霊をささげたスケールの大きい作品であることがうかがえる。


profile

リッキー・マーティン Ricky Martin
グラミー賞と複数のラテン・グラミー賞を受賞したリッキー・マーティンは、この世代のラテン・ミュージック界の中心的人物である。彼の生まれ持ったリズム感、パフォーマンスへの情熱、そして寛大な思いやりの心は、世界中のファンに愛されている。

メヌードの一員として過ごした5年間の間に既にスポットライトを浴びることに慣れていたリッキー・マーティンは、1991年にセルフ・タイトルのソロ・デビュー作をリリースし、独自の音楽の道を歩み始めた。初期の2作がスペイン語圏におけるスーパースターとしての地位を瞬く間に確立した中、マーティンの人を惹きつけるパフォーマンス能力が、当時ラテン・ミュージック・アーティストに存在すると思われていた限界を超えたところのオーディエンスを魅了するようになるまで時間はかからなかった。1995年の〈マリア〉や、世界的ヒットとなった1998年のワールド・カップ賛歌〈ラ・コパ・デ・ラ・ヴィダ(ザ・カップ・オブ・ライフ)〉など、シングルの画期的な成功を次々と収めてきたマーティンは、真のグローバル・スーパースターや生まれながらのパフォーマーのレベルへと一気に上りつめ、迫り来ていた文化的革命を先導するようになる。

「話題を席巻する」決定的な例として挙げられるのが、1999年2月24日の夜に行われた、第41回グラミー賞授与式での〈ザ・カップ・オブ・ライフ〉の歴史的パフォーマンス。リッキー・マーティンがアメリカ人音楽ファンの意識に飛び込んだときだった。ニューヨーク・タイムズ紙は、そのグラミー賞の名場面を「ポップ・ミュージック界の火口(ほくち)に火を点けた」と絶賛し、瞬く間に地位を確立したマーティンを「アメリカのラテン・カルチャーにおける新たなメインストリームのシンボル」と称した。

ビルボード誌に「世界的ポップ・アイコンにしてラテン音楽界のグローバル・アンバサダー」と称され、ラテンレコード協会からは史上最年少で「パーソン・オブ・ザ・イヤー」の栄誉を与えられたリッキー・マーティンは、これまで6,000万枚のアルバムを売り上げており、現在も世界中のスタジアムやアリーナを埋め尽くすオーディエンスに向けて演奏活動を行っている。マーティンはそのキャリアの功績と幅広い慈善活動を称えられ、名誉ある国際的な賞を数十回受賞している。

マーティンはそのペルソナと音楽への愛情に不可欠な一部分として、リッキー・マーティン財団(RMF)のプログラムを通じて幅広いチャリティ活動にも同様に献身的である。同財団は社会正義、教育、健康などの重要な分野において子供たちの幸福を支援している。マーティンは議会でのスピーチをはじめ、児童売買という恐ろしいものへの対策を語り合う世界政策会議におけるスピーチ、ユニセフの世界大使、ビル・ゲイツ氏とマイクロソフト社との提携によるラテン・アメリカの子供たちのためのオンライン・セーフティ・プログラムの開発、人身売買された子供たちのための国際シェルターへの個人的訪問など、この分野において数々の実績を上げている。RMFは最近はハビタット・フォー・ヒューマニティへの長年にわたる支援をさらに深めており、ハイチとチリでの壊滅的大地震からの再建活動を支える主要パートナーとなっている。

双子の息子、マッテオとヴァレンティーノを育てるため、この2年半近く音楽業界から遠ざかっていたリッキー・マーティンは、個人的・音楽的人生への理解をさらに深め、芸術的スポットライトの下という本来いるべき場所に帰ってくる。高い評価を博した自伝「ME」がニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストに登場したリッキー・マーティンの待望の12作目のアルバムは、海外で2011年1月にリリースされた。マーティンはその後間もなくアリーナやスタジアムのステージに再び上がり、年内は長期にわたるワールド・ツアーで駆け回る予定である。
(Sony Music オフィシャルサイトより)

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