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【カルモン第12号】 マイケル・ジャクソン特集 〜僕らが愛したマイケル・ジャクソン〜

Monday, January 18th 2010

僕らが愛したマイケル・ジャクソン
マイケル ジャクソンに関する意識調査
マイケル ジャクソン特集1 僕らが愛したマイケル ジャクソン
マイケル ジャクソン特集2 マイケル ジャクソン徹底解剖
マイケル ジャクソン特集3 絶対モータウン主
マイケル ジャクソン特集3 絶対モータウン主
僕らが愛したマイケル・ジャクソン

世界で最も売れたアルバム”としてギネス認定され、そして恐らく今後もその記録が破られることはないであろう空前絶後のアルバム『スリラー』('82)。
同作品に思いを馳せる時、人々はそこから生まれたヒット曲のプロモーション・ヴィデオ(PV)の映像を思い浮かべずにはいられない。MTV時代と巧くリンクしたとは言え、曲が流れてきた瞬間にそのPVが即座に脳裏に浮かぶという、 条件反射にも似た感覚を我々にもたらした最初のアルバムだった。
特撮PVが一世を風靡したタイトル曲はもちろんのこと、全米No.1ヒット曲の「ビリー・ジーン」や「今夜はビート・イット」を耳にした時、誰もが瞬間的にマイケル・ジャクソンの姿を頭の中に思い描く。彼の“歌声”よりも“動く姿”を優先させて。

マイケルが兄弟と共に結成したジャクソン・ファイヴ(J5)がモータウンからデビューした1 9 6 9年、この世にはYouTubeはおろかMTVさえ存在しなかった。
そんな時代にあって、J5がモータウンからのデビュー曲「帰ってほし いの」を皮切りに、「ABC」、「小さな経験」、「アイル・ビー・ゼア」と、立て続けに全米No.1ヒット曲を放つという前人未到の離れ業をやってのけられたのは、ひとえに、彼らの楽曲がそれだけ魅力的だったのと、愛らしいマイケルの卓越した歌が人々の心を捉えたからに他ならない。
恐らく、当時、J5のコンサートを観ることが叶わなかった人々でさえも、彼らのレコードを聴いて熱狂したはずだ。

デビューの年から数年間、明確に言えばマイケルが変声期を迎える1973年以前までのJ5は、いわゆるバブルガム・ソウルを絵に描いたような溌剌とした明るいメロディのアップ・テンポ・ナンバーが大半を占めたが、時にはバラッドをしっとりと歌いあげ、大人のリスナーたちをも虜にした。
また、マイケルは兄弟の中でいち早くソロ活動を開始しており、「ガット・トゥ・ビー・ゼア」('71/全米No.4)、「ベンのテーマ」('72/全米No.1)といった代表曲が物語るように、ひとりのシンガーとして、幼いながらも既にバブルガムの範疇を超えた実力派シンガーらしい確固たる基盤を固めていたのである。
マイケルの天賦の才は、ダンスだけではなかった。更に特筆すべきは、作り込まれたバックグラウンド・ミュージック。モータウン時代のJ5やマイケルの楽曲のほとんどには映像が存在しないが、その分、彼らの歌声に、そして緻密なサウンドに、じっくりと耳を傾けることができること請け合いだ。

King Of Pop -Japan Edition
Michael Jackson

Best Of Michael Jackson +1
Michael Jackson

ジャクソン5&初期マイケルの音源が紙ジャケで登場!

子供の頃のマイケルやジャクソン・ファイヴのことを知らなくても、ここ日本でTVドラマのテーマ曲に使用されたこともあるマイケルの「ベンのテーマ」や、ラップのサンプリング・ネタとして人気が高く、CMソングにも何度か起用されているJ5の「ABC」を耳にしたことがあるという人は多いのではないだろうか。
J5がモータウンからデビューしてから今年で丸40年にもなるのに、そ れらの楽曲は色褪せるどころか今なお新鮮な印象を聴く者の耳に残す。
シングル曲以外のアルバム収録曲にカヴァーが多いのはモータウンの往年の習慣だが、第三者の曲でさえもすっかり自分のものにして歌いきってしまうマイケルの歌唱力には本当に脱帽する。
デビュー・アルバムと2ndアルバムのカップリング『帰ってほしいの/ABC+1』、バラッドの名曲が目白押しの『アイル・ビー・ゼア/さよならは言わないで+2』、今でも冬になるとラジオから必ずいずれかの曲が流れる『クリスマス・アルバム』などでは、J5のアイドル性を凝縮。マイケルの変声期後、大人のグループへと成長してからモータウンで最後に放った大ヒット曲「ダインシング・マシーン」(全米No.2)を含む『ダンシング・マシーン/ムーヴィング・ヴァイオレーション+2』には、隠れた名曲バラッド「君のことばかり」が潜んでいる。
一方、モータウン時代のマイケルのソロ・ナンバーの集大成『ハロー・ワールド〜コンプリート・モータウン・ソロ・コレクション』は、シングル・ヒット曲以外にも佳曲揃い。シンガーとしてマイケルがどう成長したのか、その足跡を辿ることができる好盤。幼い恋心を、時には背伸びしたラヴ・ソングを、ソウルフルかつ純真無垢な歌声で熱唱している。

ジャクソン5&初期マイケルの音源が紙ジャケで登場! ジャクソン5&初期マイケルの音源が紙ジャケで登場!

01"DIANA ROSS PRESENTS THE JACKSON 5 / ABC"(UICY-94292)
02"THIRD ALBUM / MAYBE TOMORROW"(UICY-94293)
03"GOING BACKTO INDIANA / LOOKING THROUGH THE WINDOWS"(UICY-94294)
04"SKYWRITER / GET IT TOGETHER"(UICY-94295)
05"DANCING MACHINE /MOVING VIOLATION"(UICY-94296)
06"JOYFUL JUKEBOX MUSIC / BOOGIE"(UICY-94297)
07"CHRISTMAS ALBUM"(UICY-94298)
08"INJAPAN"(UICY-94299)
09"HELLO WORLD-THE COMPLETE MOTOWN SOLO COLLECTION"(UICY-94300/2)

私だけのマイケル・ジャクソン“超・極私的ベスト1”

HMV渋谷 西崎
「DANGEROUS」

SOUL/R&Bに無縁だった頃も名前だけは知っていました。マイケルは勿論、マイケルに影響を受けたアーティスト達の虜にされる人生。
TEDDYが手掛けた"REMEMBER THE TIME"が一番の思い出!

HMV三宮 古賀
「THRILLER」

やはりHUMAN NATUREなんですよ。SWV・BOYZII MEN・NASそしてマイルスまで!
様々なカヴァーが存在しますが、オリジナルの神秘的で切ないけれど清々しい空気感は唯一無二! 一生聴いていくでしょう。YouTubeのdweleもヤバいです。

HMVイオンモールむさし村山ミュー 福士
「BAD」

硬質な音が「エレクトロ風」だなんて全然わからなかった。
とんねるずのパロディPVと共に擦り切れるまで味わうしか能がなかった高校生には。今聴くと「LEAVE ME ALONE」が重く響く。

HMVジャパンEC事業本部 安藤
「OFF THE WALL」

フィリーの残り香漂うキラキラ・ディスコ・サウンドをバックに若きマイケルの瑞々しい歌声が胸キュン・メロをなぞる「Rock With You」で何度昇天したことか。
PVのスパンコールの衣装同様、マイケルが最も輝いていたアルバムですね。

HMVジャパンEC事業本部 門澤
「JERMAINE JACKSON」

マイケルとの秀逸な兄弟デュエットB「もしかして恋」や、デビュー直前のホイットニーのお披露目となったFが聴ける、ジャーメインの84年作。トロピカルなAにハマった屈指の私的80's名盤ですが、やはりマイケルがいてこそ。

HMVジャパン商品企画部 井上
「OFF THE WALL」

MTV世代として最初の衝撃だったスリラー、高校の文化祭ディスコでかけたバッド、マイケルはまさにキングオブエンターティナーだった自分にとって、ブラックミュージックアーティストとして改めて大きな衝撃を受けた1枚。

HMVジャパン商品管理販促部 中島
「BAD」

『スリラー』が凄まじ過ぎるのも解るけど本作も相当凄いから! 翌年のグラミーを録画したVHSは再生し過ぎで炎上。
お揃いの青いシャツを着て踊りまくった私、8歳。曲間の秒数まで全身全霊が覚えています。
MJポップスの最高地点!

HMV the music&movie master編集部 成瀬
「WE ARE THE WORLD」

アフリカの飢餓と貧困救済のために、マイケルからスプリングスティーンまで当時の大スター全員集合で制作されたチャリティ作品の制作ドキュメント。
7月7日に行われたマイケルの追悼式で歌われた時は思わずホロリときました。