William Shakespeare / Kazuko Matsuoka

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シェイクスピア全集 13 オセロー ちくま文庫

William Shakespeare / Kazuko Matsuoka

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480033130
ISBN 10 : 4480033130
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : 元老院議員ブラバンショーの娘デズデモーナと結婚し、幸福の絶頂にあるムーア人将軍オセロー。だが、部下イアゴーの策略により、その幸せは無残な結末を迎える。ハンカチ紛失事件でデズデモーナと副官キャシオーが不義の関係にあると確信したオセローは嫉妬に狂った末に―。シェイクスピア四大悲劇の傑作を待望の新訳で。

【著者紹介】
松岡和子 : 1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    松岡さんのガチガチでない訳に、解説の中野好夫さんの理路整然が心地よいシリーズ。オセロのキーワードは«jealousy»「嫉妬」でもあるが「妄想、不信」と捉えると劇内容にピタリとくる。百戦錬磨の騎士であったムーア人のオセローは40〜50代。若い妻のデズデモーナは肌の白いまだ未成年くらいだろうか。登場人物の中で唯一支配階級でないイアゴーの企みに皆が振り回される。そのもとに不信があり、それが嫉妬を生みだし苦悩となる。妄想に囚われ、自らの破滅に向かう。道化すらおらず、終始暗さが支配する。

  • KAZOO

    シェイクスピア四大悲劇のひとつですが私はいつもそんなに悲劇的な感じというものが起きませんでした。嫉妬という感情のほうが優先している気がします。またオセローというムーア人に対する当時の偏見もあったのではないかと言う気がします。どちらかというと淡々と読むことができました。むかし小学生の頃に見た映画を思い出しました。

  • やいっち

    松岡版には、人物紹介が載っているので、最初は(ずっと?)頼りっきり。それでもいざ読み出すと一気だった。愛と嫉妬の物語。人種差別の気味もある? さすが劇的な…というか戯曲なんだから劇なのは当たり前だが、怒涛の展開で、息が苦しいくらい。こういう悲劇に至るしかなかった…と思わせる説得力がシェイクスピア劇にはある。

  • ケイ

    改めて読み直す。まず登場するのは、イアーゴとロドリーゴ。2人はオセロを悪し様に言い合う。ぼってりとした唇、野蛮な好色なムーア人……と観客に肌の黒いイスラムの人々に対する偏見を植え付ける。その後にやっと登場するオセロは、威風堂々としており姿も良い。このシェイクスピアの演出に改めて感心する。ステレオタイプな黒人でなく、立派な将軍であるムーア人。400年前に最初に劇をみた観客の驚きはどんなだっただろう。

  • クプクプ

    全体的に難しいシェイクスピアの作品の中では割とわかりやすい作品だと思います。私も若い頃は恋愛に対して純粋だったのでオセローのようにイアゴーにだまされるタイプでした。訳者あとがきによればムーア人のオセローは年齢が40代後半から50代で妻のデスデモーナは10代だったそうです。オセローは年齢の割には恋愛経験が少なかったと推定できます。この作品でも松岡和子さんの翻訳は成功しています。

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