店頭で「日本のバンドによるインストプログレ」という何ともいえない触れ込みを目にした時、１０年来の元プログレッシャーとしてはなんだか得も言われぬ妙な気分になったのを覚えています。大ハズレ覚悟で購入。期待度が低かったせいか正直かなりの衝撃を受けました。これはクリムゾンでもジェネシスでもイエスでもフロイドでもＥＬＰでもない。もちろんイタリア・ドイツ・フランスなどなど、隆盛を極めたあの魔法がかかっていた時代のどのバンドにもほとんど抵触していないとすら感じました。さすがにマンドレイクほどのインパクトはありませんでしたが、これは「ＰＡＳＴＥＵＲ」唯一無二のサンウンドだというのは褒めすぎかな？まぁ冷たい見方をすれば、日本のポストロックを通過したインストバンド達がプログレやったらこういう音は自然と出てくるんだろうけど、それをちゃんと形にしたパイオニアとして孤高の存在だと思います。次作で真価が問われるんじゃないかな？

まさにプログレ？というかジャンルの特定ができない。 聴いたときに衝撃を受けました。 この圧倒的な世界観はこのバンド特有のものに違いない。