Symphonies Nos.4, 5, Gartenszene nach Goethes Faust : Dorsch / NDR Radio Philharmonic, N.Schneider(Vc)

ヴォイルシュ：交響曲第4番、第5番

ドイツの忘れられた作曲家ヴォイルシュの交響曲集。若い頃からオルガニストとして活躍、作曲家としては生涯保守的な作風を守り、以前リリースされた第3番と第2番と同じように、ドイツ・バロック期の音楽からの影響と、ロマン派特有の和声を融合させた作品を書き「ブラームスの後継者」と言われた人です。
　とはいえ、このアルバムに収録された後期から晩年の2曲の交響曲、とりわけ第4番の第1楽章と最終楽章では、新しい作風を模索したかのような、新古典派風の挑戦的な旋律が現れます（調性を逸脱することはありません）。第5番にも、ブラームス風の雄大な作風の中に、時折前衛的な響きを聴くことができます。ヴォイルシュ最晩年に書かれたチェロ協奏曲風の『ゲーテの「ファウスト」より庭園の情景』もロマンティックで美しい旋律に満ちています。（輸入元情報）

【収録情報】
ヴォイルシュ：
1. 交響曲第4番ヘ長調 Op.71 (1931)
2. 交響曲第5番ニ長調 Op.75 (1937)
3. ゲーテの『ファウスト』より庭園の情景 (1941-1944)

　ニコライ・シュナイダー（チェロ：3）
　ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
　トマス・ドルシュ(指揮)

　録音時期：2015年2月9-13日
　録音場所：ハノーファー、北ドイツ放送 大ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）