かとう唯のオリジナル曲は、ファンの間で音源化が強く待ち望まれていたが、彼女自身の誕生日についにリリースされることになった。 個性的な和風アイドルグループ”平成琴姫”で約4年間活躍をした後、昨年夏に惜しまれつつ卒業してからは、ソロシンガーとして、またミュージカル女優として新たな活躍の場を広げてきている。かとう唯が作詞・作曲をした2曲が初めて収められたこのCDは、ミュージカル女優としての高度な歌唱力・演技力とともにソングライターとしての卓越した才能も見せてくれている。 「夢をカタチに」は、遥かな目標に向かって努力を続ける人の曲である。自分の実体験を元に書かれた歌で、どうしようもなく落ち込んでしまって、何も見えなくなった非常に苦しい時期に、自分の気持ちを書き出したらそこで心の整理ができ、 「あ！わたし こんな夢がある！夢は描いて叶えていくもんなんだ！そう思って作りました。」(かとう唯ブログ「ゆいのラララ日記♪」より) かとう唯自身もこの曲に励まされたと言っているが、美しく透き通ったボーカルが優しく語りかけ、今はとても届きそうにないような遠い夢に対して向かっていく勇気と希望を与えてくれるような、そんな歌である。 「晴れ ときどき 晴れ」は、子供の頃に「明日天気にな〜れ」と靴を空中に蹴って明日の天気を占なったときに、裏返ったって表向けたりしたように、今日はどうしても気分を表にしたいという歌です、と語っている。明るく前向きな想いが陽の光のように聞く人の心に降りそそぎ、この曲を聴いた後は心が沈んだままでいられなくなるのではないだろうか。 優美で可愛らしいアイドルのようで、内面的な芯の強さとしなやかさをも併せ持つ多才なアーティスト、かとう唯は、これからますますその輝きを増していくに違いない。この歌を聞いた人には幸せが訪れるような予感がするが、その魅力的な歌声と笑顔が多くの人に届くことを願っていまうす。