技巧派フュージョン・バンド、Prismの超絶、孤高のギタリストという印象が強いアキラさんかもしれないが、このアルバムで聴かれる音は別物と言っていいくらい、いわばパーソナルで優しい。 話してみるとすぐにわかるのだが、アキラさんはその眉間にしわ寄せてという感じの超絶技巧のギタープレイとはまったく無縁の気さくで楽しい性格の人で、人間的にはすごく親しみやすい。（アキラさんが常に気にしているイギリスのアラン・ホールズワース仙人とはだいぶワケが違うと思う） このアルバムは選曲を見ても、そんなアキラさんの親しみやすさがにじみ出ているのではないでしょうか？ そしてプレイも難しいことは意識的に抑え、曲の良さを和田さんがちょっと息を抜いた感じでプレイすることで引き出しているように思えます。 パーソナルな和田さんを聴いてみたい人はいますぐこの１枚を！

５曲のＬｉｖｅ映像＆ギタータブ譜、歴代使用ギターの解説は和田さんファンでギターを弾く方なら最高の内容です。又、ギターを弾かない方でも、和田さんの語るエピソードは大変興味深いお話ですので、とても楽しめます。とにかく和田さんファンには宝物のＤＶＤですね！

「Ｂａｌｌａｄｓ　３」ですが、前１，２作同様に良いアルバムです。相変わらずの驚きのアレンジで演奏される曲には圧倒されてしまいます（特に「Ａｍａｚｉｎｇ　Ｇｒａｃｅ」は凄すぎです。聴いた方は皆びっくりされたのではないでしょうか？）。「Ｓｕｐｅｒｓｔａｒ」、「Ｙｏｕ　Ａｒｅ　Ｅｖｅｒｙｔｈｉｎｇ」の２曲は、和田さんのアルバム「プライア」で聴いてお気に入りでしたが、今回のアレンジも更に良いと思いました。今後も、和田さんの素晴らしい演奏を聴きたいと思いますので、是非、「Ｂａｌｌａｄｓ」シリーズを継続して下さい！